赤頭四郎
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あかがしらのしろうまたはあかずのしろう
賊や鬼と呼ばれている伝説上の人物
赤頭は悪路王か?
かつては赤頭について「アカカシラ → アカシラ → アカラ」と略せば「アクロ」に通じるとの説もあった。
しかし『常陸大掾伝記』や『常陸大掾系図』では、平国香の子孫・平正幹について「石毛荒四郎、後に赤頭の四郎将軍と号す」「荒人神トナル」などと記述されている。
元寇について書かれた『八幡愚童訓』でも「仲哀天皇の時代に異国より塵輪という者が攻めて来た。容姿は鬼神のごとく、色赤く、頭は八つ有りて、黒雲に乗って虚空を飛び日本に着いて、人民を取り殺した。」とある。
これらの事から鎌倉時代から南北朝時代にかけて魔の者の容姿を「赤頭」や「色赤ク、頭ハ八有テ」とするのは当時の常套句だったと考えられており、同様に『吾妻鏡』でも常套的表現として蝦夷(エミシ)の長に対して赤頭という常套句を使用したのではとされている。
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