回るダンスが とっても とくいな アルマパラパ。
夜行せいで 夜目がきく。ボスのめいれいを ちゃんと
聞いているのか、色いろなモノを 集めているけれど
えっとソレは、ふわふわ飛んでる 小さいヤツでぇ…
概要
ビースト軍団幹部の1匹である、不気味な変顔が特徴的なオオアルマジロ。
目は焦点が合わず常に舌を出している。名前の由来は「アルマジロ+(頭が)パッパラパー」か。奴の英語名も「silly+armadillo」の「Sillydillo」だったりする。
カービィシリーズとしては珍しくクラッシュバンディクーやレア社のゲームにいそうな顔の造形をしている。
ガラクタ集めが大好きらしく、それらで作ったはりぼて人形などの廃材アートをコレクションしており、自身の甲羅にも様々な交通標識を貼り付けている。インタビューによるとエリアの各所にあるカービィやエフィリンの手配書を描いたのも彼らしく、手先の器用さを窺える。
また、ダンスも得意としており、よく自作のダンスドールと共に回っている模様。
棲家であるオリジネシア荒野大地の渓谷洞窟にも、多数のコレクションが乱立しており、そこへ入り込み、偽物のエフィリンにおびき寄せられたカービィを捕らえようと襲ってくる。
夜行性で夜目がきく為、以前からボスにカービィやエフィリンの捕獲を命じられていたようだが、見た目と名前通りおつむが弱いようで、お目当てのモノに出会えなかったようである。
事実、ガチャルポンの説明文では「ふわふわ飛んでる小さいヤツ」と覚えている特徴がどっちとも取れる酷く曖昧なものだった事が判明する。
小説版では、かつてエフィリンもこいつに追いかけ回されていたことを当人が証言しており、カービィを捕まえた後は自分の巣穴に飾るつもりだったとバンダナワドルディが推理している。
戦闘
しかしいざ戦闘になると、コレクターなだけあって攻撃手段が器用で、外見に寄らずスピードや威力も高くかなり厄介。
始めはワドルディ達を閉じ込めていた檻を手にカービィ達を捕獲しようとする「アレダ・パラパ」を連発するが、第二段階では床を壊して下の階に移行するムービーが挿入される。ミツオビアルマジロの如く高速の転がり攻撃「コロガ・パラパ」を連発し、さらに体力が減ると上記のダンスドールを用いての攻撃「グラン・パ・ド・ドゥ」を発動してくる。
「アレダ・パラパ」は基本的にジャンプすれば大丈夫だが、閉じ込められるとカクテルのシェイカーの如く振り回されてダメージを受け続け、最後は檻を叩きつけられてゲームオーバーになる(はるかぜモードかつ体力が満タンであろうと即死)というかの最凶ボスですら裸足で逃げ出す攻撃になっている。そのため、閉じ込められたらレバガチャで素早く脱出しよう。逆に檻攻撃を避けるとしばらく隙が生じるので、攻撃を当てるチャンスになる。
後半戦の敵とあって全体的に攻撃が激しく、反撃のタイミングを間違うと痛撃を貰いやすいが、実は攻撃手段は上記の3つしかない。そして、転がりは回避で避けられ、ダンスドール飛ばしも斜め後ろに回避すれば大抵それっきり。ダンスドールと踊っている最中に気をつけさえすればボスの中でも比較的楽にノーダメージが狙えるようになるため、回避をうまく使っていきたい。そして、後半戦の敵も軒並み回避が重要な攻撃を仕掛けてくるため、それまで回避を使ってこなかったプレイヤーにとっては良い練習台になる。
漫画版
今日もまんまる日記!
6巻に登場。本作ではオリジネシア荒野大地がスキップされた(ワンダリア跡地回が終わった後はいきなりラボ・ディスカバールに飛んだ)ため、時系列としては「フェクト・エフィリス戦が終わり、カービィ達がワドルディの町を去ってから1週間後」とされている。
一人称は「ぼくちん」で、手作りのダンスドールと踊るのが大好きな性格。
町を破壊してワドルディたちを捕まえようとしていた矢先、ダンスドールを粗大ゴミだと思い込んでいたメタナイトにモンスタートレーラーで轢かれたことで破壊されてしまい激怒。
ぶき屋ワドルディに修理を頼み、「まさか町を破壊する手伝いをさせられてるとは思うまい」と悪巧みするが、全パーツを解体された挙句滅茶苦茶に組み直されたためさらに怒ってしまう。
最終的に自身そっくりのロボットに魔改造され困惑、一度は妥協するが「踊リノステップ、ヘタクソヘタクソ」「ヤリナオシ、ヤリナオシ」とボコボコにされるという始末になった。
まんぷくプププファンタジー
9巻に登場。
レオンガルフ率いるボスたちと共にプププランドに現れ、ポップスターを乗っ取ろうとする。
しかしデデデを追いかけてモンスタートレーラーにほおばりヘンケイしていたカービィが突っ込んできたため全員が跳ね飛ばされてしまい、恐れをなして逃げ帰ってしまった。
なお台詞はなし。
余談
- 本作では落下死や圧死といったギミックによる即死が廃止されている中で、アルマパラパ戦(強化版含む)は唯一即死が発生しうるシチュエーションである。本編シリーズで即死技を使うボスも当然ながら初。
- 3Dの基本となる突進攻撃を使うボスとして、開発当初から「転がるアルマジロのボスを出したい」という実装案が出ていた。しかし、テストプレイしていた熊崎信也ディレクターや開発スタッフたちからは「手ごわい」と評されていたという。
- 「アレダ・パラパ」で捕まったカービィが揺さぶられるSEは、サウンドスタッフの下岡優希氏が金属製の籠の中に鎖やクッキーの型といった小物を入れて揺らした音を使用している。