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紅蜥蜴

べにとかげ

紅蜥蜴とは、テレビアニメブラックジャック21に登場するキャラクターである。
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~ブラックジャック先生、お母様がお待ちですわ。一刻も早くいらしてください...天国へ。~


~さよなら、ブラックジャック先生...~


CV.冬馬由美


概要編集

ブラックジャック21に登場するアニメオリジナルキャラクター。ブラックジャックを終始付け狙う

組織の殺し屋である。ep.2~ep.15まで登場。

の扱いはもちろん、ナイフチャクラムといった武器も使える。さらに彼女は、対象物を切り裂くことの出来る収縮可能な電気鞭を使うことが出来る。

殺し屋として日頃からの鍛練なのか、アクションスター忍者特殊部隊顔負けの運動神経を持ち、さらには数百メートル先に隠れてる標的の動きすら見逃さない眼力を持っている。

日本語を流暢にしゃべるので一見日本人かと思われるが、実は彼女の出身は中国である。



人物・容姿・性格編集

・名前(※正式にはコードネーム)に“紅”とつくくらいだけあって、赤い髪が特徴。(眉毛も赤みがかってるので恐らく地毛である)

・瞳の色は

・肌は極端ではないが、作中では色白の方にあたる。

・額に翡翠のアクセサリーを着けてることが多い。

・男性であるブラックジャックと身長においてそこまで大差がない描写があるので、女性の中では高身長である。(ブラックジャックの身長は175cmとされているので、見立てだと少なくとも165cm以上、ひいては170cmほどはあると思われる)

殺し屋として日頃から鍛えているのか、引き締まった身体は作中でもスタイルが良い方に入り、なおかつかなりの巨乳である。そのスタイルの良さから、アニメ放送中は主に胸元などを開けた露出度の高い服を好んで着用する。特にep.8で着用した衣装は作中屈指の露出度であるピチピチのボンデージルックであった。

・この他にもビキニチャイナドレス胸元の空いたドレスキャットスーツなども着用していた。

放送当時の次番組に出てくるあのキャラクターほどまでは遠く及ばないものの、変装が得意なようで、実際に病院ではシュタイン博士の助手として登場したり(ただし、脚を見せつけんばかりのミニスカートは失敗しないフリーランスの天才外科医と言わんばかりに病院にしてはかなり目立っていた)、人工心臓KH0202を奪取する際、看護師に変装していたりなどしていた。

麝香(じゃこう)のコーヒーを好んでいるのか、はたまた香水として使っているのかは不明だが、ブラックジャックを襲撃した際、彼女からは麝香の香りがしたとの事。

・前半は連絡手段として自身のコードネームでもある“紅蜥蜴”の模様があしらわれた赤い携帯電話を使用していたが、後半からは殺し屋らしく、インカムを使用していた。




活躍編集

Ep.2にて初登場。組織の命令でブラックジャックを監視し、彼の家に爆弾を仕掛け、爆発させた。前述のセリフはその爆発をする前に伝言として彼女が使用したものである。


Ep.3では行方不明になったブラックジャックのその後どうなったかを確認するため、部下を使い再び彼の動向を追っていたが、彼が生きていたことが分かり、ピノコと共にドイツへ向かったことが分かると、彼女も部下の蒼龍と共にドイツへ向かった。


Ep.4にて、いよいよ彼女の暗躍が始まる。ドイツへ降り立ったブラックジャックとピノコがクロイツェル博士という医者に成り代わり患者の執刀を行った病院に彼女はシュタイン博士の秘書として潜入、この時はブラックジャックがクロイツェル博士に変装していたので気づかなかったが、ブラックジャックは伝言の声を思いだし、彼女が自分の命を狙う組織の人間であることに気づき始めたのである。


Ep.6では、一度彼女の母国でもある中国の上海に戻り、組織のボスである人物に電話を行っていた。その後、シュタイン博士の研究室に先に忍び込み、後から入ってきた彼を驚かせた。ブラックジャックに接触したかを問い詰め、組織を裏切るマネをしないようにで彼の持っていた書物を切り裂き、プレッシャーを与えた。


