概要
フランス人のOrteil氏によって開発されたフリーのブラウザゲーム。2013年8月8日に、氏の友人のサイト「DashNet」にて公開、同24日にデザインとシステムを一新したのちブームとなった。「ババアがクッキーを焼くゲーム」とも呼ばれている。
遊び方は、画面左に表示されているクッキーをクリックし、ひたすらクッキーを生産していく。ただそれだけ。
だが、プレイしてみると意外に奥が深く中毒性があり、無意味だと分かっていてもクッキーを大量生産するのが快感になってしまいなかなかやめられなくなってしまう、ある意味恐ろしいゲームである。
ゲーム中に流れるニュースから察するに、もともとは普通の世界だったものの、プレイヤーの作るクッキーがあまりにおいしすぎるために、王侯貴族や果ては異界の神々までもがクッキーを求め、最終的に宇宙がクッキーになってしまったようだ。
同年9月15日頃、日本でもtwitterなどを中心に話題になり、人気が爆発的に上昇。元は4chan→ふたばだったとか。
以後、pixiv内外問わず、様々な場所でゲーム内に登場する「おばあちゃん」をメインにした関連イラストやコラ画像などが大量生産されるクッキーのごとく続々と投稿されるという異様な事態となっり、一部のイラストを見た開発者は「こう来るんだったら美少女がクッキーを焼くゲームにすればよかった」とコメントしている。
同年9月21日、有志の協力により「日本語版」が制作されたが、そちらは現在は更新を停止している。
2019年現在は新たな日本語版が有志によって製作され稼働中。ページ下部の「バージョン一覧」からどうぞ。
ただ日本語版はあくまで有志による移植版なので、本家にはないバグなどが起こりうる。これから始めよう、あるいは再開しようという人は、なるべく本家の英語版でクッキーを焼こう。
また、2019年には公式のAndroid版もリリースされた(同じくページ下部からどうぞ)。
最初にブームになってからもう何年も経過しているが、その後も不定期にアップデートが繰り返されており、2022年現在も絶賛更新中。現在もクッキーを焼き続けているプレイヤーはいろいろなところに潜んでいる。
2016年2月、Ver2.0にメジャーアップデート。
2017年7月、Ver2.0034にアップデート。
2017年8月、Ver2.0042にアップデート。
2018年4月、Ver2.0106にアップデート。
2018年8月、Ver2.012にアップデート。
2018年10月、Ver2.016にアップデート。
2019年3月、Ver2.018にアップデート。
2019年4月、Ver2.019にアップデート。
2019年9月、Ver2.021にアップデート。
2020年8月、Ver2.029にアップデート。
2020年11月、Ver2.031にアップデート。
2021年9月、Ver2.040にアップデート。有料のSteam経由での配信が始まる(Steam版と無料Web版の違いはSteam Workshopのサポートと、Cpsを上げるクッキー1種類がそれぞれのバージョンでスイッチすること。DiscordのプロフィールにCpsが表示される機能もある)。公式に日本語を含む12言語をサポート(但し、元ゲームが英語の語彙や文法に大きく依存したジョーク満載のため、Orteil氏自身「元々翻訳されることを意図していない(から他の言語への完全な翻訳は無理)」とゲームのコードラインに書いている)。
2022年7月、Ver2.048にアップデート。
2023年5月、Ver2.052にアップデート。現時点では「これ以後、更に上位の設備を追加する予定はない」としており、既存の建物のミニゲームやその他の機能を追加することに焦点を当てるとのこと。
現行のバージョンは、最初にブームになった2013年のものから大幅に変わっており、様々な要素やシステム(後述)が追加されている。昔ハマったけどもう何年も遊んでない、という人も久しぶりにクッキーを焼いてみてはいかがだろうか。
結局のところはただただ「画面に表示される数字が増える」だけのゲームなので、飽きたプレイヤーからは「虚無」と言われたりもするが、RPGのレベル上げやSTGのスコアアタックのように「数字が増えるのが嬉しい」というゲームのひとつの本質を突いた作品と評する向きもある。
