概要
愛知県名古屋市中川区尾頭橋4丁目にあるJR東海東海道本線の駅。駅番号はCA67。
普通列車しか停車しないので普段の利用者は少なく、さらに中央線の駅は設けられていないので中央線の列車は普通でも止まらない(但し、名古屋駅~金山駅間を含む定期乗車券を所持していれば中央本線経由であっても当駅で乗降可能)。
近くに名古屋鉄道山王駅がある他、西へ向かうとナゴヤ球場が最寄りにある。
当駅の前身は、そのナゴヤ球場の観客を名鉄から奪う為に、球場のすぐ近くを通る貨物線に設置された臨時駅「ナゴヤ球場正門前駅」で、民営化後の1987年7月から1994年シーズン終了まで、ナゴヤ球場で開催の中日ドラゴンズ主催試合に営業していた。実際、駅から球場までの距離は名鉄の山王駅(当時は「ナゴヤ球場前駅」)より短く(名鉄の場合は徒歩10分かかるのに対し、JRはわずか1分)、その利便性から、2~3割が名鉄からJRへと流れた。
こうして一定の成功を収めた同駅だったが、周辺住民から常設駅への昇格を望む声が上がった。ドラゴンズはナゴヤドームへの移転が決まっていたが、JRA(日本中央競馬会)が開設している場外馬券売り場「ウインズ名古屋」に目を付けたJR東海は、地域住民やプロ野球ファンのみならず競馬ファンの需要も見込めると判断。94年10月にナゴヤ球場正門前駅の営業を終了させ、競馬振興事業の助成対象事業の認定を取り付け、95年3月に開業した。
駅構造
島式1面4線の高架駅。
前述の通り、東海道本線普通列車を除き全て通過するが、特に混雑する中央競馬のG1レース開催日(日本ダービー・有馬記念等)には、新快速と快速が一部臨時停車する。
利用状況
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は3,745人である(名古屋市統計書より)。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 3,479人 | 6,958人 |
2009年(平成21年)度 | 3,354人 | 6,708人 |
2010年(平成22年)度 | 3,343人 | 6,686人 |
2011年(平成23年)度 | 3,289人 | 6,578人 |
2012年(平成24年)度 | 3,245人 | 6,490人 |
2013年(平成25年)度 | 3,103人 | 6,206人 |
2014年(平成26年)度 | 3,107人 | 6,214人 |
2015年(平成27年)度 | 3,276人 | 6,552人 |
2016年(平成28年)度 | 3,398人 | 6,796人 |
2017年(平成29年)度 | 3,504人 | 7,008人 |
2018年(平成30年)度 | 3,643人 | 7,285人 |
2019年(令和元年)度 | 3,745人 | 7,490人 |
関連動画
2019年3月24日 第48回高松宮記念(中京競馬場)開催日に臨時停車する新快速