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翼の少女

つばさのしょうじょ

翼を持つ少女。少女の姿を持つ figure(像)が翼を持っている場合。
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概要編集

端的に)を持つ少女。少女の姿に見える人物・フィギュール(figure)が翼を持っている場合。

翼を持つ人物(フィギュール)は、天使女神、女性の精霊等と考えられるが、翼を持つ天使や女神は、特定の文化背景のなかで、固有の定義や役割、スタイルを持っている。この定義やスタイルに、翼を持つ少女の像が、合うか合わないかは、個々人が持つイメージや考え方によって異なってくる。


霊的存在、神・精霊・天使のイメージ編集

ユダヤ教キリスト教における天使は、時代によって概念やスタイルに変遷があるが、現代の日本では、スタイルとしては、「白い鳥の翼」を持ち、頭上に「光輪」を持ち、「白い長衣」を着た姿が一般である。しかし、このようなスタイルに合わない、文字通り、「普通の少女が翼を持っている」としか思えない絵もある。


翼を持つ霊的存在は、女神の場合だと、ギリシア神話の「勝利の女神」であるニーケーがそうである、これに対応するローマ神話ウィクトリアヴィクトリー)も翼を持った女神である。また男神だと、エロース(ローマ神話では、アモール、あるいはクピド)、アンテロースなどが翼を持った神である。古代オリエントの神や精霊も翼を持っていた。


ユダヤ教キリスト教の宗教伝統では、神の使者である天使が翼を持つ霊的存在である。図像学的には、人の形をした天使は、元々は、男性の姿であり、男性と考えられていた。中世の神学で天使について論じられた結果、天使は、「性別を持たない」とか、「両性存在」であるとか、「純粋形相存在」であるとか、形而上学的な概念規定やスタイルが提唱された。他方で、世俗的な民間信仰や文化では、天使の姿は、段々と柔和に、女性的な姿で捉えられるようになり、近代から現代では、女性の姿の天使が多くイメージされるようになった。


(天使は、純粋で「善なる存在」であるというのが、中世スコラ哲学での天使の概念で、世俗的に、純粋無垢と考えられた子供少年少女青年などは、形容として、「天使のような」と呼ばれることがあった。これが更に進むと、純粋に美しい女性や少女を、「天使」と比喩的に呼ぶようになり、ここから、天使のイメージが、女性や子供の姿で考えられるようになったとも言える)。


このため、翼を持った女性や少女の絵は、しばしば「天使の絵」と考えられるようになった。実際のところ、天使の絵は、男性や女性に翼がついている姿で、「翼がついた女性(または男性)」なのか、「女性の姿の天使」なのか、絵では区別がつかない。天使の伝統的なスタイルや、文化的なイメージで判断される。


翼を持つ人物像編集

この故に、どの像が天使なのか、女神なのか、有翼の人型精霊なのか、判断が付かない場合がしばしば起こる。天使か精霊か神かの判断は別に、女性や男性の姿の像が、翼を持っている場合は、端的に、「翼を持つ女性」「翼を持つ男性」である。


少女と思える人物を持っている場合、「翼を持つ少女」「翼の少女」が端的に妥当である。(少年と思える人物が翼を持っている場合は、「翼を持つ少年」「翼の少年」となる)。


緑色の翼を持つ少女とか、花で飾られたような翼を持つ少女、あるいは、現代の服装をして、ミニスカートを着た少女に翼がある場合は、天使と考えない人が多い。天使のスタイルに合わないからである。しかし、天使かどうかは別に、このようなフィギュール(像)は、「翼を持つ少女=翼の少女」であることは間違いがない。


