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センシティブな作品

CV:日野聡(書籍版5巻特装版ドラマCD)/三木眞一郎(テレビアニメ)

概要

元々は現代日本のオタクの社会人だったが、交通事故で死亡後、何故か異世界で剣に転生した。享年30歳。男性。

生前の記憶はあるが名前だけが思い出せず(web版では一応本名を覚えているが転生したこともあり名乗っていない)、魔剣の銘も不明なため、フランから「自分を鍛えてくれる人」という意味で師匠と名付けられた。

師匠本人は当初はこの名はイマイチと思っており、フランがこの呼び名を気に入っているため仕方なく受け入れていたが、次第に愛着が湧いてきており、現在では文字通り「フランの師匠」としてのこの名に誇りをもっている。

生前からポジティブな性格だったようで、何事も前向きに捉え、細かい事は気にせず行動に移す事が多い。また環境適応能力が高く、剣へ転生した事もすぐに受け入れている。

一方で剣という無機物へと転生した為、食事や睡眠を必要とせず、女性への関心も薄い。一応前世では巨乳好きで、漫画版・ドラマCD版では女性への裸体に興奮する事もある(というか相当スケベ)が、web版・書籍版ではドライな反応を示している。

また、殺傷行為についての忌避感も特に感じなくなっている。

保護者としてフランのことは大事にしており、男性が近寄ってきたりすると「フランはやらん」とすぐに警戒する親バカ

それ故に、フランの生命に関わる危険性を察知すると、途端に逃走を模索するなど普段と真逆のネガティブ思考を見せる(そして大抵の場合、フランの「まだ行ける!」という覚悟と気迫に根負けする)。

魔剣としての彼は、

伝説の存在である「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる知性を持つ武器である

魔物の体内の「魔石」を吸収することで自己進化したり、倒した敵のスキルを習得することができ、取得、成長したスキルを装備者と共有することもできる』(後述も参照)

ということ以外、詳細は不明。

ただし、書籍版第3巻終盤で、何らかの強大な力を持つ存在が封印されていることが明らかになっている。

神剣」と呼ばれる伝説の武器たちには及ばないものの、後述の様々な能力から、師匠の正体を知っている人からは「準神剣」と呼ばれるほど。

そのため、正体が下手にバレると、その希少価値から自分やフランが狙われる危険があるため、表向きはただの魔剣としてふるまっており、フラン以外で師匠の正体を知っているものはごく僅かである(大概はスキルなどで気付かれた、フランの危機などの緊急事態で止むを得ず正体を明かした、もしくはフランや師匠が信頼できると判断して明かした、のいずれかに該当する)。

外見

刀身は白く輝く不思議な金属で、三本の青い縦線が入っているのが特徴。

サイズに関しては、バスタードソードくらいに勘違いされる事もあるが、これは対比となるフランが小柄かつ、背中に背負うようにして運んでいるためで、実際はロングソード程度の大きさである。

鍔の部分に狼のエンブレムが彫り込まれており、本編漫画版やアニメ版ではここが顔として感情表現が描かれている。もっとも、あくまでも漫画的表現であり、他者からはただの装飾としか映らない。

視界もこの辺りから発生しているようだが、生物的視覚ではないため、布などで覆っても視界を遮る事はできない。

また、自己再生スキルを持つため、破損しても魔力さえあれば元通りに再生する事が可能。

能力

  • 魔石吸収とスキル取得能力

魔物の体内に存在する魔石に刀身を突き立てる事でこれを吸収し、「魔石値」というポイントを溜める事ができる。一定までポイントを溜める事で自己進化が発動され、能力が強化されたり、新たにスキルを取得する事ができる。

ちなみに、初期のころは基本攻撃力が普通の鋼鉄製の剣以下だった(ただし、この世界の武器は、基本攻撃力以外にも「魔力伝導率(魔力を込めた際に攻撃力を上昇できる割合)」という能力が設定されており、初期の時点で伝導率が非常に高かったため、実際には十分すぎるほどの攻撃力を持っていた)。

魔石を吸収する際、その魔物が持っているスキルも取得する事ができ、メモリ上限内ならば自由に付け替えて使用できる。そのため、膨大な数のスキルを戦局に応じて使い分け、あらゆる状況に対応する事ができる、まさに規格外の能力

また、自己進化の際にはポイントを一定量獲得でき、これを消費する事でスキルのレベルアップや進化を行ったり、ボーナススキルを取得する事もできる。

ただし、ポイントの振り直しはできない。

  • スキル共有

取得し、セットしたスキルを装備登録者にも共有して使わせる能力。

これにより、幼いフランでも熟練の冒険者ばりの戦闘能力を発揮する事ができるようになるが、何らかの事情で装備登録が解除されると、スキル共有も解除されてしまうのが二人の弱点である。

