「赤い闘志の炎を燃やし、願う平和の光を目指せ!」
データ
全高 | 53.3m |
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重量 | 592t |
最高速度 | マッハ1.7 |
出力 | 192万hp/t |
合体コード | 「合体・ファイブクロス」 |
テーマソング | 『オーラに輝け!グレートファイブ』 |
概要
マスクマンの1号ロボ。5台のマスキーメカが「合体・ファイブクロス」のコードにより変形合体し完成する。「スーパー戦隊シリーズ初の5機合体による巨大ロボ」にして、標準装備として銃を持つシリーズ初の巨大ロボでもある。
設計は姿長官の手によるもので、その頭部には集合式のコックピットと、世界でも最も優れた性能を有する「グレートコンピューター」を搭載。搭乗するマスクマンの光子力とオーラパワーとを合わせ、巨大地帝獣に立ち向かう。
一方で、5人のオーラパワーで戦うことを前提とした作りであることから、操縦者が1人でも欠けると大幅なパワーダウンを余儀なくされるという弱点を持つ。実際にドクロドグラー戦においては、等身大戦での奮戦の末に昏倒状態に陥ったピンクマスク以外の4人で操縦しなければならない状況に追い込まれ、辛くも勝利したものの苦戦を強いられる格好となった。
また、この時の戦闘で地奇地奇獣アナグマスの計略により、地底に引きずり込まれた上にチューブの手に落ちる、という非常事態も発生している。これがきっかけで、グレートファイブが物語開始から遡ること2年前に行われたコンペの末にマスクマンの巨大ロボとして採用されたという経緯、そしてその際グレートファイブと競合関係にあったギャラクシーロボの存在とがタケル達にも明らかにされ、ひいてはグレートファイブに代わる新戦力としてのギャラクシーロボの参入へと繋がっていく。
ギャラクシーロボの活躍により、寄生獣キメンによって操られる状態から救い出されてからは、巨大戦においてそのギャラクシーロボとほぼ交互に運用されていたが、一方で第3クールの後半より大幅に登場回数が減ってもおり、最後の出撃となった第48話以降は、チューブとの最終決戦も含めてギャラクシーロボのみが投入されるに至っている。
合体プロセス
レッドマスク「合体・ファイブクロス!」
レッドマスクの号令と共に、マスキードリルとマスキータンクが飛び上がり、空中にて変形合体し胴体と下半身を形成。
さらにドリルの後端部にマスキーファイター・マスキージェット・マスキージャイロの3機が集まるようにしてドッキング、それぞれが頭部と胸部、左腕、右腕へと変形し、グレートファイブへの合体が完了する。
武器・技
※太字表記は武器・斜体表記は技を表す。
- 光電子ライザー
- ファイブシールド
- グレートガン
- ジャイロカッター
- ファイナルオーラバースト
- 光子斬り
- 光電子ライザー・オーラパワー
備考
「グレートファイブ」という名称は、『マスクマン』という作品が企画段階では「ザ・ファイブマン」というネーミングだった名残である。
前述の通り、スーパー戦隊シリーズ初の「5体合体」のロボであるが、そのアイディア自体は本作以前から温められていたものでもある。玩具化に際して合体ギミックの再現が困難であること、商品単価の高騰の恐れがあること、この2つの理由からそれまで導入が見送られていたものの、玩具の製造技術の向上や、生産拠点の海外への移行による原価の低減化により、本作においてようやく実現に至ったという経緯を持つ。
折しも本作の放送当時はバブル景気に突入した時期とも重なり、また『超獣機神ダンクーガ』と『忍者戦士飛影』の放送終了により、「DX超合金」を主力商品としたロボットアニメが途絶えてもおり、これらの背景も「5体合体」のグレートファイブの登場を後押しする格好となった。
一方で、初期のデザイン案の中には5体合体を通り越してなんと「7体合体」という案も存在する。厳密に言えば、それぞれ飛行メカとトレーラーから変形する2体の素体ロボに、メンバー各人に対応した5台のマシンがそれぞれ頭部・胸部と武器に変形して2桁にも及ぶパターンの換装合体を行い、さらにそれら全てが合体することで最強形態となる、というものである。仮にこの案が実現した場合、シリーズ初の7体合体ロボであると同時に、後年のシリーズ作品でも定番となる「マルチ合体」の先駆けともなっていたとも考えられる。
第3クール後半からの出番の激減ぶりについては、物語の展開上前出の寄生獣キメンを頭部に覆い被せた状態でアクションを行った結果、スーツに相当な負担をかけ劣化を引き起こしたことに起因するのではないか、と推察する向きも今なお根強く残されている。
2023年現在、これを明確に裏付ける証言は確認されていないものの、物語後半にて作中に登場した際に、胸部のマスキーファイターの部分や腰に装着したグレートガンが脱落しかかる状態にあるなど、少なくとも早い段階からスーツの劣化が生じていたことは映像からも確認できる。
作中では前年の『フラッシュマン』後半からの傾向を引き継ぐかのように、BGMがほとんど使用されない巨大戦となっており、ファイナルオーラバースト用に製作されたBGMも、その使用は最初期の2、3話程度のみに留まっている。劇場版での登場時には久々にBGMをバックに必殺技を繰り出しているが、この時はギャラクシーロボの「鉄拳オーラギャラクシー」用のBGMが選曲されている。
関連タグ
光戦隊マスクマン 戦隊ロボ
バイオロボ:『超電子バイオマン』に登場する巨大ロボの一つ。2011年公開の映画『199ヒーロー大決戦』において、グレートファイブとともに必殺技を繰り出すくだりが存在する。いずれも「試験的に6人目の戦士が登場した」作品のロボであるという共通項を有しており、前述のくだりもそれにちなんだものではないかとファンの間では考えられている
ホムンクルス(轟轟戦隊ボウケンジャー):『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場する敵怪人の一体。パワーアップ後のデザインモチーフの一つとしてグレートファイブが採用されている
非公認戦隊アキバレンジャー:スーパー戦隊シリーズの関連作品の一つ。同作の第1話において、「DX超合金 光速合体グレートファイブ」が小道具として登場する
トンデモジョーズ:『ビーロボカブタック』に登場する巨大ロボの一つ。スーツの腕部分が、グレートファイブのそれを流用したものではないかと推察する向きもある
歴代1号ロボ
フラッシュキング←グレートファイブ→ライブロボ