悪魔悪霊は、蝙蝠の翼を持つイメージがあるが、少女が蝙蝠の翼を持つ場合も、「翼を持つ少女」である。また、翼が人工の模造品である場合も、「翼を持つ少女」でよい。


翼の少女は「有翼人」ではない編集

翼の少女は、存在者としては、人間少女である。「有翼人」は、人間ではなく、信仰やイマジネーションによる、超自然的存在、幻想的、フィクションの存在である。天使精霊は、それらが実在すると確信を持っている人にとっては、フィクションではなく実在だが、現代の多くの人にとってはフィクションの存在である。


翼の少女は、人間の少女が、翼あるいは翼の形の衣装・飾りを、背中などにつけた姿である。有翼人は、その外形や特徴によって分類がなされているが、そのような分類に合うか合わないかという問題の次元ではなく、人間の少女と判断される像が、翼を持っている場合、これを、「翼の少女」と呼ぶのである。(後述する通り、「設定」が存在する場合、設定に従って、人間か人間でないかが決まっているので、ここではオリジナルな場合を考えている)。


以下で、天使の場合は、タグとして併用するのはよいが、妖精の場合は、重複になるので避けた方がよいと述べているのは、妖精は、外見から、人間の少女とは思えない特徴を持っている場合が一般だからである。妖精が蝶の翅を持っている場合、これは妖精であるかないかを決定する特徴になり、妖精の外見的特徴を備えた存在は、人間ではなく、当然、人間の少女でもない。


有翼人の「翼」は、フィクションの有翼人が本当に翼を持っているのであり(そのように仮構上で定義されている)、そうであれば、有翼人は人間ではない。


とか、獣耳尻尾などは、模造の装飾を人間の少女や少年が身につけると、そういう像ができあがる(獣耳の場合は、獣耳は頭部にあるが、それとは別に人間の耳も普通持っている。そこから獣耳は装飾だということになる。カチューシャなどである)。しかし、足がの足であるとか、手がなく、代わりに羽根の付いた翼があり、その先端に手があるなどは、人間ではない。妖精の場合も、自然な環境の中で、花の方が大きいような場合は、その像は、身長が非常に小さいのであり、人間ではない。


翼の有無以外に、外形的に、人間とは考えられないような特徴を持つ有翼人は、人間ではない。天使とか、ギリシア神話ニーケーローマ神話アモールなどは、元々人間の姿である。翼は、天使やニーケー、エロース、アモールにとって、付随的なもので、本質ではない。


明らかに天使である場合は、「翼の少女」、「翼の男」などの概念は不要である。例えば、「受胎告知」の天使は、ガブリエルであり、受胎告知の絵に現れる翼のある天使は、これは、「翼のある男」ではない。同様に、漫画アニメキャラクター設定されている場合は、設定に従えば、人間ではない。しかし、オリジナルな絵の場合は、絵を見ても、天使なのか、翼を持った人なのか区別が付かない。


アニメや漫画でキャラクター設定されている場合は、設定通りのフィクションの存在であって、タグを付ける場合、どこにも迷う余地はない。つまり、キャラクター設定上、翼がある存在には、「翼の少女」のタグなどは付けない。ピクシヴにおいて、「オリジナル」というタグは特別なタグであるが、これは、オリジナルでない場合は、すべて、物語も人物も、設定があり、設定に従って色々な特徴が決まっているからでもある。


タグとしての使い方編集

「天使」のタグがついている場合、「翼の少女」のタグと併用しても問題はない。他方、妖精の絵の場合は、「翼の少女」は重複タグになるので避けるのがよいと思える。


この違いは、天使は、翼があるかないかで、天使であるかないかが決まるわけではない。神の使者である霊的存在が天使の本質で、翼は付属的なイメージである。他方、妖精は、狭い意味では(ブリテン島、アイルランドの近代妖精画の伝統での妖精では)、翅(はね)あるいは翼があるのが、妖精の本質条件となっている。天使は、霊的存在として、人間と区別されるが、妖精は、霊的存在であり、かつ「その姿が独特である」ことで区別される。


関連タグ編集

女神  天使 精霊 妖精 翼の少年

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