  • 念動

手足に類する器官は持ち合わせていないが、「念動」のスキルを駆使する事で、自在に空を飛び、物を動かす事が可能。

特に最大限に魔力を込め、念動の力を爆発させる事で加速した体当たりは「念動カタパルト」と呼称しており、ここ一番の必殺技として扱われている。

  • 鑑定

いわゆる異世界転生モノではお約束のステータス閲覧能力。

彼固有の能力ではないものの、習得には才覚に左右される比較的稀有なスキル。

鑑定持ちに師匠の正体がバレないように、鑑定遮断や鑑定偽装のスキルも常時使用している。

ただし、この世界には「神眼」や「魂魄眼」といった、特殊な上位スキルも複数確認されており、これにより結局バレてしまうこともある。

スキルの解説などをしてくれる謎の声。名前は師匠が命名した。

後述の潜在能力解放のスキル発動時に活性化、一時的に自我を持ち、師匠本人に代わって魔剣の主導権を有して師匠一行を救うが、その代償として自我を完全に失い、アナウンス機能だけの存在になってしまった。

時々、白昼夢のような形で師匠の前に現れる謎の人物。ごく短時間しか師匠と接触できないようで、その正体は不明だが、助言を与えたりして師匠を助ける。

  • 装備者登録の固定

師匠の能力を応用したあるイレギュラーな方法でフランに「進化」するためのスキル「覚醒」を会得させた代償として、師匠を見守る「混沌の女神」から掛けられた呪いのようなもの。

フラン以外が師匠を装備しようとすると罰が下る。知らずに装備した場合は弱い雷に打たれるが、知っていてその上で装備した場合は混沌の女神に頭の中(もしくは魂)を破壊されて死ぬ。たとえ呪いを信じなくても知っていれば対象となり、師匠を奪おうとした悪人に試しに渡したところ、

「お許しを!お許しを!--ごぶばぁ!」と絶叫し、目と口と鼻から大量の血を吹き出しショック死した

ただし、装備しなければ発動しないので、触ったり持つ程度なら命の危険はない。

  • 潜在能力解放

スキルの一つ。

その名の通り潜在能力を解放してステータスを爆発的にあげるスキルだが、代償として生命力を急激に失い、長時間の使用は死に直結する。

さらには、効果終了後に、何らかの大きな代償を払う上に、その代償はランダムのため実際にその時が来ないとわからないと非常にリスクが高い。

師匠の場合は、上記のアナウンスさんの機能不全に加え、魔石値がゼロになり自己進化まで時間がかかるというものだった。

使用するには危険すぎるため、師匠はこのスキルをフランが使用することを固く禁じている。

  • 次元収納

スキルの一つ。いわゆるアイテムボックス能力。

なにかと重宝するスキル。中では時間が停止し、料理や食材の鮮度を保てるので、これらの保存にも使われる。

その他巨大な岩や毒池の水等、収納の肥やしになっている不要物を敵に向けて吐き出す使い方をした事もある。

  • 虚言の理

スキルの一つ。

対象の言葉の嘘を見破る嘘発見のスキル。それだけでなく、嘘を見破られにくくしたり、他者に信じ込ませやすくなる。

フランに因縁を吹っかけてきたアレッサの町の悪徳騎士オーギュスト・アルサンドが有していたユニークスキルだったが、直前の戦闘で相手のスキルを奪える「スキルテイカー」というスキルを入手した師匠が、試し打ちも兼ねてこっそりと奪った。

ほとんどの嘘を見破れるので、尋問などに重宝している。

なお、虚言の理を突然失ったオーギュストは逆に相手の嘘がわからなくなってしまい、最終的には精神崩壊している。

その他多種多様なスキルを取得しているため、戦闘だけでなく生活面(主に料理)などでもフランを手助けしている。

また料理スキルが高い事もあって、フランのために現代日本の料理をふるまうことが多く、その一巻でこの世界にカレーをもたらした張本人となってしまう。

関連タグ

転生したら剣でした

フラン(転剣)

魔剣 知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン) インテリジェンスソード

親バカ

ユーリ(仮面ライダーセイバー)/仮面ライダー最光:こちらも剣になったキャラ。ただし、こちらは自分の意思でなっておりまた、普段は人の姿だったり、人型になれたり、と結構違いがある。

リュウセイ・ダテ:こちらも念動力の使い手でそれを使用した技を使う、剣を射出する技がある、技のネーミングセンスが演じてる声優さんからしてあれを連想させるなどアニメになってから中の人繋がりで共通点を多く見出されるようになったキャラである。