なお本作のヒットにより、その後様々なクリッカー系放置ゲームが各地で大量に作られ、フリーゲーム界でひとつのジャンルを形成するに至っている。ゲーム史に残るエポックメイキングな作品であることは間違いないだろう。
遊び方
- 画面左のクッキーをクリックすると、クッキーが生産できる。序盤はまず何度かクリックしよう。
- 生産したクッキーを支払って、クッキーの生産を自動で行う「設備」が手に入る。(例:「Cursor」を買うと1つにつき0.1枚/秒でクッキーが自動生産される)。このアイテムは複数購入出来るが、同じものを買えば買うほど必要なクッキーの支払い量が多くなっていく。
- 設備を多く購入すれば、始めて数十分でクリックを連打するよりも自動クッキー発生速度のほうが上回るようになる。つまり何もしなくてもクッキーが大量生産されるのだ。
- 設備を購入すると、「Store」にアップグレードが並ぶようになる。アップグレードによって、設備の効果を倍増させたり、1秒辺りの自動クッキー生産速度を増やしてくれる。
- 画面内にゴールデンクッキーが現れたら大チャンス。これをクリックすると、ボーナスが入ったり、一定時間生産できるクッキーの量が爆発的に増えたりする。このゴールデンクッキーの現れる確率を上昇させるアップグレードもある。
- このゲームはブラウザを開いている限りクッキーが自動生産されるが、ブラウザを閉じると止まってしまうので注意(閉じてから数時間生産されるレガシーアップグレードもある)。
※なお記事内で「購入」という表現を用いているが、これはゲーム中で生産されたクッキーを使って支払うという意味であり、リアルマネーは一切必要ない。
設備
設備はリストの下のものほど値段が高く、クッキー生産量が大きい。
各種設備はアップグレードアイテムを購入することによって、さらに生産効率を増やすことができる。
ただし、生産量が増える理屈については後半になればなるほどまじめに考えたら負けである。
- 「Cursor(カーソル)」…自動的にクッキーをクリックしてくれる。設備の中では最も安いので序盤は頼りになるが生産力はその分劣悪。アップグレードすることでクリック1回あたりの生産力が増える。1回あたりのアップグレード効率は良くないが全体の生産力の一部を生産力に加えるため、手動クリックを駆使する廃人プレイヤーにとっては最終兵器となりえる。他設備の数が多いほど強化される。200,300と増やしていくと、だんだんクッキーが太陽なのではないかと思えてくる。
- 「Grandma(おばあちゃん)」…素敵なおばあちゃんがより多くクッキーを焼いてくれる。健気にクッキーを手作りしてくれるこのゲームのヒロイン。設備としての生産力そのものは高くないが、豊富なシナジーで全体の生産量を支える縁の下の力持ち。詳細は別記。
- 「Farm(農場)」…農場にクッキー種を撒いてクッキー植物を育てる。土まんじゅうに植えているのか芋的な塊なのかはグラフィックからは見当もつかないが、小麦とカカオでないことは確かである。性能は低く序盤用と称号獲得以外で増やす意味はあまりないが、この設備で利用できるミニゲーム(「Sugar lump」の欄参照)はかなり重要なので、Sugar lumpでのレベル上げは優先的に行いたい。アップグレードは最初は「安いくわ」「化学肥料」と割とまともなのだが、3つめから「クッキーの木」「遺伝子組み換えクッキー」と何かがおかしくなっていく。
- 「Mine(鉱山)」…クッキー鉱山からクッキーの生地とチョコレートを採掘してくる。山から天然のクッキーが採れるという前提からしておかしい。ちなみに採掘はドリルで行うらしいが、途中から水爆使ったり惑星カチ割ったりなどトチ狂った採掘方法になる。なお、砂糖やキャノーラ油もガスや油田として採掘される模様。
- 「Factory(工場)」…工場でクッキーを大量生産する。これだけまともすぎて逆に周りから浮いているという不条理に囚われている……ように見えるが、アップグレードが「児童労働」「サイボーグ工具」「1日78時間労働」など色々ヤバいものであり結局まともではない。
- 「Bank(銀行)」…クッキーを貸し出す銀行を作り、利息としてクッキーを集める。いろんな意味で通貨支配である。ミニゲームでは所持クッキーを使用して株式投資的なことができる(「Sugar lump」の欄参照)。
