「一度引き受けた任務は命をかけて完遂する」
CV:坂巻学
概要
風魔デュエル塾所属の決闘者にして、風魔一族の忍者。
兄は日影。
その腕を見込まれ赤馬零児に兄と共に雇われており、彼の命令を忠実に遂行する。
彼もまた盲目的に従うのではなく、アカデミアの打倒を目指す零児の人柄を見極めた上で従っている。
ちなみに、遊戯王シリーズではイリアステル以来となる左利きデュエリストでもある。
容姿
月のマークの入った額当てと青いマスクが特徴。また、兄と比べるとやや長髪。
容姿が兄と対になっている(青⇔赤、月のマーク⇔日のマーク、長いマスク⇔短いマスク等)。
基本的に寡黙で無表情だが、ED3「ARC of Smile!」のワンシーンではマスク越しの笑顔が見れる。
性格
普段は冷静沈着。だが、一族を罵倒されると怒りを露わにするほど、兄や風魔一族を誇りに思う熱い男である。どんな状況となっても任務を完遂しようとする強い意志を持つ。兄をカード化した紫雲院素良と対峙した際には、任務よりも兄の仇討ちを優先してしまう事もあったが、素良からの謝罪と約束を聞きいれて矛を収めるなど、一時の感情に流されない精神の強さも合わせ持つ。また、自分の意志を伝えようとする零羅に、目線を合わせてしゃがむ紳士的な一面も見せている。
来歴
初登場は舞網チャンピオンシップ本選1回戦での方中ミエルとのデュエル。デュエル経過は省略されたが、ワンターンキルで勝利した。
無事に2回戦も突破し3回戦のバトルロイヤルでは、零児の依頼を受けて日影と共に、セレナの護衛を行う。セレナを追う融合次元との戦いの中で兄をカード化されるも、他の選手たちの手助けも加わってなんとか生き残り、ランサーズのメンバーに加わる。
シンクロ次元では当初行方知れずだったが、零児と共に行動しており、彼の命令でひそかに離れたところから榊遊矢達と共にいた零羅を警護していた。遊矢達をセキュリティが捕えようとした際、零羅を連れて逃亡した。
フレンドシップカップでは零児の命で零羅の代わりに出場することとなり、彼の指示でシンジ・ウェーバーにわざと敗北。地下労働送りとなったが、その目的は、自身の力で地下強制労働場とトップスの零児の間を密かに行き来し、地下でのランサーズの状況を零児に報告することだった。
更に零羅からのお願いで、遊矢に零羅からの伝言を伝えると同時に彼に零児の人となりを伝えて遊矢の零児への不信感を払しょくさせ、柊柚子には遊矢からの手紙を届ける等、デュエル以外のことで外に出られない出場者のためのメッセンジャーの役割も務めた。
試合で倒れた柚子を助けに紫雲院素良が現れた際には、兄の敵を討とうと現れるも、柚子の仲裁と素良の謝罪で怒りの矛をひとまず治める冷静さを見せた。
セレナ・柊柚子確保を狙ったオベリスク・フォース襲来時には、零羅と共に、薬で動けなくされたセレナを保護。零羅の頼みで増援を呼ぶために地下に向かうも、途中でオベリスク・フォースに見付かり振り切れず、バトルロイヤルルールの元、不利を承知でデュエルを挑んだ。
敗北寸前、現れた紫雲院素良の助太刀により勝利をつかむ。兄をカードに封印した憎むべき敵が自分を助けたことに対し、「恨み言は繰り返さぬ。それが忍というもの。助太刀感謝する」と返し、増援を呼びに行った。
そしてランサーズと共に地上に繰り出し、紫雲院素良といっしょに治安維持局を制圧して柊柚子を救出するもジャン・ミシェル・ロジェの予想外のデュエルの前に敗北。ロジェに柚子を奪われてしまった。
その後はシンクロ次元に残り、事の顛末を零児たちと共に見送った後に、遊矢たちと融合次元にて合流。
遊矢たちと共に囮となり、零児たちを逃がすことに成功するも、ふとした油断からアカデミアの罠に嵌り、遊矢たちと共に密林を舞台とした「サバイバル・デュエル」へと巻き込まれる。
自らの油断から遊矢たちを巻き込んでしまったと感じた責任から、一人で密林内へ偵察に向かう。
しかし、その際に潜んでいた「バトル・ビースト」に襲われ、敗北。
離反したデニスを除いて、ランサーズのメンバー内で初めてカード化されてしまった。
なお、カード化される前に、木にクナイでバトル・ビーストの存在を伝えるメッセージを刻んでいる(遊矢がそれを発見し、そのメッセージは無事に伝わった)。
最期まで、仲間達の為に尽くす忠義に溢れし男であった。
その後はしばらくカード化が続いていたが、次元統合の影響でクロウと共にカード化が解除され、
零羅と共にズァークとの最終決戦に参戦。
デュエルこそしなかったが変わり身の術を用い、零児と零王をズァークの攻撃から救った。
その後の「ペンデュラム次元」では遊矢、権現坂、沢渡と共にジュニアユース選手権に参加。
零児の命を受けて過去の記憶に関する言葉を発し、遊矢たちの記憶を呼び覚ますキーマンとなった。
(この時には兄の日影もカード化が解除され、遊矢たちの前にその姿を見せた)
デュエル
兄弟ともに、忍者の名に恥じぬ高い身体能力を持ち、アクションデュエルではその身体能力を活かしてAカードを自在に取ってくる。ライディングアクションデュエルでは、一時的にDホイールから降りてAカードを取りながらDホイールに戻るほど俊敏。
最早ランニングデュエルだとはツッコまないように。
下記に述べるように、現時点で作中最もAカードをリアリスティックに活用していると言っても過言ではない。
使用カード
「黄昏の忍者」と名のつくモンスター、及び「忍法」と名のついた魔法カードを使用する。
攻撃よりも守りを得意とするらしく、「黄昏の忍者-シンゲツ」「黄昏の忍者将軍-ゲツガ」や罠カードで相手の攻撃から身を守りながら、身体能力を生かした無数にあるアクションカードの連続回収と永続魔法「幻影忍法-朧手裏剣」を組み合わせたバーンでの勝利を狙う、まさかの【忍者アクションロックバーン】。
また、兄と同じ「黄昏の中忍-ニチリン」も使用している。
(おそらくはこのアクションバーンコンボで)ミエルを1ターンキルした実力者だが、本来は攻めを得意とする兄とのタッグでのサポートで真価を発揮するようだ。
紫雲院素良との即席タッグでは彼をサポートして見事勝利している。
「ペンデュラム次元」では、ペンデュラム召喚を使用するようになった。
余談
- ランサーズの中で現状唯一融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラムを使わないデュエリストである。でありながらも、身体能力も含め他次元のデュエリストと渡り合えるほどの高い実力を兼ね備えている。シンクロ次元編では権現坂やデニスなどのスタンダード側のメンバーがペンデュラムカードを使い始めても変わらない徹底ぶりである。
- シンジ・ウェーバーに敗北した際の「なんとぉ~!」はなんとアドリブ。
- 彼を演じる坂巻氏はマスクをしている感を出すために、収録時は実際にマスクを二重につけてアフレコに挑んでいるという。