DATA
MONARCHによる呼称 | ヘルホーク |
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種別 | アクシピター・インファーナム |
(※公式パンフレットより)
概要
モンスターバースシリーズ第4作『GODZILLA vs KONG』に登場した怪獣の一種(超種)で、怪獣たちの故郷である地下空洞世界に棲息している。
「ヘルホーク(地獄の鷹)」の名前の通り、猛禽類などの鳥のような姿をしているが体に羽毛はほとんど生えておらず、翼は翼竜やコウモリのような皮膜になっており醜悪な容姿をしている。鳥の先祖である恐竜にはイー・チーのように羽毛ではなく皮膜の翼を発達させた種もいたので、地下空洞世界で現生鳥類とは異なる進化を遂げた恐竜の末裔なのかもしれない。
コウモリやフクロウと同じく暗闇に適応しており、視覚は暗闇の中でしか働かないが、敏感な神経を持つ翼がソナーセンサーとなり、瞬きのようなわずかな音さえも察知できる。
他の怪獣と比較すればあまり大きくはないが、「破壊者」に分類されるように獰猛な肉食動物で、群れを作って狩りをし、暗闇での僅かな獲物の動きに反応して尖ったクチバシ「バーサーカービーク」で射止める。
出くわしたら最後、隠れることも逃げることもできず、生きたまま食い殺されることになるため、「捕まるのなら、その前に死んでしまったほうがマシ」と恐れられている。
劇中の動向
地下空洞世界にあるコングの祖先が築いた巨大な宮殿の天井にコウモリよろしく群生していた。
コングの新たな故郷と地下のエネルギーを探すため地下空洞を訪れたコングとMONARCH、エイペックス社一向が来た時はおとなしく様子を窺っていたが、地上(香港)に上陸したゴジラの振動によって興奮し、そのまま本性を現しモナーク一行に銃を突きつけたエイペックス社の兵士たちやコングを襲撃。
モナークの一行を避難させようとしたパイロットを彼らの目の前で捕らえて啄み、そのおこぼれにあずかろうとするも失敗した別個体が彼らに襲いかかろうとした直後、地球のコアエネルギーの異変を察知したゴジラが地上から放った熱線が地下空洞まで貫通し、その衝撃で吹き飛ばされヒーヴに激突。
他の個体もいきなりの熱線にパニック状態となって宮殿内を飛び回っていた。
余談
- 公式パンフレットでは翼長226フィート(約69m)・体重4600~14000tの巨体を誇ると設定されているが、実際は翼長6~9m程度と精々プテラノドンと同じくらいしかない。これは、没となったゴジラやコングに匹敵する巨体を誇るという初期設定を誤って引用したためとされている。
- 因みにキャラクターデザインを担当したのはJared Krichevskyという方で、同じくハリウッド映画である『レディ・プレイヤー1』に登場するメカゴジラや、本作の真のヴィランのデザインも手掛けた実績を持つ。
- 元ネタとなった怪獣は、「コングの住処に棲息する、コウモリに似ているがより醜悪な飛翔生物で、群れで狩りをする」などといった共通点から、2005年版キングコングに登場したテラプスモルダックスと考えられる。
- また、「猛禽類がモチーフで、ゴジラの放射熱線一発で瞬殺される貧弱さ」といった点から『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』の大コンドルも元ネタとなったのではとされている。
- 予告編にも一瞬映っていたが、海外のソフビ情報で名前が判明するまでラドンの同族かサイコ・バルチャーの一種、またはカマソッソではないかと疑われていた(後にサイコ・バルチャーも本編に登場したほか、カマソッソもアメコミにてコングと闘いを繰り広げてはいた)。
- 続編『ゴジラxコング:新たなる帝国』にも登場。前作とは種類が異なるのか、個体毎にピンクや青などの模様がある。また、生息する環境も異なり洞窟ではなく草原で地中の虫などの餌を漁っていた。