- 「Temple(寺院)」…クッキー神を崇める寺院を建立して、見返りとしてクッキーを得る。神の御利益という科学に真っ向から喧嘩を売る方法が初登場。アップグレードでは「生贄」「神権政治」などやはりまともではない信仰行為を行っている。ミニゲームでは実際に信仰を捧げてクッキー生産の補助ができる(「Sugar lump」の欄参照)。
- 「Wizard Tower(魔法使いの塔)」…魔法を研究・駆使してクッキーを手に入れる。魔法が使えるという時点で非科学的だが、この世界では以後のハイテク機器と同居している。Ver2.0034から実際に魔法が唱えられるようになった(「Sugar lump」の欄参照)。
- 「Shipment(宇宙船)」…クッキー惑星から焼きたてのクッキーを持ってくる。クッキーは地球の食べ物という常識を覆すって言うか、地球からクッキー惑星まではスープの冷めない距離なのか…。
- 「Alchemy lab(錬金術研究所)」…錬金術で金からクッキーを精製する。何故逆ではないのか…。クッキーを金に変えることもできるが、それをやると異常者扱いされる。これとポータルを潤沢に運用できてからがこのゲームのスタートライン。
- 「Portal(ポータル)」…別の宇宙、「cookieverse(クッキー界)」への扉を開く。クッキー界とは何か、そんなヤバそうなものの扉を開いてどうするのか。何の説明もないがなんの疑問も抱かないあなたは立派な中毒者。アップグレードの説明を見る限りSAN値が危険な世界のようではある。ゲーム序盤はこのあたりからインフレが実感できるはず。因みに、「Elder pact」取得後は「Grandma」の生産効率上昇に一役買ってくれるという珍しい特性を唯一持っているアイテムである。
- 「Time machine(タイムマシン)」…すでに食べられたクッキーを過去に戻って食べられる前に持ってくる。並行宇宙に続いてタイムパラドックスに喧嘩を売る一品。アップグレードでどういう理屈かわからないがタイムパラドックスは解消されてしまう。
- 「Antimatter condenser(反物質コンデンサ)」…宇宙に存在する反物質を蓄積しクッキーに変換する。対消滅によって放出されるのはエネルギーではなくクッキーであった。最初期は最強設備だったが、以下の設備の追加により現在ではだいぶ影が薄くなった。
- 「Prism(プリズム)」…光をクッキーに変換する。言ってることは単純だがやっていることはアインシュタインもびっくりである。反物質コンデンサを凌ぐコストだが、生産量も反物質コンデンサーを遥かに凌ぐ。現時点(Ver2.031)ではここからがゲーム後半の主力設備。
- 「Chancemaker(チャンスメーカー)」…Ver2.0042から追加。クッキーが生まれる可能性を作る。いよいよもって何を言っているのかよくわからないが、運命操作か何かなのだろう。
- 「Fractal engine(自己無限生成エンジン)」…Ver2.016から追加。クッキーを更に多くのクッキーに変換する。もはや質量保存の法則などあったものではない。単体での生産能力もさることながら、カーソル、プリズム、遊休宇宙という優秀な施設とのシナジーを持つ点も優れている。
- 「Javascript console(Javaスクリプトコンソール)」…Ver2.021から追加。このゲームのコードからクッキーを生成する。ついに本格的にメタな領域に突入してしまった衝撃の設備。別に本当にゲームのコードを書き換えるわけではない。
- 「Idleverse(遊休宇宙)」…Ver2.031から追加。クッキーを焼いていない平行宇宙の道理を書き換えてクッキーを作らせる。最早何を言ってるのかわからない。宇宙単位となるととにかくスゴいということは間違いないが…。
- 「Cortex baker(ベーカー脳)」…Ver2.048から追加。クッキーのことを夢見るだけで現実化できる超能力持ちの惑星規模の人工脳によってクッキーを生み出す。コストはべらぼうに高いがとてつもなく強力…となるはずなのだが、同時実装されたティアアップグレードを使うと、下位の建物に押され気味になる。
