概要
転移後の世界における最強の存在とされる竜の中でも、格上の存在。
スレイン法国では『始原の魔法(ワイルド・マジック)』が使える竜王を、『真なる竜王』と呼んでいる。
八欲王との戦いに参加した竜王は、ツアー(後述を参照)を除き皆死んでしまっており、現在生き残っている竜王は戦いに参加しなかった者だけである。
竜王の一覧
白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)
本名は“ツァインドルクス=ヴァイシオン”。愛称は“ツアー”。アーグランド評議国の永久評議員にして、十三英雄の一員。
現存する最強の竜王の一人で、作中でもよく名前が挙がる他、活動する姿が描かれる代表的な存在。
吸血の竜王(ヴァンピリック・DL)、朽棺の竜王(エルダーコフィン・DL)
過去に死亡したとされるアンデッドの竜王達。アンティリーネが隊長から『未知のアンデッド』について報告を受けた際に、その正体の候補として言及した。
隊長は否定したが、アンティリーネによるとアンデッド故に本当に消滅したかは疑問符が残るという事で、復活の可能性が示唆されている。
“朽棺の竜王”は、外伝『亡国の吸血姫(ヴァンパイアプリンセス)』に登場しており、本名は“キュアイーリム=ロスマルヴァー”。
聖天の竜王(ヘブンリー・ドラゴンロード)
ツアーと同格の生き残りの竜王。島の様に巨大な体を誇るが、ツアーによるとずっと空を飛び続けたまま移動している様で、どこに居るかも判然としないらしい。
常闇の竜王(ディープダークネス・ドラゴンロード)
ツアーと同格の生き残りの竜王。独自の『始原の魔法』(中には朽棺の竜王の『滅魂の吐息』の下位互換のような技がある)を行使できる強大な力の持ち主。
基礎的な攻守も十全に優れており、相性の関係で、サシなら殆どのナザリック階層守護者に勝利できるらしいが、シャルティアには分が悪いらしい。また、ガルガンチュア相手も有利とは言い難い様である。
300年前にプレイヤーをレベル0になるまで殺害し続け完全に消滅させた実績を持つ他、凶悪な効果を持つ使い捨ての世界級(ワールド)アイテム、『二十』の1つを所持している。
ツアーによれば、現在は地下の巨大洞窟に身を潜めているとの事。
七彩の竜王(ブライトネス・ドラゴンロード)
ツアーと同格の生き残りの竜王。竜王達の中で唯一人間を娶って子を成した存在で、その血を引く子孫が竜王国の女王の座に就いている。
しかし、そのために他の竜王達から「変態ドラゴン」と敬遠され、現在はそのショックで大陸中央の山奥に1人寂しく引き篭もっている。
外伝『亡国の吸血姫』ではアインズ(悟)と交戦しており、彼を撤退に追い込んでいるが、悟からは「あれが底なら次は勝てる」と評されている。
破滅の竜王(カタストロフ・ドラゴンロード)
世界に災厄をもたらすとされる、伝説の竜王。スレイン法国が特にその復活を警戒しており、封印地と目したトブの大森林を調査している。
書籍版4巻の特装版に封入されたドラマCD、『封印の魔樹』で判明したその正体は実はドラゴンですらなく、数百年前に突如空間を切り裂いて現れ、激戦の末に竜王達によって滅ぼされた『世界を滅ぼす力を持つ魔物』達の一体である、魔樹ザイトルクワエ。ザイトルクワエは、その中で倒し切れずにトブの大森林に封印された生き残りで、頭頂部には万病に効くとされる伝説の薬草が生育する。200年前に一度復活しかけて分身体を放ったが、十三英雄の活躍で分身体を全て倒されて再封印された。
『始原の魔法』など当然使えないため世界級アイテムをレジスト出来ず、いち早くザイトルクワエの復活を察知したスレイン法国が漆黒聖典を派遣し、『傾城傾国(ケイ・セケ・コゥク)』で支配下に置こうとしたが失敗した。
推定Lvは80~85。全高100mの身長に300mにもなる触手を複数備えた、非常に巨大なトレント系の魔物。基本ステータスはレベル相当だが、HP量だけはアウラのスキルによる測定でも『測定不能』と表示される程のレベルに到底見合わない凄まじさを有しており、時間停止にも多少の耐性を持つ事から、アインズは『レイドボス』ではないかと推測している。
ナザリックの転移からしばらくして封印に綻びが生じ、周囲の植物や生物の生命エネルギーを吸収して、遂に完全復活を果たした。
しかし、当時の竜王達でさえ封印という手段を取らざるを得ず、十三英雄でも分身体の相手だけで苦戦したこの大怪物でさえ、ナザリック勢にとっては『無駄に打たれ強いだけの木偶の坊』に過ぎなかった。アインズは、雑魚ながら討伐までの時間だけが無駄に掛かる点に着目し、階層守護者らにパーティ戦の経験を積ませる事を企図する。こうしてアインズの指揮の下、階層守護者総出でボコられて死亡し、『メリー苦しみますツリー』にされてしまった。
ただし『ザイトルクワエ=破滅の竜王』としたのは、あくまでもスレイン法国側の予測に過ぎず、実際のところ公式で明言されるなどしてはっきりと判明している訳ではなく、真の“破滅の竜王”が別に存在する可能性が示唆されている。
黒鱗の竜王(ブラックスケイル・ドラゴンロード)
本名は“ドラウディロン・オーリウクルス”。上述の“七彩の竜王”の血を引く子孫にして、竜王国の現女王。
霜の竜の王(フロスト・ドラゴンロード)
本名は“オラサーダルク=ヘイリリアル”。アゼルリシア山脈に生息し、ドワーフと土掘獣人(クアゴア)達を制圧して支配下に置いている。原作では11巻で登場し、アインズに瞬殺された。
千刃の竜王(ソードマスター・ドラゴンロード)
外伝『亡国の吸血姫』に名前だけ登場。詳細は不明。
関連タグ
ツァインドルクス=ヴァイシオン キュアイーリム=ロスマルヴァー ドラウディロン・オーリウクルス オラサーダルク=ヘイリリアル