概要
死神代行篇にて、虚のナムシャンデリアにたつきが襲われた際、彼女を守りたいという気持ちがきっかけとなって発現した。
兄・井上昊からの贈り物で形見でもあるトレードマークの花型ヘアピンから召喚する6体の精霊を言霊によって駆使し、盾を張ることで発動する。
その後、死神代行消失篇にて、チャドの「巨人の右腕」同様にその能力が完現術であることが判明した。
ハッチ曰く死神の縛道に近い能力であり、ヘアピンが斬魄刀にあたるとのこと。もしかすると、死神と完現術の両方の力なのかもしれない。
”盾の外”の攻撃を拒絶する防御術「三天結盾」、”盾の内”の破壊を拒絶する治癒・回復術「双天帰盾」、”盾の両面”の物質の結合を拒絶する攻撃術「孤天斬盾」などの技を持つ。
死神代行消失篇では三天結盾と孤天斬盾を融合させた「四天抗盾」を使用したが、一度しか使用せず。
発動時には術を担当する六花のメンバーの名前と技名、加えて「(私は)『拒絶』する」という掛け声が必要。しかし修行により、これらを省略して術を使うことが出来るようになった。
主に「双天帰盾」がメインで、これは「対象が攻撃を受けた」という事象を拒絶することで、上半身が消失してしまった肉体でさえ再生可能という非常に稀有な能力(言ってしまえばこいつ)。
織姫の性格が戦闘向きではないせいか、攻撃技「孤天斬盾」は殆ど活躍せず(まともに活躍したのは初披露時くらい)、死神代行消失篇の銀城空吾への牽制目的の攻撃を最後に登場すらしなくなった。
防御用の「三天結盾」は破面篇では割られることが多くなっていたがそれでも優秀であり、死神代行消失篇以降は割られなくなった。
回復用の「双天帰盾」は破面篇ではチート技として活躍したが、死神代行消失篇からは活躍頻度が減り、千年血戦篇では敵側の能力もインフレしてきたからか織姫の技がそこまで目立たなくなり、普通の回復技と大差ない扱いに落ち着いた。
その反則的な力は、藍染惣右介をして「神の領域を犯す能力」と呼ばれる程。
反面、攻撃には向いておらず、「孤天斬盾」は周りのインフレが進む中ではもはや申し訳程度の威力しかなかった。但し、死神代行消失篇では防御と迎撃を兼ねた「四天抗盾」という強力な技を見せている。
また「三天結盾」も、障害物を食い止めたり、落下の衝撃を緩和したりといった用途でも活躍している。最終的にはユーハバッハの攻撃を防ぐ程の防御力となった。
メンバー
四つの能力
(括弧内は発動に使用する六花のメンバー)
- 孤天斬盾(椿鬼)
命中した対象の内側に盾を発生させ、その結合を拒絶し、切断する能力。虚に対しては充分な威力があったが、(もともと使用者である織姫本人が戦闘向きではないこともあってか)死神や破面に対して有効打となったことはない。また発動する為には椿鬼を対象に命中させなければならないという技の性質上、戦闘の際には椿鬼が反撃されるリスクもあり、事実作中では敵から反撃を受け、椿鬼を破壊されたこともある。
- 双天帰盾(舜桜・あやめ)
覆った対象を、破壊前の状態に戻す能力。その本質は単なる回復・復元能力ではなく、対象に起こった事象を元からなかった(起こらなかった)ことにする能力(事象の拒絶)の為、イメージ的には月島さんの能力に近いのかもしれない。ただし、敵が強ければ強いほど治すのに時間がかかるという欠点がある。
千年血戦篇では敵勢力の能力も織姫以上のチート能力ばかりになったため、この特異性は目立たなくなり、ユーハバッハ戦においてとうとう双天帰盾で治療できないという現象が起きてしまったため、以前ほどのチート能力ではなくなってしまった。というものの、霊王は資質を持たなければ干渉できず、ユーハバッハ戦においても「これから先全ての未来で直ることは無い」と干渉を受けたので、相手が悪いというほかない。
- 三天結盾(火無菊・梅厳・リリィ)
敵との間に盾を張り、攻撃を拒絶する能力。防御だけでなく、高所から落下した際の軟着地にも利用された。途中から防御性能が輝くことはなかったのだが、最終章ではユーハバッハの斬撃を防ぐ(全知全能で実質無効化された)ほどの物理的な防御力を見せた。大概の相手の攻撃は完封出来る。
- 四天抗盾(不明。ただ技の性質から恐らく火無菊・梅厳・リリィ・椿鬼だと思われる)
三角錐状に張った盾に攻撃を受けると盾を爆発させて相手からの攻撃の威力を拡散し、カウンターで相手を攻撃する能力。ダメージらしいダメージはないが牽制にはなる。破面篇のノイトラ戦で織姫の治療を受けている一護が治療中、謎の攻撃を受けていたが、この技と関係あったのかは不明。
アニメの千年血戦篇では四角形状に張って放っている。