- 「You(あなた)」…Ver2.052から追加。クッキーを作る自分自身をクローン技術で増やしてクッキーを作らせる。自分のアバターを作ることも可能。現時点での最強設備。
ゴールデンクッキー
稀に画面上のランダムな位置に現れるボーナスクッキー。クリックするとクッキー追加や一定時間生産効率上昇などのボーナス効果が得られる。アップグレードにより、出現間隔を短縮したり、画面に出現している時間を延ばしたり、効果時間を伸ばしたりすることが可能。後述する「ババアポカリプス」状態だとランダムでマイナスの効果も出る赤クッキーに変わってしまう。
ブラウザをモニタいっぱいに開いていると、せっかく出現しても見逃しやすい。見逃さないためには、クッキーを焼いているブラウザだけ小さくしておくと良い。また、レガシー(後述)にはゴールデンクッキーの出現を音で通知してくれるアップグレードもある。
Grandma:クッキーババア
無駄に横に広いキッチンでクッキーを作ってくれる素敵なおばあちゃん。
その独特な外見からファンに人気(?)を得ており、日本では「クッキーババア」の愛称で親しまれている。何故か膝丈上のミニスカートを履いている。欧米では珍しくないが誰得だよ。
農場などの各施設が一定数増えるとアップグレードでき、それに対応した姿のおばあちゃんがキッチンにひしめくことになる。
おばあちゃんを解雇(売却)した際の実績「Just wrong」で「愛してくれてると思っていたのに」と語ったり、後述するように大量雇用して酷使すると反乱を起こしたり、アレな側面もある。
Ver2.016から、キッチンのグランマにオンマウスするとそれぞれの名前と年齢が表示されるようになった。特に意味はないが。
バリエーション
- Grandma/おばあちゃん…沢山クッキーを焼いてくれる素敵なおばあちゃん
- Farmer grangmas/農家おばあちゃん…畑仕事をしてくれるおばあちゃん
- Miner grandmas/鉱夫おばあちゃん…クッキー採掘をしてくれるおばあちゃん
- Worker grandmas/作業員おばあちゃん…工場で働いてくれるおばあちゃん
- Banker grandmas/投資家おばあちゃん…お金を投資してクッキーに変えてくれるおばあちゃん
- Priestess grandmas/司祭おばあちゃん…天にまします真の造菓主たる我らが神に祈りを捧げてくれるおばあちゃん
- Witch grandmas/魔女おばあちゃん…キュアップラパパ!とクッキーに魔法をかけてくれるおばあちゃん
- Cosmic grandmas/宇宙おばあちゃん…クッキー星のおばあちゃん、宇宙飛行士でいいじゃないか!
- Transmuted grandmas/錬成おばあちゃん…等価交換により自らが黄金となったおばあちゃん
- Altered grandmas/ババアルター…「向こう側」からやってきたおばあちゃん、ス●ライドは関係ない
- Grandmas'grandmas/おばあちゃんのおばあちゃん…おばあちゃんたちのおばあちゃんたち
- Antigrandmas/反グランマ物質…コンデンサによって集積された反物質(おばあちゃん)、他のおばあちゃんとの接触で対消滅を起こす恐れがあるらしい。
- Rainbow grandmas/虹おばあちゃん…七色に光り輝くおばあちゃん
- Lucky grandmas/幸運おばあちゃん…四つ葉のクローバーを手にしたおばあちゃん
- Metagrandmas/メタおばあちゃん…増殖したおばあちゃん
- Binary grandmas/2進おばあちゃん…デジタルなおばあちゃん
- Alternate grandmas/代替おばあちゃん…別宇宙のおばあちゃん
- Brainy Grandma/脳みそおばあちゃん…脳が肥大化しむき出しになっているおばあちゃん
- Clone Grandma/クローンおばあちゃん…クローン技術の培養液に浮かんでいるおばあちゃん
ババアポカリプス
当該記事を参照。これが始まってからがこのゲームの本番である。
Season:季節イベント
バージョン1.0393から、アップグレードされる際に季節限定イベントが導入され始めた。
季節毎に背景やゴールデンクッキー(赤クッキー)、Wrinkler(虫)等の姿が変わったり、季節限定でしか手に入らないクッキーや実績も存在する。
