死刑執行人
6
しけいしっこうにん
囚人に死刑を執行するのを生業とする者のこと。
勿論、現在の日本でメイン画像のような分かりやすいヤツが死刑を執行しているわけではない。日本では絞首刑のみが法で定められた死刑の方法であり、実際は死刑囚を死刑台に乗せ、3名の刑務官が同時にボタンを押すというシステムである。3つのボタンのうちどれかが死刑台の床につながっており、パカリと床が開いて囚人が吊るされる。その後、医師が死亡を確認してから遺骸が下ろされるというシステムになっている。
その歴史は法とともに在り、起源は紀元前にまで遡る。
その初期より死刑執行人には定められた死刑方法を完璧に行う責務が有り、それを成すために高度な人体医学や武術に精通した、現在のイメージとはかけ離れたかなりインテリで高度な職業であった。
法的に死を司どるため一般人や貴族には忌避されていたが、法的に特別に人殺しを許された職業でもあるため、王族などと懇意の一族がなることが多く、現在の野蛮なイメージとはかけ離れた、かなり高貴な存在であったようだ。(そもそも、メイン画像のような『野蛮なイメージ』自体が必要悪としての存在を全うする為の偽装としての側面が強い)
日本の江戸時代においては当主が「山田浅右衛門」を名乗った家系である山田家（但し代々当主が全て実の親子関係なわけではない）が死刑執行人の役割も担っていた。
その特異な存在は、現代で多くのフィクションで描かれている。
職業としてのキャラクター
- バルマンテ（サガスカーレットグレイス）：処刑したはずの男が蘇っているという情報を聞き、旅に出る。
- ジャイロ・ツェペリ（ジョジョの奇妙な冒険 第7部）：正確には、代代ネアポリス王国の処刑人を務める由緒ある一族「ツェペリ家」の末裔。とある死刑になりそうな子供を助けるために北米大陸横断レース「SBR」に参加し、第7部JOJOのジョニィ・ジョースターと出会う。
- 池田夜右衛門&池田朝右衛門（銀魂）：下記の山田浅右衛門をモデルとしたキャラ。
- 山田浅右衛門 - 江戸時代
- シャルル=アンリ・サンソン - フランス革命期
- ヨハン・ライヒハート - 20世紀ドイツ
コメント
コメントが未記入です
pixivに投稿されたイラスト
すべて見る
pixivに投稿された小説
すべて見る
東亰ＰＲＩＳＯＮプロローグ
ゴーストと呼ばれる異能力者が世界各国で出現する近未来。 東京の高校に通う雨宮深雪（男）もある日突然、異能力《アニムス》に目覚めてしまう。ゴーストとなったことで警察やマスコミに騒がれ、家庭や学校で居場所を失くした深雪は、《ウロボロス》というゴーストチームのメンバーとなる。次第にゴーストチーム同士の抗争が激化してゆく中、暴走するチームを説得しようとした深雪は《ウロボロス》を壊滅させ、自らの瀕死の重傷を負うのだった。 それから20年後。冷凍睡眠《ゴールドスリープ》から目覚めた深雪は、関東大外殻と呼ばれる高い壁に囲まれ、日本中からゴーストが集められる東京特別収容区―――『監獄都市東亰』に送り込まれる。廃墟となった東亰をさまよう深雪の前に現れたのは、東雲探偵事務所の赤神流星と東雲シロだった。彼らは《死刑執行人（リーパー）》と呼ばれる凶悪犯ゴーストを狩るゴーストで、仲間に誘われた深雪は「もう誰も殺したくない」と拒否する。しかし法も秩序も失われた『監獄都市東亰』は、深雪を容赦なく凶悪ゴースト事件に巻き込んでゆく。 元警官、神父、傭兵、元暗殺者、刀少女、クラッカー、そして死神と呼ばれる男達の必殺仕事人モノです‼ ※ジャンルゆえ残酷な描写も少々ありますので、ご注意ください。2,374文字pixiv小説作品
The Dishonorable Profession
これを書くにあたって特にFGOやイノサン等版権ものを意識したつもりはないのですが、『シナリオ・登場人物・設定等を含め、すべてを自身で創作した場合は「一次創作」を...』とあったので二次創作かな...と。 サンソンの法廷弁論はわりと有名なシーンだと思います。 英文学の授業課題のエッセイとして提出したものです。 上記の通りではありますが、シャルル＝アンリ・サンソンという人物に興味のある人に読んでいただけたら嬉しいです。8,678文字pixiv小説作品
