毒竜のコブラ
どくりゅうのこぶら
CV:伊丸岡篤
本名エリック。六魔将軍の一人であり、体に魔水晶を埋め込まれた第二世代滅竜魔導士。逆立った茶髪と蛇を思わせる鋭い目や牙が特徴的な青年。耳はエルフのように大きい。
幼い頃に黒魔術教団に捕えられ、楽園の塔で奴隷として働かされていたが、そこで翼を持つ毒蛇キュベリオスと出会う。後にブレインに引き取られ、彼の養子として他の六魔と共に育った。
荒々しい性格だが戦闘バカだらけのFTにおいては(後述の能力もあって)割と冷静であり、興味を示さないものに対しては極めてゾンザイな扱いを取る。ただ、ナツが読心能力に関する真偽を図るために行った心中での計算ボケに思わず笑ってしまう、妙に人間臭い一面も。
第1部
毒の能力を用いてエルザに致命傷を与え、動き出したニルヴァーナへの妨害を行ったナツへの迎撃に向かう。キュベリオスとのタッグプレイと、読心絡みでナツ&ハッピーを追い詰めるものの思いもよらぬ方法でとてもあっけなくやられてしまい、ブレインからは口では「よくやったぞコブラ」と言わしめたものの心の声に侮蔑しか込められていなかったことを聞き、涙しながら倒れた。その後、駆け付けた評議員に逮捕されたようだ。
彼の祈りは「ただ相棒の声を聴きたかった」というもの。
第2部
ものの、アニメオリジナルストーリー「星空の鍵編」にて新生六魔将軍の一人として登場した。この時には右目に傷がある。
いずこへと去ってしまったキュベリオスとの別れに深い哀しみを覚え、戦闘力が遥かに成長した。
無限城でマックスとエバーグリーンを撃破し、エルザをも追い詰めるものの、戦いの最中にキュベリオスの声を聴き動揺したスキを突かれ、エルザに突き落とされてしまう。
はるか上空から地上に落下していく中、コブラはキュベリオスが今どこにいるかを悟っていくのだった…。
原作でも第2部終盤の竜王祭において久々に登場。
一時的な仮出獄ではあるが七竜討伐に力を貸している。事件解決後は「キュベリオスの声も聞けたしな」と独白しているが、これは前述の星空の鍵編のエピソードを踏まえたものである。
その後、かつて六魔と共にバラム同盟を結成していた冥府の門が評議員を襲撃すると、冥府の門に対する情報を吐くのと引き換えに六魔全員の釈放を持ちかけ、正式に出獄。六魔たちを手駒としか思っていないブレインの心の声を聴くと即座に彼を始末した。直後に逃走を咎めたジェラールを邪魔だとばかりに殺しにかかるも逆に説き伏せられ、他の六魔と共に魔女の罪に帰順した。
妖精の尻尾解散後を描いたミッシングリンク「FAIRY TAIL外伝」ではルーンナイトになったガジルに一時期狙われるも、とある事情で一時的に共闘することとなる。
第3部
移動神殿オリンパスに乗ってスプリガン12との対決にはせ参じたのだが、ラクサス同様乗り物酔いの症状が出るようになっていた。
戦場に向かう途中でアイリーン・ベルセリオンが土地をシャッフルしたため、エンジェルとは離れ離れになってしまった。
終戦後はヒスイ・E・フィオーレの王位継承に伴い恩赦が下され、『魔女の罪』自体が正規ギルドに昇格。キナナと交際していることが彼女の口から語られた。
「聴く」魔法
相手の心の声を聴く。人間のみならずエクシードや蛇の声も聞けるので、人間程度の知能があれば可能と思われる。この能力は相手の思考を完全に聞き取る力なので「『右に行く』と考えながら左から攻撃すれば…」と考えていてもそのまま筒抜けになってしまう。無論、エッチなことやジョークを考えながら戦おうとしても同じことである。一応、相手が考えたジョークを聴いて笑ってしまえば、読心能力があることがバレる他、大なり小なり隙ができるなど、多少の難点はある。(もっとも、使い手が冷静で素のバトルセンスも低くないからか、ナツとの交戦時ではその難点もすぐさま埋めてしまうような立ち回りを見せていた。)
毒の滅竜魔法
他の滅竜魔導士同様、毒や病原体を食ってパワーアップする(ナツ曰く「身体に悪そう」)。戦闘時には腕などが爬虫類型に変形するのが特徴。魔力を解禁すると彼の肉体は猛毒の物質に覆われ、物理攻撃が当たる(彼に直接触れる)度にこの毒で力が削がれていく。
- 毒竜突牙
猛毒の魔力で巨大な鉤爪を造り出し勢い良く相手に掴みかかる。
- 毒竜双牙
猛毒を帯びた両手で放つクロスチョップ。斬撃と同時に傷口から毒を流し込む。
- 毒竜螺旋撃
猛毒の魔力を込めた脚で旋風脚を放つ。
- 毒竜の咆哮
滅竜魔導士に共通するブレス技。コブラの場合は肉眼でも視認できる程の凄まじい物量と密度を誇る凶悪な殺人ウイルスの超高圧ブレスを放つ。このブレスを浴びると殺人ウイルスに身体を蝕まれて衰弱し、徐々に生命を奪われてゆく。
- 毒竜鱗牙
猛毒の斬撃波を無数に飛ばし、飽和攻撃を行う。
超振動魔法
星空の鍵編で使用。「聴く」魔法の応用発展型の攻防一体魔法。