概要
別名として、所属している場所の旧国名伯耆国(ほうきのくに)からとって伯耆大山や、角盤山(かくばんさん)がある。
また見た目が富士山に似ていることから伯耆富士とも呼ばれており、日本百名山や日本百景に登録されている。
登山だけでなく夏の青々とした風景や秋の紅葉観光、冬はスキーを目当てに多くの行楽客で賑わう。
米子市側から見れば均衡な山容であるが、反対側からだと荒々しい肌が現れる。
頂上で最も高いのは剣ヶ峰であるが崩落の危険性のある登山道が長く通行禁止で、また古くから神事が2番目に高い弥山(みせん)で行われていたため一般的には弥山が主峰とされる。
富士山と同じ成層火山であるが、地質学の研究からここ一万年は主だった活動はしていないようである。
信仰
昔から山岳信仰が盛んで大山寺(だいせんじ)や大神山神社がある。
特に大山寺の信仰は篤く出雲国の大名尼子晴久は焼けたことを知ると即急で修復をさせた。
江戸時代に寺領が減らされたり荒らされたりするも初期に僧侶の豪円(ごうえん)
によって回復し、その名は豪円山として残っている。
その後明治時代に至るまでに廃仏毀釈で衰退するが、ほどなく再建されている。
伝承など
・国引き神話の際は三瓶山と共に縄を神様にかけられ島根半島を引き寄せるために利用された。
・大山は因幡の秀峰山と仲が悪く、さらに争いとなって負ける。
腹いせに秀峰の山頂を投げ捨てたとされる。
・高麗から来た人が山比べをしようとしたが大山を見ただけで驚き、山(孝霊山)を置いて帰ってしまった。
・カラス天狗の伝承があり麓には像がある。
また神奈川県の大山(神奈川県)(おおやま)に住む天狗の名は大山伯耆坊(だいせんほうきぼう)であり、元々はこちらの山の出身だという。
ちなみに昔相模国にいた大山坊天狗は、白峰の崇徳上皇のもとに行ったとされる。
・火山の噴火で出たマグマが近くの船上山のところで止まったという。
周辺
:紅葉シーズンは観光客で賑わう。