「これでもスピードスターズじゃトップスリーに入る実力なんだぜ!!」
声優・俳優 | 高木渉/勝杏里(新劇場版)/阿部力(実写版) |
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年齢 | 21歳(初登場時) |
搭乗車種 | 日産・180SX TYPE II※(RPS13中期型) |
ボディカラー | ウォームホワイト |
主な外装パーツ | 日産純正エアロパーツ、WORK製ホイール |
ナンバー | 群馬55 し 11-305(TVアニメ版)/秋名79 て 3-573(新劇場版) |
※アーケードゲーム『頭文字D_ARCADE_STAGE』シリーズではVer.3までは中後期型のTYPE-Xになっていた。
概要
池谷浩一郎の親友で秋名スピードスターズのメンバー。
名字は連載終了まで明かされなかった。
藤原拓海と武内樹との詳細な関係は不明だが、おそらくバイト先の先輩である池谷の友人という事から彼らからは『健二先輩』と呼ばれている。
暇があればいつも拓海達の働くガソリンスタンドへ暇潰しに来ているが、一応実家のクリーニング屋の手伝いをしておりその合間に来ているらしい。
彼女いない歴=年齢の池谷とは対照的に、作中でのセリフから女性との交際経験があるらしいが、フリーになってから久しい様子。また連絡先の交換で騙されるなどの酷い仕打ちもされたようである。
ドラテクとメカ調整に関しては、原作とアニメではまともなバトルをしていないので実力が分かりづらいが、本人は「スピードスターズではトップ3に入る実力」(拓海>(超えられない壁)>池谷>自分)を自称している。
ただし秋名山(榛名山)の上りで100馬力は差があるはずの拓海のハチロクトレノにコーナー1つ目で振り切られたり、赤城の上りで秋山渉のハチロクレビンに張り付かれて先を譲るなどしており、お察しくださいレベルであるのは想像に難くない(とはいえ両者との腕・チューニングの差を鑑みれば致し方ないだろう)。
それでも池谷や樹(アニメ版)のように作中で事故を起こすことはなく、ドラマCDでは一度だけの全くのまぐれであったが溝落としを成功させるという大快挙を成し遂げている。
ちなみに作中で他に溝落としを上手く繰り出したのは拓海とその父文太と、拓海戦でその戦術をコピーした高橋涼介といった峠のエキスパートだけである。そんな大技を成功させたり、赤城レッドサンズとの交流戦では望まない高橋啓介との下り勝負を回避するなど、強運の持ち主であると言えよう。
池谷と同じく後輩思いの好青年でいつも拓海とイツキを気にかけており、拓海の遠征に同行したり、将来イツキのハチゴー(AE85)にハチロク(AE86)のエンジンを載せ換えるのを手伝いたいと池谷と話し合っていたりした。アニメ版では池谷と共に拓海のタコメーター装着を手伝ったり、直後の渉戦に応援で駆けつけている。
交友関係が広いらしく、情報担当として真っ先にライバル達の動向をいつものスタンドに知らせに来るのがおなじみの光景である。
普段着を増やさない池谷と中古や貰い物のパーツで愛車を仕上げるイツキと比べてもケチな部分があり、遠征や応援で遠出する際は自己負担分のガソリン代や高速代をえらく気にする程であった。
また原作では池谷と同様に喫煙者であったが次第に吸う場面がかなり減っていき、アニメでは全編を通してほとんど吸っていない。
作中の活躍
本編
スピードスターズの主要メンバーとして最初期から登場。
当時のチーム内では池谷に次ぐ実力であった為、レッドサンズとの交流戦では事故で怪我を負った池谷の代わりとして啓介と対決をしそうになって半泣きになっていたが、文太に強要される形で拓海が助っ人で登場したので難を逃れた。
その後もバトルをする事なく、180SX(ワンエイティ)での池谷や拓海達の送迎や救援、収集した情報の報告など裏方に徹した。
ただし碓氷峠最速のシルエイティの存在を知った時は拓海達にそれが市販のS13型シルビアと180SXを掛け合わした改造車である事を教え、「自分も180乗りとして非常に興味がある」と述べるなど走り屋らしさを見せている。
また池谷が佐藤真子との関係に悩んだ上でインパクトブルーのバトルを引き受けた際には「(対戦相手の目的である)拓海を売るようなら絶縁する」と言い放つなど男気溢れる場面もあった。
後半のプロジェクトD編では池谷達と共に拓海を労ったり応援に駆けつけたりしており、神奈川県での最終決戦では拓海の勝利を見届けた。
ドラマCD
そんな健二と180SXだが、本編ではあまりなかった活躍が描かれたのがドラマCDの『ロンリードライバー伝説』である。
この作品ではスピードスターズと大きく関わりのある女性、桂木美香との恋愛とバトルがメインとなっており事実上健二が主役の話となっている。
本編開始より三年前、池谷と健二が車を買い走り屋になったばかりの頃に秋名山を走っていた彼女と出会いバトルするが敗北。
そこから彼女が二人の高校時代の一つ歳上の先輩だと分かり特に健二と仲良くなるが、美香は夢であるデザイナーになる為健二が自分の気持ちを伝える前に上京してしまう。
その後本編でいうエンペラーの群馬襲撃の頃(イツキが「拓海は地元じゃ走らないと言ってた」と言及していた事から岩城清次戦より後であるのは確定)に、地元に帰省して来た美香からスピードスターズへのバトルを申し込まれる。当然健二もその気であり池谷がナビシートに座る形でバトルを引き受けた。
しかしいざ走り出すと弱気になる健二であったが、池谷の「美香さんに勝って告白するんだろ‼︎」の言葉に闘志に火が付き必死で食いつく。最後は池谷に強引にそそのかされる形で溝落としを仕掛け奇跡的に成功、バトルには勝利したが美香のデザイナーとしての夢も考えた事もあり結局告白は出来なかった。
なおアニメ版に於けるスピードスターズのチームステッカーは彼女が群馬にいた頃にデザインした物で、健二と最後のバトル後に残っていた一枚を彼らから受け取っている。
MFゴースト
頭文字Dのパラレルワールド的続編MFゴーストにも池谷とイツキと共に登場。ワイシャツにネクタイ姿でガソリンスタンドを訪れている。他の二人に比べると老けて左右に分かれていた前髪が短くなった事以外は22歳の頃と容姿に大きな変化はなく、劇中の台詞からイツキと同じく既婚者であるとみられる。
現在でも180SXに乗っているかどうかは不明。
余談
声優関連
健二のオリジナルキャストである高木渉はTVアニメ版では『頭文字D Second Stage』までの初期二作品で健二のみならず複数のモブキャラを演じていた(映画『頭文字D Third Stage』でスポットが当たる御木先輩も、第一期の拓海の回想内では高木が声を担当していた)。
新劇場版で健二役を担当した勝杏里は、それ以前にOVA『頭文字D Extra Stage 2』でアルテッツァ乗りの二人組の片割れを、TVアニメ『頭文字D Fifth Stage』で拓海の偽者役を演じていた。
実写版
実は実写版にも登場しており、いつものGSの店員の一人として池谷と共に登場していた。
しかし劇中では完全に端役であり目立った活躍も無く、健二として登場していた事実もエンディングのキャスト欄を確認しなければわからない程である。
しかも演じていたのは、当時下積み時代の阿部力であった。