　　　第1義は名詞形「見返り」に対する動詞形であるが、そればかりでなく、第2義以下に次のような語義がある（※b）。2. 心にかける、面倒をみる、世話をする、3. かえりみる（過去を振り返る）、4. 思い直す、思い返す、5. 見変える/見替える（今までの評価などを変えて他のものに心を移す〈※c〉）（※b）。

　　　第1義の用例：「私は折りおりその人影を見返りました（梶井基次郎『kの昇天』｜※d）」、「上野の焼けるのを見返り見返りして（森鴎外『里芋の芽と不動の目』｜※d）」

振り向く人

《未編集》

菱川師宣『見返り美人図』

菱川師宣（元和4年〈1618年〉～元禄7年6月4日〈1694年7月25日〉近世日本の画家。浮世絵師）の『見返り美人図』で描かれていた構図である。それほどの昔から使用されていると思われる絵の構図でもある。つまり昔からの萌えの構図かなと……。いい物は先人から学べです！

見返り（第2義）

《未編集》

最古シリーズ

pixivの「最古シリーズ」には、以下の作品が該当する。

なお、「見返り」ではなく「見返りタグ」と表現しているものは、「タグを設定されている作品に限っての最古（現存最古）である」ことを旨としており、設定されていない作品がある可能性を排除してない。この可能性を排除するのには、作品IDの若いほうから順に虱潰しで調べていけばいいわけであるが、そんなのは将来のAIに任せたい。

馬骨「01/07/15_2」（2007年9月9日投稿、作品ID 69）

　　「最古の見返り」（見返りを表現している最古の作品）。本作はpixivにおける古典の一つであり、pixiv最古絵から数えて現存作品中17番目に古い。

ニュ「男の子」（2007年9月14日投稿、作品ID 1905）

　　「一般ユーザーによる最古の見返りタグ」（一般ユーザー〈pixivの関係者でない利用者〉が見返りを表現した最古〈少なくとも現存最古〉のタグ付き作品）であり、「最古の見返りタグ（男性）」でもある。

七星龍樹「パッフィー」（2007年9月19日投稿、作品ID 7479）

　　「版権もの最古の見返りタグ」（版権物をモチーフにして見返りを表現している最古〈少なくとも現存最古〉のタグ付き作品）。パッフィー・パフリシア（『覇王大系リューナイト』のヒロイン）を描いている。

雷子「07」（2007年9月21日投稿、作品ID 12040）

　　「R-18指定でもおかしくない最古の見返りタグ」（見返りを表現している最古〈少なくとも現存最古〉のR-18指定でもおかしくないのに指定を受けていないタグ付き作品）。後述する作品はエロ水着（紐ブラと紐パン）がR-18指定の理由であろうが、本作は、公共の場に出られない下着姿の女性で、しかもブラは着けておらず、肌の露出はむしろ多い。