磯野カツオ
いそのかつお
CV:大山のぶ代(1969年10月5日~1970年1月25日)→高橋和枝(1970年2月1日~1998年5月10日)→冨永みーな(1998年5月17日~)
誕生日は一説に3月11日生まれとも。カモメ第三小学校5年3組、万年10歳児。
サザエさんの主要キャラクターの一人。波平・フネの長男、マスオの義弟、サザエの実弟、ワカメの実兄、タラオの叔父、波野ノリスケの従弟。
典型的な昭和のヤンチャ坊主として描かれるサザエの実弟。
厳しい姉の目をかいくぐり、お菓子のつまみ食いや遊ぶことに余念が全く無く、つまみ食いやイタズラなどの迷惑行為に加えて学業成績も悪いので父・波平に「バカモーン‼︎」とカミナリを落とされることがもはや日常茶飯事なお約束となっている。
ちなみに波平に𠮟られる回数は、カツオが断トツなのは言わずもがな、次にサザエ、その次がノリスケの順になっている。(カツオ>サザエ>ノリスケ)
また、波平のみならず、サザエやフネ、学校の先生、果ては滅多に怒らないマスオにまで叱られる事もある。
なおカツオの成績は赤点をかろうじて免れてはいるものの平均点は大幅に下回っておりドラえもんののび太、ちびまる子ちゃんのさくらももこ、こち亀の両津勘吉(学生時代)など他の国民的アニメの主人公達よりは少しだけマシである。
ただし、波平曰く「カツオの成績が芳しくないのは、勉強する意味が全くわかっていない」だけで、逆にいえば「やる気さえあれば」優等生になれるだけの実力は持ち合わせていると言える。
動機は不純だが、波平の懐中時計欲しさに徹夜をしてまで真剣に勉強した結果、100点満点をテストで取ったこともあるが、名前を書き忘れてしまったために0点というオチが付き、その懐中時計は残念ながらお預けとなってしまったエピソードもある。
つまり、彼はのび太の様にやれば出来るタイプの人物であり、決して落ちこぼれではないことが、そのエピソードが実証している、また2021年の夏休みの宿題は波平やマスオの手を借りずにやり遂げたと波平が予告で語ったこともある。(が、夏休みの宿題を手伝わされるかもしれないから有休を取ろうか悩んでいた。と吐露してもいる。)
普段は少し身勝手でかなりずる賢い少年として描かれるが、ここぞと言う時は抜群な発想と思いやりで家族に尽くす。
ただし短慮かつ調子に乗りやすい性格が災いし、せっかくの心尽くしが最後の詰めで残念な結果になることも多々あり、悪企みも所詮は子供の浅知恵の枠を超えない為、失敗して大目玉を食らうオチがほとんど(気遣いが裏目に出てしまった場合に限り、マスオやワカメ、タラちゃんが気の毒に思いフォローすることもごくたまにある)。
しかしサザエや波平に叱られて自分の非を自覚した場合は自ら謝罪をしたり騒動の後始末をするなど自分の招いたことにはきちんと責任を取る、タラちゃんやイクラなど小さな子供に優しく接したり他人に迷惑がかる行為はきちんと注意をするなど、基本的には家族思いのよき息子であり弟であり兄であり甥であり叔父である。
原作では、波平に叱られる事が少なく 逆に波平の弱みを握って小遣いを要求するなどブラックな一面もある、大人が舌を巻くほど気が利く、世渡り上手なませた子供としての側面が大変強く、アニメとは違って彼の発想や機転は、成功におわることが多い。
例えば、原作で一度浴槽に絵の具を落としてしまい、お湯に色がついてしまったのを薬湯と誤魔化したことがある。(一度は信じた波平であったが2回目に「水虫に効く」と言ってごまかされたときには「もう騙されんぞ」とカツオを追いかけ回している)。
ただし、要領はよくとも子供らしい無知さや、早合点の癖のために失敗をやらかすこともしばしばある。また恋愛面では、普段からの気が利かせ方が充分に発揮できず、失敗することも多い。
長期連載であった為、戦後間もない連載初期のカツオは実は磯野家の子供では確認できる範囲で戦時下を経験している設定である。(戦時中の思い出を語ってる回がある)
また、意外と女装が様になる特技(?)がある。アニメ版では化粧品のセールスマンが自社商品をしつこく薦めてくるまでの上手さであった(シャツの中に大きめのリンゴを入れて大人の女性の身体を再現するまでという念の入れよう)。原作では波平の盆栽を割ってしまいうまく隠すために女装し波平を騙すことに成功した(サザエには正体を見破られており早く波平に本当のことを言って謝罪するよう窘められている)
いたずら好きで早とちりしがちなのはアニメと共通しているが、同時にかなりしっかりとした性格で、思いつきで動く者が多い磯野家の中では、堅実な方であり、子供っぽいサザエに対して大人びたカツオという対比になっているシーンも多い。
ただ、やはりいたずらをした後罪悪感を感じることはあるようで、サザエに怒られる前に庭掃除の刑に服したり、貰い物の醤油の瓶に「酒」と書いておき、マスオと波平が嬉々として晩酌の準備を始めるのを見ていつ白状すべきかと悩むシーンがある。
また、ごく稀に思い詰めやすいこともあり、故意ではなく波平が大切にしていたジョニ黒の瓶を割ってしまい、本物のジョニ黒のウイスキーが入っていると勘違いし夕方まで家に帰れなくなったことがある(波平が空き地にまで行って「お父さんが悪かった!中には紅茶が入っていただけなんだよ!」と叫びながらカツオを探すという落ちがつく)
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