概要
東ゴルトー共和国(ひがしゴルトーきょうわこく、人口:500万人)は、HUNTER×HUNTERに登場する国。バルサ諸島の東端に位置する独裁国家である。この近隣で唯一ミテネ連邦に所属していない閉鎖国家で、総帥のマサドルディーゴによる恐怖政治が敷かれていた。
議会・裁判所などの三権と報道機関は全て総帥と軍が掌握しており、他の国は飢餓が続いているなどといったウソを国民に教え込んで脱走を引き留めていた。他の国からの支援金は全て総帥の懐に収まり、軍と官僚ばかりが肥え太っていく。故に首都のペイジン(最東端)以外の殆どは荒れ果てた貧民街か、ジャングル・鍾乳洞・砂漠などの自然そのものである。
国民はスパイの警戒の為に「指組」と呼ばれる組織に所属させられ、互いの密告を推奨されている。指組は同じ家族であってもバラバラのチームに入れられ、スパイであった場合は家族全員が処刑されるらしい。
その閉鎖性を知った王は空を渡ってNGLから密入国し、宮殿に押し入ってディーゴを殺害した。その後はディーゴをピトーの操り人形に仕立て上げ、全ての国民の選別(餌か兵士かでいずれも選択の余地は無く、人間である事すら許されない。)を実施する事を計画した。
しかしキメラアント討伐隊と、隊に加担したメレオロンとイカルゴの2名の蟻によって選別開始前に王が倒れ、No.2であるビゼフがキメラアントの残党と共に流星街に逃走した事で政権は崩壊した。残された領地はミテネ連邦の西ゴルトー共和国・ハス共和国・ロカリオ共和国に分割統治され、国民は難民としてこの3か国に受け入れられた。
娯楽
貧乏国家なので娯楽は少なく、ボードゲームなど金のかからない遊びが盛んなようだ。
モデル
政治体制などからしてモデルは北朝鮮と思われるが、地形としてはミテネ連邦も含めてカナダの北極諸島にあるデヴォン島がモデルとなっている。ただし実際のデヴォン島は無人島である。
国民
- マサドルディーゴ:総帥。醜く肥え太って権勢をほしいままにしていたが、キメラアントの王に殺害された。死体はネフェルピトーによって修復され、「選別」を行う為の傀儡とされた。
- ビゼフ:国の実質的な運営を行っていた裏のトップ。高い事務処理能力と交渉力を有する優秀な官僚だが、大変にスケベな俗物であり密かにハーレムを築いていた。国の内外との調整役が他にできなかった為、国が乗っ取られた後も唯一生かされて宮殿の居住が認められていた。
- マルコス:国の高級官僚で、家族を含めた身体の安全と引き換えにハンター協会との裏取り引きに応じた。総帥のおこぼれにあずかっていたにもかかわらず平然と国を裏切り、責任を総帥1人に押し付ける小悪党。
- 衛兵:赤い帽子と白シャツがトレードマーク。隊長は念能力者。
- コムギ:軍儀チャンピオンの少女。蟻編後半の最重要人物の一人。
- 将棋チャンピオン:太った男性。王に敗北して処刑された。
- 囲碁チャンピオン:痩せぎすの男性。王に敗北した後に自害した。
- 踊り子:結構可愛いが、宮殿制圧の際に王に食い殺される。