概要
てんとう虫コミックス23巻に掲載されているエピソード「ぼくよりダメなやつがきた」に登場するゲストキャラクターで、のび太のクラスに転校生としてやってきた少年。名前の由来は「駄目」をもじったものと思われる。フルネームは不明。
彼ははっきり言ってしまえばのび太よりも駄目な少年で、学力では5回に1回の割合(20%)で0点をとるのび太に対し、彼は10回に3回の割合(30%)で0点を取り、のび太よりもかけっこが遅いなど体力面でも劣っている。のび太は彼の存在によって「何て素晴らしいことだろう、この世に僕よりダメな子がいたなんて!」と喜ぶ事になる。
のび太とは友人同士になるが、のび太の方は自分よりも駄目な多目くんの姿に優越感を感じるようになる。そして事あるごとにその差を他者に見せつけたり上から目線の態度を取り、対照的にいつまでも駄目なままでいられないという考えを持つ多目くんに憤りを感じていた。
そしてのび太がジャイアンとスネ夫から野球に誘われた際、ヘマをして殴られる事を恐れたのび太により、多目くんはその誘いを押し付けられる事になってしまう。結果、彼はヘマをしてジャイアンとスネ夫に殴られそうになるが、ドラえもんのひみつ道具「配役いれかえビデオ」によって自身の行動を反省したのび太により庇われる事になる。
月日が流れ再び多目くんは転校する事になり、友人として一緒に遊んだ事や勉強した事、ジャイアンらに庇われた事などに対して涙ながらに感謝の言葉を伝えて「君の事は忘れない」と去っていった。
のび太は終始友情の念を抱いてくれていた多目くんに対し、自身の行動を恥じる事になる。
余談
わさドラの映画作品のび太の月面探査記やのび太の地球交響楽では学校のシーンのモブキャラとして安雄やはる夫といったレギュラーモブやムス子さんと共に彼と思わしき生徒がいる。また引っ越してきたのだろうか?