Ep.7で再び中国へ戻り、ブラックジャックの動向を確認した。この時彼女の隣にいた男は、この組織のボスである全満徳であった。


Ep.8の冒頭、組織に動向をバレないようにするためにイギリスに密入国という形で入国したブラックジャックとピノコを始末しようと部下の蒼龍と共に遂に彼らに襲いかかる。どこで用意したのか、もし彼女一人でいたら逆に襲われるかと思えるようなちょっとハレンチなボンデージルックに身を包み、鞭を振り回し、ブラックジャックとピノコをあと一歩まで追い詰めるが、最終的には彼らにまかれてしまう。


Ep.9ではアメリカのニューヨークに来たブラックジャックとピノコを追い、蒼龍と共に来た。空港で彼等を付け狙うが、その事に気づいた彼らにまたまたまかれてしまう。度重なる失敗は殺し屋として生きるにはあまりにも致命的であることは明白であり、彼女もその事でさすがに焦っていた。さすがにボスである全満徳も彼女に厳しい言葉で忠告する。

そして彼女はブラックジャックとピノコが父間影三の写っていた写真を頼りに来た公園で銃を持って登場。心臓か脳天かどちらを撃たれるのがいいかを聞き、ピノコの持っていたトランプを投げたブラックジャックに向けて銃を発砲、遂に彼の心臓に命中させた。彼女は嬉しさのあまり本当に撃ったのかすら確認もせずまたまたハレンチな衣装に着替えて全満徳にブラックジャックの始末を報告した。


Ep.10心臓を撃たれたブラックジャックだったが、実は生きていた。正確に言うと撃たれたのは確かだったが、彼の母・間みおの形見でもあるペンダントが銃弾を止めたのであった。なので本来の殺し屋であれば出血状況まで確認をし、それ以外の部位を撃ち、とどめを刺すまですべきであったが、彼女はこれを怠っていた。この事はすぐに全満徳にも知れ渡り、彼を撃ったことで満足していた彼女を叱責した。3度に亘る暗殺失敗、殺し屋としてはもう後がない彼女は全満徳よりバートン総合病院から人工心臓KH0202の回収を指示された。彼女は看護師に変装をし、人工心臓を調べていた研究者に空手チョップで成敗をし、人工心臓を奪取した。その後、彼女はこれまで幾度となく失敗したブラックジャックの始末に4度目の挑戦をかけてライフルの引き金を引こうとした矢先、全満徳から彼の暗殺を中止するよう命じた。


Ep.12にて北極圏の研究施設に向かっていたブラックジャックとピノコを紅蜥蜴と蒼龍も追っていた。列車に乗っていたブラックジャックを始末しようと殺し屋らしくサイレンサーを着けた銃で撃つが、ダミーであることが分かり、その後列車中を探し回るが彼を見つけることはできなかった。その後彼女と蒼龍はスノーモービルで追いかけるが、何度も何度も彼の暗殺に失敗した彼女は冷静さを完全に失い一人ブラックジャックを追い詰めようとするが、逆にブラックジャックにスノーモービルを奪われてしまう。その後彼女は鞭でスノーモービルにすがるが、崖から落ちた際に遂に身体を負傷してしまう。その後ブラックジャックは彼女を背負い、研究施設である山小屋に到着し、彼女の手当てを行う。ここでブラックジャックはある重大な秘密に気づかされる。その後意識を取り戻した紅蜥蜴だが、度重なる暗殺の失敗や敵に情けをかけられる悔しさに耐えきれず自らの胸にメスを刺すのであった。

その後緊急処置の甲斐もあり、なんとか彼女の命は助かる。その後彼女を探していた蒼龍がブラックジャックに向けて銃口を向けるが、遂に紅蜥蜴は止めるように彼に言う。

ブラックジャックに移動の手配は行うことを約束。借りは返すと言い残し、その場を去る。



関連イラスト編集

センシティブな作品“兄さん さようなら”センシティブな作品センシティブな作品


関連タグ編集

ブラックジャック21 殺し屋


折原マヤ:BLOODY_MONDAYに登場する同じく女性の殺し屋繋がり。容姿やスタイルも良く、胸元の開いた露出度の高い服を好んで着用する。ただし、彼女は組織に対して何ら共感を持たない自由思想型に対して紅蜥蜴は組織に忠誠を誓う従順型。(ちなみに彼女は確認を怠った紅蜥蜴と違い、殺しに関しては全く容赦がなく、殺害した相手が完全に死亡していなかった場合、きっちりとどめを刺す)




