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概要

主に惑星クレイ絡みの事件で何らかの矛盾が発生した場合に歴史を修正しようと働く力。

記憶に作用する事が多い。

ちなみに「運命の修正力」という名前は漫画版で登場した。

原理としてはクレイにおいてユニットに起きた出来事が、地球における「先導者」にも反映されるという形で働く。このため、状況としてはユニットとファイターの行動がおおむね一致することになる。

アジアサーキット編

第1話にてロイヤルパラディンシャドウパラディンゴールドパラディンに、かげろうなるかみに掏り替る現象が発生し、元々そのクランの使い手だったという記憶を捏造されてしまった。

戸倉ミサキの完全記憶能力でも対処は不可能で、事件後は先導アイチを除けば、立凪タクトの関係者、ヴォイドの関係者以外は記憶を変更されている。

ただし、修正の力は絶対ではなく、違和感を感じるという事はあり、櫂トシキ葛木カムイはアイチとのファイトで思い出しかけている。

ちなみにクランが変更されても、元々のクランで行ったファイト自体は変更されたクランで行ったものとして存在しているが、どのカードを使ったかは忘れているらしい。…映像データとかどうなってんだろ…。

一応、元々のクランも「伝説のクラン」として存在はしている様だが、入手しているファイターはロイヤルパラディンを使うDAIGOしか確認できていない。

ただし、DAIGOは修正力の暴走によって延々とワープを繰り返し、結構酷い目にあっているので、「伝説のクラン」を使用するのは相応の対価が必要という事になる。

これは惑星クレイでヴォイドに立ち向かう為にロイヤルパラディンを中心に結成された惑星クレイ連合軍の中心となるユニットであるブラスター・ブレードブラスター・ダークドラゴニック・オーバーロードの3人(通称:三英雄)がヴォイドの指揮官によって封印されてしまい、3クランが機能しなくなった事に起因する。

3クランの代役となるためにゴールドパラディンなるかみが新たなクランとして立ち上がり、タクトがその2クランのデッキをばらまく事で支援した結果起きた修正力である。

要するに「デッキの変更はタクトによるもの」であり、運命の修正力はあくまでも「存在のすり替え」にのみ働いていたという訳である。

アイチ(と視聴者)は「運命の修正力」なぞ知る筈もなく、まだそんなクランがあったんですねと不吉な発言をしていた立凪タクトがデッキと歴史を弄ったのではないか、と疑っていたが、結論からいえば寧ろゴールドパラディンなるかみに変更しなければ、アイチや櫂らはDAIGOさん同様に「ウルトラの修正力」で延々とワープさせ続けられ、自分のクランの封印を解くどころではなかったものと思われる。

事件終了後、ロイヤルパラディンシャドウパラディンかげろうの封印が解かれ、ゴールドパラディンなるかみも一般的に利用されている事から再び「運命の修正力」が働いたものと思われる。

リンクジョーカー編

リンクジョーカーが敗退したことにより「運命の修正力」が発動。

リンクジョーカーの消滅=立凪タクトの消滅と紐付けされていたこともあり、立凪タクト及びその駒であるウルトラレアに関する記憶が消滅した。

因みにウルトラレア本人の記憶が消滅したのは「運命の修正力」との関係はなく、単純にタクトに与えられた駒としての記憶がタクトと共に消滅したものである。

ウルトラレアの記憶が抜けたということもあり、「レギオンメイト編」にて、新たにウルトラレアとして活躍していたBBA好きの井崎ユウタ立凪スイコをロリコンの三和タイシ立凪レッカを推しているなか、あの散々コーリンの追っかけをしていた森川カツミがアイドルなぞ邪道として興味を抱いていない。

レギオンメイト編

リンクジョーカー編の「運命の修正力」は相変わらず発動しており、立凪タクトウルトラレアに関する記憶は改変されたままである。

「シード」を埋め込まれたアイチが仲間に迷惑をかけない様に行方を眩ませたと同時に「運命の修正力」が発動。

殆どは「アイチが居なかったら」で話が修正されており、一部は「アイチは存在していたが、顔と名前が分からない」状態になっている。

これはアイチの分身であるブラスター・ブレードがリンクジョーカーの手で星輝兵としてЯ化され、それによる悪影響を回避するため自ら時空の狭間に閉じこもった=クレイにおいて「存在しなかった」ことになったのがアイチ側に反映されたためである。

