虹の怪獣魔境
にじのかいじゅうまきょう
虹が出ると時空界へと繋がる魔境に迷い込んでしまったとある一家を救出する為、GUTSメンバーが怪獣達との戦いに遭遇するという、ティガ版の多々良島とも言うべきエピソード。
劇中では白骨死体が出てくるなど、ホラー要素もある一方、ティガのだるまさんがころんだ戦法やシルバゴンのお茶目な仕草など、コミカルなシーンもある。
ある日、ババ一家が「獅子鼻樹海」に入ったきり、行方不明になるという怪事件が発生。すぐさまGUTSが調査に向かうが、そこは虹が出ると時空界へと繋がる未知の場所だった。
ダイゴ達は何とか一家を発見するも、ガギⅡが張ったバリアに阻まれて救助ができない。そこへもう一体の怪獣・シルバゴンが出現し、ガギのバリアを破って交戦。その間にGUTSはシルバゴンが破ったバリアの穴から一家を救出に成功する。
一方、シルバゴンはガギの触手を引きちびり、更には首を噛みちぎって勝利。その後、狙いをGUTSに定めて襲い掛かる。
ダイゴはティガに変身して戦うも、圧倒的な怪力に加え、ゼベリオン光線すら耐え抜く耐久力に苦戦を強いられてしまう。
そんな中、ホリイはババから「(シルバゴンが)動くモノにしか反応しない」という弱点を聞かされ、それをティガに伝える。
助言を聞き入れたティガは「だるまさんがころんだ」戦法でシルバゴンに対抗。最後はパワータイプのウルトラヘッドクラッシャーとティガ・バーニング・ダッシュでシルバゴンを撃破。一同はようやく時空界を脱出したのだった。
- 宇宙怪獣が地球怪獣によって身体の大事な部分をちぎられて敗北するという戦闘描写は初代マン第25話「怪彗星ツイフォン」の彗星怪獣ドラコとレッドキング二代目のオマージュだと思われる。
- 劇中においてシルバゴンがティガのゼベリオン光線やタイプチェンジのポーズを真似る仕草が見られるが、後に新ウルトラマン列伝でこの回が紹介された際、スパークドールズの怪獣達から「いや、出来へんやろ!」と突っ込まれていた。
- ウルトラマントリガー第2話「未来への飛翔」では、本編のオマージュとも言える設定が見られる。まず、トリガーが最初に地球で戦った怪獣であるギマイラはガギと外見が非常によく似ており、共に噛ませ犬的な役割という共通点がある。そしてトリガーが次に戦った相手であるダーゴンはシルバゴンと同じく「剛力」という肩書を持ち、共に怪力でウルトラマンを苦戦させたという点で共通している。
多々良島、怪獣無法地帯、怪彗星ツイフォン:本編のオマージュ元。
激闘!怪獣島:次作においてシルバゴンが再登場したエピソード。ただしこちらは本編とは一変して、シルバゴンの黒星回である。
ディアルガvsパルキアvsダークライ:本編の10年後に公開された怪獣映画。シルバゴンと同じく「時空」をモチーフとした怪獣がバリアを掻い潜って別の怪獣と交戦するという点で共通している。