レガシーアップグレード「Season Switcher」を購入すると(値段はヘブンリーチップス1111枚)、季節を24時間365日自由に変えることのできるアイテムが手に入る。
バリエーション
- ハロウィン…背景がハロウィンらしいデザインに変わる。他にも、ババアポカリプス中に湧くWrinker(虫)を退治すると、低確率でハロウィンらしいおどろおどろしいデザインのクッキーが7種類登場する。
- クリスマス/背景に雪が振り、ゴールデンクッキーとは別にトナカイが出現。クリックするとクッキーが貰え、稀にアップグレード品の7種類のクッキーがドロップする。他にもクッキーを支払ってサンタクロースを成長させる事で設備の購入コストを下げたり、クリック時に入手するクッキーを増やしたり、グランマの効率を2倍にするアイテム等素敵なアイテムを入手できる。
- バレンタイン/ゴールデンクッキーや赤クッキー、背景のクッキーのデザインが可愛らしいハート型に代わりバレンタイン限定のクッキーが店に6種類登場する。他の季節のようにゴールデンクッキー等をクリックする手間はないものの、最も高額なものは1 sextillion(10垓クッキー)と結構値が張る。
- エイプリルフール/購入するアイテムが通常の設備に変わる。おばあちゃんやSAN値直葬するポータル、タイムマシンに反物質コンデンサにプリズム等という非常識的なアイテムもない真面目にクッキーを作りたい方向けのゲームです! ……と、ここまで手の混んだことをしておきながら、特に実績も限定クッキーもない。……のだが、後述のレガシーアップグレードの1種を購入することでゴールデンクッキーの出現率上昇という強力なメリットが追加される。そのため、他の季節イベントのアイテムをコンプリートした後ならトップクラスに実用的な季節になってしまった。
- イースター/ゴールデンクッキーや赤クッキー、そしてクッキーババアまでもがうさぎの姿に変わり、うさぎのゴールデンクッキーをクリックするとランダムで卵が店に出てくることが有る(虫を退治した際にも低確率で入手することができる)。こちらも全体効率を上げてくれたり、虫やクッキーをクリック時にもらえるクッキーを入手したり、ゴールデンクッキーの出現を早めてくれたり、購入した時の5%のクッキーが貰える等の様々な効果があるものの、卵の数は合計20とかなり多く、レアエッグのドロップ率が低いためコンプリートが難しい。その分、20種類全ての卵を入手することができれば(実績が解除される)次回以降の卵の出現率が大幅に増える。
Legacy:レガシー
Ver2から追加された要素(Ver1でのHeavenly Chipsにあたるが、大幅に変わっている)。画面上部のメニューにある「Legacy」を押すことでAscend(昇天)し、それまでのプレイが一旦リセットされる。このとき、その周回で焼いたクッキー数に応じて名声レベルとヘブンリーチップスを同数獲得することができる。
Ascend時、ヘブンリーチップスを消費することで、レガシーアップグレードを購入することができる。Ascendするとその周回で購入した設備や通常アップグレードは一旦リセットされるが、レガシーアップグレードはAscendしても消えることのない永久アップグレードである。非常に強力な効果をもつものが多いが、そのぶん必要なヘブンリーチップスを溜めるために要求されるクッキーの量も膨大なものになる。
また名声レベルは、溜めれば溜めるほど次回周回時の生産力を強化してくれる。ヘブンリーチップスとは別なので、レガシー購入でヘブンリーチップスを消費しても溜めた名声レベルが減ることはない。
要するに、強くてニューゲームができるようになるシステム。CpSの伸びが煮詰まってきたら、溜めた名声レベル・ヘブンリーチップスの枚数と相談しつつAscendしていくと良いだろう。
Challenge Mode:チャレンジモード
Ascendで「Born Again(生まれ変わり)」を選択することで、一時的に名声レベルなどのAscend関係やSugar lump絡みの引き継ぎなしで挑戦できるモード。
性質上一からのやり直しになるが、再Ascend時に通常モードに戻すことも可能(戻した場合名声レベルなども戻ってくる)。このモードでないと入手できない実績があるので自信があれば挑戦してみるのもいいかも。