彼女を待ち受ける真実(※ネタバレ注意)編集

ブラックジャックを追い続けた女、紅蜥蜴にまつわる本当の真実、それはEp.15で遂に語られた。

奇病フェニックス病を追いかける中、父である影三が危篤との知らせがブラックジャックに届く。彼は現在中国にいて後妻である蓮花(れんか)という女性と再婚し、その間に小蓮(しょうれん)という娘がいる。そしてその蓮花の父こそ何を隠そう、紅蜥蜴を使いブラックジャック暗殺を行おうとしていた組織・九蛇(ヒュドラ)のボス、全満徳である。

実はこの九蛇、幼少期にブラックジャックもとい、黒男が母みおと共に受けた不発弾の爆発事故にも関わっていたのである。

これまで影三は愛人を作り、母と自分を捨てた憎き父と思っていたが、実はこの事故より前に影三が関わっていたノワールプロジェクトの件で二人にこれ以上危害が及ばないように二人の前から去っていったのであった。満徳は自分の行っている研究にブラックジャックも参加させるように画策したがブラックジャックはこれを拒否。それでも組織の力を使って無理矢理にでも協力をさせようとするが、ここでブラックジャックはある真実を告げる。それはEp.12で紅蜥蜴を治療した際、自身の血液のDNAが紅蜥蜴と同じ型だったことに気づいて調べた結果、紅蜥蜴はブラックジャックと血縁関係にあることが分かった。

そう、彼女こそ小蓮の実の姉であり、影三と蓮花の実の娘、全満徳の孫娘であり、そしてブラックジャックにとっては腹違いの妹であった。

元々は影三と蓮花の長女として生まれた紅蜥蜴だったが、影三を良く思わなかった満徳によって2人から引き離され、命令に忠実な殺し屋として育てられた。

愛娘を奪われたことに対して母である蓮花もその事に対して恨みつつも、組織のボスである父・満徳には逆らえなかった。

その事実を知った紅蜥蜴は「私を騙したのね!!」と怒りをにじませたが、満徳から「お前はただの兵士だ!!」と言い返された。

その後、満徳の部下たちがブラックジャックを始末しようと襲いかかるが、実の兄だと分かり改心し、味方となった紅蜥蜴の助けもあり、ブラックジャックは負傷しながらもアジトから脱出する。

その後、一件が片付いたことでようやく中国を出国しようとしていたブラックジャックとピノコを後ろから様子を見る形で紅蜥蜴も空港に現れた。しかしその直後、彼女の部下でもある玄武がブラックジャックに向けて狙撃しようとしていたことに気付き、彼を庇ったが銃弾は彼女の胸を貫いたのであった。薄れゆく意識の中で「借りは返したわ、兄さん...」と言葉を残し、ブラックジャックの腕の中で静かに息を引き取った。

(ちなみに生前彼女がブラックジャックを“兄さん”と呼んだのはこれが最初で最後であった。)

なお、原作で亡くなるのは小蓮であった。


その後Ep.17でブラックジャックが見た幻として彼女が現れた。命の大切さを問い彼の答えを聞き、生前では見せなかった穏やかな笑みを浮かべた。(おそらくこれが本来の彼女の姿ともとれる。)


組織に、家族に翻弄され、愛を、笑みを封じ、不安を、涙を隠し冷徹な殺し屋として生き、最後は兄を守るため命を落とした彼女はまさしく本作における悲劇のヒロインと呼ぶにふさわしいだろう。


余談

Ep.9~最終話までのエンディングテーマ、TRFのSilence whispersではブラックジャックと彼女がメインキャラクターを務めた。

その中でブラックジャックが彼女の手を掴もうとした時、彼女が力尽きて、らしきものが出てくるシーンがあるが、この時点で彼女の結末が軽くネタバレされていた。勘のいい方はこの時点で彼女の運命がどうなるのかをなんとなく知ってしまったかもしれない。


真の関連タグ

哀しき悪役悲劇のヒロイン

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