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柏木

かしわぎ

柏(かしわ)の木。「源氏物語」の巻名、及び登場人物名。日本の名字、姓。
目次 [非表示]

1.

2.「源氏物語」第36帖の巻名。また、同巻における中心人物となる物語の登場人物の名。

3. 日本人の姓。



柏木(源氏物語)編集

巻名「柏木」編集

若菜」に続く話

光源氏の妻になったあとも女三の宮を想い続けていた柏木

あることから、想いを遂げること出来たが、女三の宮との仲が光源氏に知られてしまい、痛烈な嫌味を言われ病の床へ臥してしまう(ここまで「若菜」の話)

女三の宮は男の子を出産し、その後出家してしまう

柏木は、後の事を周囲に託し死去する。


人物名「柏木」編集

光源氏のライバルであり親友頭中将息子の実父。

幼い頃から才能が抜きん出て優れており特に笛の名手だった。父である頭中将や母に可愛がられていた。

まさに将来を約束された貴公子であったが、女三の宮の恋心ゆえに悲劇を生み出してしまう。


向上心が強く、皇女特に女三の宮を妻として迎えることを強く望んでいた。

だが、朱雀院は女三の宮を柏木よりも身分の高い光源氏にした方が良いと考え、彼女を光源氏の正妻として嫁がせた。

女三の宮の事が忘れられない柏木は女三の宮の乳兄弟である小侍従を通して従兄弟であり親友である夕霧に愚痴をこぼすようになる。(小侍従は柏木の乳兄弟であった弁の君とはいとこ同士であったため)


ある春の日に、蹴鞠で遊んで疲れた際、柏木は御簾の前に立っていた女三の宮の姿を垣間見てしまう。そして恋は盲目と、女三の宮への恋心をさらに燃え上がらせて、彼女が可愛がっていた猫と似た猫を可愛がるほど彼女のことを想う。


その後光源氏の留守を狙って小侍従の手引きにより女三の宮密通し、それが光源氏の知るところとなり、皮肉を言われストレスが増す。さらに追い打ちをかけるように、想い人であった女三の宮が息子を出産後、出家。絶望した柏木はそれらの要因が重なって死んでしまう。


正妻は、女三の宮の異母姉である「落葉の宮」。

女三の宮を妻として迎えられなかった柏木を不憫に思い、父親が朱雀院に嘆願して一条の宮の女二の宮(落葉の宮)を柏木の正妻として迎えた。だが女三の宮を想っていた柏木にとっては、彼女は皇女とはいえ生母は身分の低い更衣(女官)であったこと、しまいには「落ち葉のようにつまらない人」だと蔑んだ。(これ以降、女二の宮は読者から「落葉の宮」と呼ばれるようになってしまった)

しかし死ぬ前に落葉の宮を夫として愛し、親友である夕霧に頼むが、これは夕霧の妻であり、柏木にとって異母兄妹である雲居の雁を苦しめることになるが、夕霧は月の半分ずつどちらにも通ってどちらかを蔑ろにする事はなかった。


柏木は笛の名手であり形見の笛を落ち葉の宮は夕霧に託す。夕霧は女三の宮の子薫が柏木の子ではないかと気づいてしまう。

臨終の際、乳兄弟であった弁の君に薫が成長した暁には、すべての事を話すように伝えていたことが、宇治十帖にて判明する。

柏木(名字・姓)編集

実在の人物編集

架空の人物編集




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源氏物語 名字

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