概要
「統一パーティ」の略称。
タイプや地方などの、ある1つのテーマ(共通点)を持つポケモン6匹でパーティを組むこと。
プレーヤーの拘りや遊び心を垣間見ることができる一方、パーティー構成が偏るため柔軟な戦術が難しく、一種の縛りプレイのようなスタイルとも言える。
一口に「統一」といってもその内容は多岐に渡っており、以下に代表的なものを挙げていく。
主な統一パ
タイプ統一
ポケモンのタイプを1つ、又は2つとも統一させるパターン。
統一パでは一番メジャーなパターンで、ゲーム内でのジムリーダーや四天王等の中ボス的キャラの多くもこれに当たる。
基本的に1種類のみのタイプ統一が殆どで、2種類共タイプを統一したパーティーはかなり珍しい。
そもそも、2種類共タイプが同じポケモンが6匹揃う組み合わせがかなり少ないため、パーティーを組むこと自体が難しい。
とくせい統一
ポケモンの特性を全て統一するパターン。
「いかく」や「はりきり」などが有名どころ。タイプ統一以上に、相手に統一パだと見抜かれにくいのも特徴と言える。
此方もやはり6匹揃う特性の数が少なく、タイプ統一に比べると使用率は低い。
わざ統一
「同じ技」あるいは「同じ性質の技」を全員に覚えさせるパターン。
前者であれば、技マシンで汎用性の高い「つばめがえし」や「じしん」が代表的か。後者であれば、「先制攻撃技」「音の技」を全員に(1つは)覚えさせる等といったテーマ性がある。
地方統一
それぞれの地方に生息しているポケモン(全国図鑑にバージョンアップする前の、その地方図鑑に収録されているポケモン)のみで、パーティを統一するパターン。
中には地方どころか、ダンジョン(生息地)統一なんてパターンまで存在する。
ただしポケモン剣盾以降では、登場するポケモンが限定されるようになったため、パーティを組みづらくなった地方も存在する。
世代統一
上記の「地方統一」と若干似ているが、こちらは「そのポケモンが初登場した世代」に重きを置いている。
つまり、全国図鑑での区切りで判別すればいいという事である(基本的にその世代の草御三家が世代毎のスタートになっているが、第5世代のみビクティニがスタートになっている)。
例えば、「ポリゴンは第1世代だが、その追記進化であるポリゴン2は第2世代で初登場したため、ポリゴン2は第1世代統一パーティに入れない」といった具合である。
尚、リージョンフォームに関しては、その亜種のすがたが初登場した世代に合わせるのが主流である(ニャースなら、原種は第1世代、アローラの姿は第7世代、ガラルの姿は第8世代)。
名前統一
ポケモンの名前に関する統一パーティ。
頭文字を統一させたり、同じ語句(「ドン」や「キング」など)が入っているポケモンで統一させるといったものがある。
色違い統一
手持ち6匹を全て色違いポケモンで統一するパターン。
色違いというだけで、ポケモンの技やパーティ構成に影響は無いので縛りプレイとしての影響は殆ど無い。
寧ろ、入手が難しい色違いで統一するというコレクター的心理に基づいた統一パと言える。
また、基本的に全てのポケモンに色違いが存在するため、他の統一パと組み合わせる猛者も存在する。
種族統一
同じポケモン6匹で統一したパーティ。ある意味、これが究極の(真の?)「統一パーティ」といっていいのかも知れない…。
解釈としては「同じ全国図鑑番号のポケモン」を同種としているケースが主流で、進化すると別の種族として扱うことがほとんど。フォルムチェンジやリージョンフォームは図鑑番号が変わっていないので同種判定となる。その仕様上、ロトムとアルセウスとシルヴァディは同種6匹でタイプをバラバラに出来る。
ただし、通信対戦で「ポケモンの重複が禁止」されている現在では、基本的に難しいだろう…。
伝説・準伝説統一
全ての手持ちを伝説ポケモン又は準伝説ポケモンのみで構成するパターン。
誰もが憧れる夢の競演を実現させたパーティである。
ただし、圧倒的なスペックを誇る伝説ポケモンのみでパーティを組むのは対戦においてあまり好かれる行為では無く、妬みや叩きを受けやすいので注意が必要となる。
また通信対戦では伝説ポケモンは「使用禁止または個数制限」が掛かることが殆どのため、見かけること自体が少ない。
その他
他に例を挙げると、
- ブイズで統一させるパーティ(第9世代にて、そのパーティを使う主要トレーナーが登場する)
- リージョンフォームのみを使用する「リージョン統一」
- 化石ポケモンのみを使用する「かせき統一」
- 進化前(未進化)のみを使用する「進化前統一」
- 捕まえたボールを統一する「ボール統一」
などが存在する。
また、似通った外見(モチーフ)や色のポケモンを集めた統一パ等もあり、兎に角何かしらの括りに入っていればそれは統一パと言える。