スパーダ・ベルフォルマ:こちらは前世が意思を宿した剣であり、現世が青年剣士と対照的。

大槻太郎:料理に、特にカレーに関して人一倍にこだわりを持つ。しかも、三種類のカレーを作っていた。

以下、師匠の正体についてにネタバレになります

フランと共に冒険を重ね、共に強くなっていく師匠だったが、獣人国での戦いを機に体に不具合が起こるようになっていく。

神級鍛冶師のアリステアによって修復が施されるがそれでも完治したわけではなく、その後も戦いの果てに「自分に従え」という声が聞こえるようになったりと、予断を許さない状況が続いていく。

そんな時、再び現れた謎の男の導きで、転生し目覚めた地である「魔狼の平原」の台座に向かうことになる。そこで謎の男から、彼と師匠の秘密が遂に明かされた。

謎の男の正体は伝説の魔獣フェンリルの精神だった。

その昔、神獣だったフェンリルは、神の命により邪神の欠片を喰らい、浄化しようとしたが、欠片の力が強すぎたことで魔獣と化し暴走してしまう。

当時の神級鍛冶師エルメラの協力もあり、神の手によりフェンリルの体は邪神ごと魔狼の平原に封印され、分離させられた魂はエルメラの作品である「廃棄神剣ケルビム」の中で眠りにつき、それぞれ時間をかけて浄化されることになった。

しかし、フェンリルの魂と邪神を完全に切り離すことが出来ず、またもや邪神に支配される危険性が出てきたため、その対抗策として、ケルビムを改造し、魔石を吸収することでフェンリルの魂を少しずつ回復させる剣が作られた。そして、邪神の支配を受けないこの世界の者ではない魂が主人格として剣に入れられた。そうして作られた魔剣こそが、後に師匠と呼ばれるようになるフェンリルの魂の浄化システムだった。

なお、何故師匠の魂が選ばれたかだが、「適合しやすい魂の形をしていたから」、「こちらの世界から地球に働きかけた際にちょうど死にかけている、もしくは死んだ人間だから」というのもあるのだが、フェンリル曰く、

  • ある程度の良心を持った中庸な俗人
  • 無神論者でも狂信者でもないほどほどの宗教観
  • こっちの世界にある程度馴染めるだけの柔軟さ

等の必要としていた条件に合致した人格だからとのこと。まあ、要するに

異世界転生ものによく出てくるオタクな主人公である。

こうして転生した師匠だったが、サポート役だったケルビムの人格=アナウンスさんが破損した上に、サポートなしでの神々が想定していた以上の相次ぐ激闘や急すぎる成長などで過負荷が生じており、それこそが不具合の原因だった。

師匠が聞いた「従え」の声もシステムの綻びにより目覚めかけた邪神の声だった。

そのため、フェンリルは台座の機能を使い、システムの修復と師匠のフルメンテを実施する。しかし、それは解析に一ヶ月、修復に五ヶ月と合計約半年もかかるものだった。

そして半年後、修復のため休眠していた師匠が目覚めたとき、目の前には駆けつけたアリステアやアマンダのサポートの元で魔狼の平原で修業しながら師匠を待ち続けたフランと、フェンリルの計らいにより新たな姿に進化したウルシの姿があった。

再び、彼らの冒険が始まる……。

  • 師匠剣・フランズ・マスター

神剣となった師匠に与えられた新たなる名

基本的な力が成長したのに加え、『足跡の絆』によりフラン縁と絆をフランの力に変える能力を持つ。

神獣化も低負荷で可能にしている。

  • 邪神の童心(邪神ちゃん)

師匠達に干渉していた邪神の欠片だったがある日を境に態度が軟化、積極的にフラン達のサポートすらするようになっていく、実はフランと遊びたかっただけだったらしい。(残酷な面は他の取り込んだ邪神の欠片の影響。)神剣化により意識を他の存在に乗っ取られそうになった際も、フェンリルと同様周りを抑え込もうとしていた。(もっとも騒ぎすぎた結果『邪友剣・フォールン・ゴッド』になりかけて師匠に黙れと言われてしまったが…。)最終的に神剣となった師匠の能力により仮の肉体を得て顕現、自身のことを「邪神ちゃん」と呼ぶようにフランに頼んでいる。

見た目はハルバードを手に持ち、ゴスロリに似た邪神気を纏った竜人の少女、のじゃロリ

元々邪神が戦の神、人の神だっただけあって人が持つ様々な業や力を司っており、戦闘に関することであれば、全て最高レベルで可能。

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