Dragon training:ドラゴントレーニング
Ver2から追加された要素。レガシーアップグレード「How to bake your dragon」(必要ヘブンリーチップスは9枚)を購入することで開始できる。
クッキーや設備を捧げることでドラゴンを育成する。なぜドラゴンなのか、なぜクッキーや設備でドラゴンが育つのか、細かいことを気にしてはいけない。
育成したドラゴンはドラゴンオーラを身につけ、クッキー生産量を増やしたり、ゴールデンクッキーに強力な効果を追加したり、ドロップ系アップグレードの抽選確率をアップしたりと、各種有用な効果をもたらしてくれる。最終形態まで育てるとオーラを2つ同時に装備できるようになる。ただし最終形態まで育てるには全設備を200個捧げる必要があり、道のりは険しい。
序盤のうちはクッキーを捧げるだけで手に入る「Breath of Milk」(ミルク強化)、ある程度進んだらプリズム100個で手に入る「Radiant Appetite」(生産力2倍)がオススメ。オーラを2つ使えるようになったら、貼り付きプレイでは「Radiant Appetite」×「Dragonflight」(ゴールデンクッキー効果にクリック生産量1,111倍を追加)、完全放置プレイでは「Radiant Appetite」×「Breath of Milk」が比較的無難な選択だろうが、自分のプレイスタイルに合った組み合わせを探すと吉。また反物質コンデンサ100個で手に入る「Mind Over Matter」はイースターエッグやクリスマスクッキーなどのドロップ率を25%強化してくれるので、有効活用したい。
なお、ドラゴンオーラを設定するたびに、所持しているうち最も高額の設備が1つ失われるので、頻繁に入れ替えるとせっかく買った高額設備をいつの間にか失っている、なんてことになりかねないので注意。
特定のLegacyを購入することでドラゴンと触れ合う事もできるよ!
Sugar lump:シュガーランプ
Ver2.0034から追加された要素。砂糖の塊がだいたい1日1個のペースで自動的に生産され、これを用いることで設備を強化したり、後述のミニゲームを解放することができる。
ミニゲーム
シュガーランプとともに追加された要素。Ver2.052時点では4種類存在する。
- Pantheon(パンテオン)…シュガーランプでTemple(寺院)をレベル1にすることで解放される。ダイヤモンド・ルビー・ジェイドの3種類のスロット(それぞれ効果が異なる)にSpirit(聖霊)を設置することで様々な効果を得られるが、ドラゴンオーラと異なり、プラス効果とマイナス効果を同時に発揮するものが多い。またSpiritの設置にはWorship(信仰)の消費が必要で、Worshipは回復に時間がかかるため、頻繁な入れ替えはできない。そのため、状況に応じてどのSpiritを設置するかの見極めが重要になる(いざとなればシュガーランプを1個消費することで全回復できる。あるいはAscendしても全回復するのでWorship回復のためにAscendするという荒技もある)。関連実績はなし。
- Grimoire(グリモワール)…シュガーランプでWizard Tower(魔法使いの塔)をレベル1にすることで解放される。魔力を消費することで、30分ぶんのクッキーが貰えたり、ゴールデンクッキーを召喚したり、設備が安くなったりと様々な効果をもたらす魔法(全9種)が使えるようになるが、一定確率でbackfire(悪い効果)が発生する。魔力の最大値はWizard Towerの所持数とレベルで決まり、各魔法の消費魔力もその時点の最大値によって変わる。実績は呪文を唱えた回数によるものが3つ。
- Garden(ガーデン)…シュガーランプでFarm(農場)をレベル1にすることで解放される。作物の種を植え、育てることができる。作物には、クッキー生産量がアップしたり、ゴールデンクッキーが出やすくなる効果があったりなど、様々な効果を持つ。作物同士は交配により、新種の作物が誕生することがあり、結実したところで収穫すると新しい種を手に入れることができる(全部で34種類)。種を全種類集めると、それを生贄に捧げリセットすることでシュガーランプ10個を入手できる(何度でも可)。また最初は4マスだがFarmのレベルを上げることで、農場を広くすることができる(最大レベルは9)。関連実績は5つ。また特定の作物を結実期に収穫することで稀にドロップするアップグレードが7つある(このアップグレードは一度購入するとアセンドしてもストアに残るので、作物から取り直す必要はない)。
