「ゼーバ様、まあまあお待ちください。お怒りはごもっともです。しかし、そのお怒りを受けるべき者は他にいるのではありませぬかな?」(第2話)
「黙って見ておれ。340年も生きてきたこのわしがグレートファイブを倒すと宣言したからには必ず倒す」(第20話)
概要
地底帝国チューブの妖魔導師を務める、赤茶色のコウモリを彷彿とさせる怪獣の姿をした地底生物。
地の底で生まれてから340年生きていたため、地底一の博識を誇り、その知識を生かして帝国の参謀として存分にその手腕を発揮し、時には周りの情に流されずに冷静さを保ったままゼーバに物を申すといった、ゼーバの側近にして女房役を務めている。
あらゆる記録を記した蔵書が保存されている「地底図書館」という秘密の書斎を持つ(第35話でリサールドグラーを調べようとしたが、なぜかそれに関する記録が破り取られていた)。
「チキチキ・ヨーマ・ヨーイ・ヨーチュー、チキチキ・ヨーマ・ヨーイ・ヨーキュー……」と呪文を唱えて強大な魔力を秘めた妖魔球から攻撃したり妖術を駆使したりし、ゲートボールのスティック状の武器が主な戦力で、戦闘能力も高く、必殺技は妖魔球を撃つ「妖魔球乱れ撃ち」。
自身のパワーアップのためにフーミンとオヨブーを競わせたり、モモコの性格を利用してグレートファイブのパワーを半減させてから持ち前の魔力で強奪したりといった老獪さを持ち合わせている。
なお、杖と球をゲートボールのようにして遊ぶことがある。
第50話で自身が仕えていたゼーバの真の姿を目撃して戦慄して恐怖に慄き、半ば脅されるような形で、ゼーバの秘密が隠された水晶玉の破壊とマスクマン達との決着をつけるために出陣し、激闘の末に『マスキークラッシュ』と『ジェットカノン』を受けて敗北する。
その直後、オケランパの力で巨大化し、ギャラクシーロボに妖魔球を撃って攻撃するが、最後は『鉄拳オーラギャラクシー』を受けて爆散するという最期を迎えた。
余談
名前は「アナグマ」から来ている。
デザイン画では首輪を付けており、翼竜のような腕を持つ爬虫類ないし恐竜風のタッチで描かれていたが、実際は知性を表現すべく首輪がアクセサリーに変更され、肌もより地底らしい土系の色とたるんだ質感で造形された。
演者の神山氏はチャガマモンガー以来6年振りのスーパー戦隊シリーズ出演となり、次の戦隊でも敵幹部を演じている。