カトルナイツとその候補だった雀ヶ森レン蒼龍レオン、前シリーズでリンクジョーカーと関わりのあった櫂トシキ立凪コーリンのみが記憶を保っている(これはクレイ側の彼らの分身たちも同じ)。

新田シンに関しては真相を知っている素振りもあったが、明言されていない。

因みに彼らと後述の修正力から脱した人物は事情が事情だけに「リンクジョーカー編」の修正力は働いていない。

「アジアサーキット編」よりも症状は軽く、違和感を増大させる事で本来の記憶を取り戻す事ができる。

ただし、消されている記憶、改変された歴史の差について個人差が大きい。

また、記憶を取り戻すとカトルナイツがプリズンを使用した危険なファイトを仕掛けて来るため、櫂達は必要以上のキャラクターの記憶を取り戻させようとしなかった。(因みに妹のエミに関しては思い出させようとしたが、ミサキがエミを傷つけない様に配慮した為に戻さなかった。)

「アイチが居なかったら」の例は

チームQ4が結成されておらず、全国大会、アジアサーキット等の優勝履歴がない。よって大会で知り合った光貞ケンジ大文字ゴウキ等は櫂やミサキと合ったことがないという扱い。

石田ナオキがヴァンガードをはじめていない、よって宮地学園カードファイト部は存在していない。更にナオキは前シリーズでリンクジョーカー側の幹部だったマキを撃破するほどの実力を持っていたが、ファイトがところどころ初心者レベルに戻されている。

葛木カムイがカードキャピタルに来ておらず、櫂やエミも知らない。よって1期5話以前の傲慢な性格に戻っていた。

森川カツミ井崎ユウタが櫂らと関係が浅く、後江高校カードファイト部に入部していない。

・先導エミは兄はおらず一人っ子である。

「アイチは存在していたが、顔と名前が分からない」の例は、

戸倉ミサキのはじめての相手(=アイチ)は存在していたので、ミサキはヴァンガードをはじめており、記憶能力について触れられても平然としており、クランもジェネシスに変更しているが、アイチの事が思い出せない。

先導エミにヴァンガードの存在を教えた人物(=アイチ)は居るが、それを思い出せない。

…等。

どうやら肉親のエミやアイチに特別な感情を持っていたミサキの過去は完全には捏造しにくかった様だ。

惑星クレイがリンクジョーカーを受け入れた為に再び「運命の修正力」が発動。

皆がアイチの記憶を取り戻したと同時にコーリンの記憶は再び奪われた。

リンクジョーカーの名前をはじめて聞いたらしいモブが居たことから、「リンクジョーカー編」におけるリンクジョーカーの存在も消滅した可能性もあるが、ヴァンガード普及協会の設立の背景を見るに、リバースファイターの殆どがリンクジョーカーを使っていなかったので、この時点でリンクジョーカーの存在を知らなかったと見るべきだろうか。

漫画版

「リンクジョーカー編」と同じく、コンサートマスター及び運命の調律者の消滅に伴い、タクトとウルトラレアに関する記憶が消滅している。

ウルトラレア本人の記憶の消滅は「リンクジョーカー編」と同じく、タクトの消滅によるものなので直接関係はない。

戸倉ミサキは記憶能力とコーリンのリボンによって、記憶を少しでも留めようとしたが、他のキャラクター同様に殆どの記憶を失っている。

それでも、駒としての役割を終えて記憶を失ったコーリンは無意識に宮地学園カードファイト部を応援していたり、ナオキは初対面の筈のコーリンにあたかも旧知の仲である様な話し方をしたり、ミサキは他のキャラクター以上に「コーリン」という言葉に反応していた。

Gシリーズ

クレイ側の状況が直接絡んで来た「G Z」において久々に発動。

クレイにおいて破壊の竜神ギーゼの器として覚醒を待つ竜ルアードが確保されたことに伴い、使徒たちが器として狙っていた新導クロノではなく、ルアードの先導者=地球における分身である東海林カズマが器として選定されている。

Dシリーズ

「overDress」ではピックアップされなかったが、「Divines」ではクレイから逃げて来ていたユニットが本格的に動き出した影響で、地球との繋がりが一気に顕在化。

ガブエリウス共々、この現象を利用することで地球からクレイの運命を能動的に動かすという掟破りの戦争を行っていた。

この結果、本来は地球とクレイで経過を連動させながらそれぞれに進行していたファイターとファイター、ユニットとユニットとの戦いが、事実上完全に同期する形で進行していた。

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