- Stock Market(株式市場)…シュガーランプでBank(銀行)をレベル1にすることで解放される。その名の通り、クッキーを消費して株を買い、それを高額時に売ることでで儲け(profit)を作るのが目的となる。他のミニゲームとは違い、すべての施設レベルや所持数が影響するのが特徴。Cursorを一定量消費してオフィスを強化することで、所持できる全体株数を増加させられる(高レベルのものほどCursorのレベルが必要)。Grandmaの人数及びレベルに応じてブローカー(もちろんおばあちゃん!)を雇い、購入コスト(基本値は価格の20%)を抑えることができる。それ以外の施設は各銘柄の最大所持株数に影響する。関連実績は9つ。また、オフィスが一定以上のレベルなら所持クッキーを一定割合消費してローンを組むことができ、一定時間CPS強化バフを発生させることもできる。が、終了後にはデバフが発生するのでご利用は計画的に。
News:ニュース
画面上部に10秒間隔で流れるメッセージ。この世界の出来事や、プレイヤーを讃えるメッセージなどを伝えてくれる。多数のクッキーを焼いたり設備を購入したり実績を解除したりすることでニュースのバリエーションがどんどん増えていく。
一応関連実績があるものの、基本はフレーバーテキスト的なお遊びであり、ゲームの攻略にはほとんど関係のない要素だったが、Ver2.021からレガシーでの追加要素として、このニュース欄にときおり出現する緑色のニュースをクリックすることで出現するアップグレード「Fortune cookies」(全25種)が登場。
一度コンプリートしてもアセンド後は(一部確率でストアに持ち越しできるものの)再びニュースからの取り直しになるため、アセンド後はコンプリートするまではニュース欄にも注意を払っておく必要が生じることになった。
Achievements:実績
ただひたすらクッキーを生産するこのゲームにおける、とりあえずの目標。
クッキー生産量や設備保有数などに応じて400以上の実績が設定されている。
実績は単なる称号ではなく、獲得するたびにミルク(大クッキーの下に溜まっている液体)が強化され、アップグレード「Kitten(猫)」を購入することで、ミルクの強化量(=実績解除数)に応じて生産力が大幅に強化される。
つまり実績を解除するたび生産力が上がるので、獲れる実績はどんどん獲っていくと良い。
また、マニアックな条件を満たすことで入手できる特殊な実績もあるのだとか…。この特殊な実績は生産力には影響しないので、余裕があれば探してみるのも一興。
pixivでの扱い
キャラクターと呼べるものがおばあちゃんしかいないため、自然と関連イラストはクッキーか、おばあちゃんを描いたものが中心となる。
一方で、ブラウザゲーム、ソーシャルゲームのプレイヤーが、時間を消費して体力などを回復するなどする「何かしたくても何も出来ない時間」の暇つぶしとしてプレイしたことが主なきっかけとなってブームが広がった事もあり、それらのキャラクターと絡めたイラストも多い。
クッキーが大好物なクッキーモンスターがセサミストリートから襲撃してくるイラストもある。
バージョン一覧
人気ゆえか、移植版なども複数存在する。
デバイス | バージョン | プレイ/ダウンロード(外部リンク) |
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ブラウザ | 本家 | |
日本語版 | ||
PC用スタンドアローン | 本家(Steam経由) | |
スマホ | Android版 | |
iOS版(非公式) | ||
コンソール | PS Vita版 |
関連リンク
関連タグ
魔理沙とアリスのクッキー☆Clicker - 東方二次創作の派生ゲーム(参考ソース)
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