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秦国統一編

しんこくとういつへん

秦国統一編とは、漫画『キングダム』のストーリーの抽象的な括り。

概要編集

春秋戦国時代末期を舞台とした歴史漫画『キングダム』は、2006年1月から連載が開始され、2024年4月現在までに既刊71巻を刊行している。

この内、第1話の時期である紀元前245年(始皇2年)から第438話の時期である紀元前238年(始皇9年)(単行本で換算すると1巻から40巻の終わり)までの期間を非公式で秦国統一編と呼称している。

あくまで非公式であり、公式でこの呼称を使った例は見られない。


秦国統一編と呼ばれる経緯だが、統治すべき地域を一人の権力者(統治者)の下で統一して支配することを一般的に「天下統一」と呼ぶが、特に秦の始皇帝(本漫画の主人公、作中では嬴政)が行った天下統一を、彼の統治した地域になぞらえて中華統一と呼ぶ。

一方、『キングダム』の開始時点から紀元前238年(始皇9年)までは、秦国内において権力者の血で血を洗う覇権争いが続いており、それらを統一し権力者を嬴政にまとめるまでの話がメインとなっている。

つまり『キングダム』では嬴政が秦国を統一した上で、さらに他の戦国七雄を滅ぼし中華を統一するという構造になっており、後者を中華統一と呼ぶなら、対照的に秦国内を統一する話は、語感の関係も含めて秦国統一と呼ぶのが妥当と言え、非公式ながらも多用されるのである。


なお、狭義では明確に秦国統一を果たす話である毐国反乱編を秦国統一編と表現することもあるが、いずれにしても公式表現ではない。



2023年から順次刊行される『キングダム』完全版では、秦国統一編に相当する原作40巻分の再録が決定している。

この完全版の中には原作70巻以降の執筆時点を踏まえた1話ごとの作者による解説が含まれており、原作ファンでも再度見直しても楽しめるようになっている一方、原作を知らないと趙攻略編以降のネタバレを踏むことになりかねないので注意が必要。



アニメでは第1シリーズから第4シリーズに相当。

第2シリーズから第3シリーズまでに約8年も開きがあるが、第2シリーズ放映当初は合従軍編が完結していなかった他、原作者の劇場版のスケジュール進行やCOVID-19による放送延期なども相まったためと考えられる。

また、劇場版は王都奪還編から馬陽防衛編までの間で構成されている。



秦国統一編は以下の流れで進行する。詳細は各リンクを参照してもらいたいが、ネタバレには注意。


1王都奪還編物語の最初の話。史実には無い。実写映画第1作や舞台もこちらが元。
2蛇甘平原編史実の麃公の話が元。実写映画第2作もこちらがベースとなっている。
3刺客急襲編史実には無い。氏が本格的に姿を見せる。アニメではカットされた。実写映画第2作では蛇甘平原編の前に来ている。
4馬陽防衛編史実の王齮の死が元だが史実での死因は不明。滅亡までの重要人物李牧が初登場。王都奪還編からここまでがアニメ第1シリーズ。実写映画第3作・第4作はこちらが元。
5山陽攻略編史実の東郡設置が元。アニメ第2シリーズ。
6合従軍編紀元前241年に起こった函谷関の戦いが元。アニメ第3シリーズ。これ以降合従軍は起こらず、他の戦国七雄は滅亡の一途を辿る。
7王弟謀反編史実の成蟜の乱(1とは別)が元。
8著雍攻略編史実ではこの時期に秦が魏を攻撃している。
9毐国反乱編史実の嫪毐の乱及び嬴政の加冠と帯剣の礼が元。王弟謀反編からここまでがアニメ第4シリーズ。

最終的には、嫪毐の乱の失敗により呂不韋が失脚し、秦国の統治者が嬴政のみになったことで、秦国統一を果たした。


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キングダム


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