魔法使い(仮面ライダーウィザード)
まほうつかい
特撮番組『仮面ライダーウィザード』に登場する、同作の仮面ライダーを指す用語。作中のセリフでは「仮面ライダー」の語が基本的に登場しないため、敵勢力のファントムからはこのように称されることが多い。
ドライバーとウィザードリングを用いて魔法を使い変身する点で共通しているが、TV本編に登場する魔法使いと各派生作品に登場する魔法使いでは一部性質が異なる。
TV本編
いずれも内なるファントムの力を源としているが、それを得た経緯はそれぞれ異なる。
魔法使い | ファントム | 経緯 |
---|---|---|
操真晴人/仮面ライダーウィザード | ウィザードラゴン | 元はゲートだったが絶望を乗り越えてファントムを抑え込み、白い魔法使いから変身アイテムを与えられた。 |
笛木奏/白い魔法使い | カーバンクル | 自ら人造ファントムを体内に埋め込んだ。 |
仁藤攻介/仮面ライダービースト | ビーストキマイラ | 発掘した変身アイテムに封印されていたキマイラと契約した。 |
稲森真由・飯島譲・山本昌宏/仮面ライダーメイジ | (不明) | 3人の変身者が登場するが、いずれもウィザードと同様の経緯。 |
白い魔法使いが必要としていたのはファントムを抑え込むほどの高い魔力を持った人間であったため、彼が魔法使いとしてカウントするのはウィザードと3人のメイジであり自身とビーストを含んでいない。
『劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land』
舞台となる「魔法の世界」は仮面ライダーソーサラーがクリエイトウィザードリングを用いて現実から作り替えた世界である。
この世界の住人はほぼ全員が魔力を持つため仮面ライダーに変身可能であり、同世界で展開される魔力流通システムに頼って生活している。また世界を作り替えたソーサラーを含め、コモンウィザードリングによって様々な魔法を発動する。
ソーサラー自身はファントム・ドレイクであるため、TV本編に登場する魔法使いとは性質が大きく異なる。変身可能な住人についても、ファントムの策略によって絶望しかける描写があるため、TV本編に登場する魔法使いとは異なりファントムを力の源としていないようである。
魔法使い | 解説 |
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オーマ大臣/仮面ライダーソーサラー | 自身が作った「魔法の世界」では表向き大臣として活動し、密かに変身して人々を攫っていた。 |
「魔法の世界」の住人/仮面ライダーメイジ | 本編に登場するものとは設定が異なる。基本的に誰でも変身可能であるためファントム出現時の自衛などのために公然と活動している。 |
仁藤攻介/仮面ライダービースト | 本来の世界に登場するものとは設定が異なる。古代魔法学を研究した末に魔力流通システムに頼らない変身アイテムを自作した。 |
『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』
コヨミが変身する白い魔法使いが登場する。
笛木が変身していた白い魔法使いに酷似しているものの、実態はファントム・オーガによってコヨミの姿に変えられたホープウィザードリングであるため、ファントムの力を行使しているわけではない。
『小説 仮面ライダーウィザード』
本来の仮面ライダーウィザードとは別に、もう一人の操真晴人が変身するウィザード(漆黒の魔法使い/真っ黒なウィザード)が登場する。
もう一人の晴人は本来の晴人から分かれた存在であるため、竜の力を持っているのも同様である。
先述の通り作中のセリフでは「仮面ライダー」の語が基本的に登場しないため、ファントムはウィザードらのことを「魔法使い」と称することが多い。一部は「〇〇の魔法使い」という固有の通称を持つ。
『仮面ライダーウィザード ファイナルステージ』には、「魔法石の世界」の中のファントムとして仮面ライダーダークウィザードが登場する。
ファントムの仮面ライダーという点では『劇場版』に登場するソーサラーと共通するが、「魔法石の世界」では魔法使いとファントムが明確に区別されている。実際ダークウィザードは魔法使いたちと明確に敵対しており、魔法を発動することもない。