世界オカルト連合
破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊破壊 我々はGOC。世界オカルト連合である。 急に寝る前に浮かんできたんです。ごめんなさいwww楽しかった！357文字pixiv小説作品
死刑執行人 ジョン・プライスの処刑
｢死刑執行人｣をテーマにした、「歴史小説」の系列の作品です。 この度の作品は、イギリスはロンドンの死刑執行人でありながら罪を犯し、絞首刑という皮肉な末路を辿った、｢ジョン・プライス｣という男の最期を、小説風に仕立てたものです。 残念ながら現代にまで伝わる情報は少なく、小説化にあたって、作者による多大な脚色・捏造が含まれます。あくまで｢史実を元にしたフィクション｣としてお読みください。 某大手ソーシャルゲームのおかげか、死刑執行人ジャンルでも最大手(文献がばっちり残っている)と言って過言でない、｢シャルル=アンリ・サンソン｣を初めとする｢サンソン家｣の知名度が、私の学生時代と比べると格段にアップし、人口に膾炙しているのを感じます。 私にとって最高の世の中です……ありがとう某ソシャゲ。私が石油王ならいくらありがと課金してもいい。 さて、死刑制度、刑罰制度があるところに死刑執行人有り。もちろん｢死刑執行人｣は当然、サンソン家だけではありません。 日本はもちろん、イギリス・ドイツ・もちろんフランス(サンソン家以外の家)、それぞれどの時代、どの地域にも存在する職・役割・身分です。 彼らの過酷だったかもしれない人生は、それぞれがとても魅力的なものです。 それらを少しとっつきやすく、小話程度にご紹介していきたいな、と思います。1,837文字pixiv小説作品
1870年11月25日ジャン=フランソワ・エダンレイクへの通達
死刑執行人小話。19世紀フランスより。 男がだべって茶をしばきます。 以下、長い雑記。 Jean-François Heidenreich ジャン=フランソワ・エダンレイクと表記統一してありますが、文献により、｢ヘイデンレイシュ｣｢エイデンレイク｣｢ハイデンライヒ(ドイツの方におそらく親戚の死刑執行人の家があるようです。むしろドイツ系の姓なのでは？)｣等表記揺れがあります。フランス語に通じた方に、現地発音を御教授いただきたい。 日本語版Wikipediaにおいては、｢ジャン=フランソワ・ヘイデンレイシュ｣で項目があります！(日本語版ウィキがある死刑執行人！) フランスはパリの死刑執行人『ムシュウ・ド・パリ』は、かつてはフランス全土の死刑執行人たちの中で、頭領のような立場にあったようです。フランスにおいては、死刑執行人は世襲が基本で、フランス革命前には、市民権も与えられない被差別身分でもありました。そういった人々同士で交流を持ち、相互扶助の社会を作り、助け合っていた時代のリーダーが、『ムシュウ・ド・パリ』だったのでしょう。有名なサンソン家の頃には、地方の死刑執行人の子息を預かり、修行を兼ねて一人前の死刑執行人になれるよう、養育したりしていたのだとか。 時代が下り、死刑自体が減って、ついに人員削減となるわけですが、免職された元死刑執行人の人々は、次の職にスムースにありつけたのでしょうか。 19世紀にもなると、死刑執行人の家同士の繋がり、同職ギルド的な共同体(年金の積立、見習いの修行、引退後の老人や病人への生活補助、共同体内での結婚等)の様相自体が薄れていたようです。それは、しきたりや迷信のように存在した死刑執行人への差別がやわらいで、彼らが国や地域等の共同体に受け入れられていた証左になるのではないかなあ、と考えています。案外、次の職も見つかりやすかったのかもしれません。だといいな。1,564文字pixiv小説作品
