「お前には見えているか? 俺のみているものが」
概要
英語表記「George Gore(本名)/The Gore(アカウント名)」。
アニメ『遊戯王VRAINS』に登場するカリスマデュエリスト。
CV:濱野大輝
現状の「LINK VRAINS」においてランキング一位にある。
プロレスラーのようなゴツイ肉体をした男性。
LINK VRAINSでのアカウント名は『Go鬼塚』。
豪快な性格をしている反面、常に自分が上でないと気が済まない程の負けず嫌いさも持ち合わせる。
自己顕示欲も強く、正体を隠す気が無い為、アバターは素顔の自分自身を用いている。
デュエルスタイルは見た目に違わぬ「ビートダウン」。一方で、スキルや効果をトリッキーに使いこなす巧みな戦術性を持つ。
プロレスのリングが置かれている拠点には孤児院の子供が作ったチャンピオンベルトを掲げ、紳士なおじさまのマネージャーとともにいる。
このプロレスのリングにはLINK VRAINSへのアクセス装置も置かれている。
LINK VRAINSでのデュエルでお金を稼ぎ、稼いだお金で施設(保育園?孤児院?)の子どもたちにプレゼントなどを持ってくる生活を続けている。なお、彼が施設の出身も理由の一つである。
デュエルスタイルは【剛鬼】を用いたビートダウンであるが、ただ闘うわけではない。
わざと不利な状況を演出して、5の相手を8にも9にも見せ、10の力で叩き潰すというエンターティナーであった。
しかし、このスタイルが陳腐化してきているようで、ファンが減っている感があるようだ。但し、彼の逆転勝ちを狙うスタイルを好む根強いファンもいる。
劇中の活躍
カリスマデュエリスト期
「PlaymakerVSハノイの騎士」の中継に子どもたちが釘付けになっているのを目撃し、SOLテクノロジー社と結託してPlaymakerの討伐を決意。
ハノイの騎士の複製アバターをしてPlaymakerをおびき出す。
なお、鬼塚とデュエルしたPlaymaker(遊作)曰く「観客だけでなく対戦相手までも楽しませようとしている」「自分のスタイルを貫く信念」「一流のデュエリスト」と言った賞賛が送られている。
後に幼馴染みの友人がハノイの騎士の毒牙にかかり、電脳ウイルスのワクチンを入手の為にDr.ゲノムを誘き出すべく、Playmakerのアバターに扮してハノイの騎士に加担するハッカー集団に立ち向かい、単独ながら3人を相手にリアルファイトで圧倒した。
Playmakerの正体を掴んだと宣言し、その情報とワクチンを賭けたデュエルを挑んだ。
ちなみにこの時のGo鬼塚は人気ランキングが凋落して50位にも入っていない模様。
この事がキッカケで「ハノイの騎士」に敵意を抱き、以後はPlaymakerに自ら進んで協力するようになる。「ハノイの塔」事件では彼より先に宿敵であるリボルバーと対戦。序盤は多数の剛鬼モンスターを展開し優勢に持ち込むが、リボルバーが仕掛けた罠カード「聖なるバリア-ミラーフォース-」の効果でモンスターが全滅し劣勢に追い込まれる。その後も挫けず場を立て直し、挑み続けたが最終的にリボルバーに敗れ、傍で見ていたPlaymakerに後を託す形で「ハノイの塔」に吸収される。
リボルバーが使用した「聖なるバリア −ミラーフォース−」は発動前はゴーストガールのみが正体を知る謎の罠カードという扱いがされており、鬼塚との戦いで初めて明かされた。結果としては敗れてしまったものの、彼のデュエルは後のPlaymakerのデュエルの際に大きく貢献した。
バウンティハンター期
新生LINK VRAINSが一般開放されていたとき、なんと鬼塚はカリスマデュエリストを辞めバウンティハンターへと転向、SOLテクノロジー社に雇われていた。(ちなみに部下として剣持、鎧坂を率いている)
アバターも今まで使っていたプロレスラー風のアバターから特殊部隊を思わせる姿のアバターに変わっており、頭部には専用のゴーグルを装備している。(この姿は自分の部下である剣持、鎧坂も同じ)
今まで以上にPlaymakerを敵視しており、新生LINK VRAINSでPlaymakerを執拗に追う。
その後進入禁止エリアでPlaymakerにデュエルを挑もうとするが、その際Soulburner(穂村尊)に立ち塞がれ向こうもイグニスを持っていたため急遽Soulburnerとデュエルすることになる。
その際のデュエルでなぜ彼がバウンティハンターとなったのかが明かされた。
「ハノイの塔」事件が解決した後、Playmaker・ブルーエンジェル・Go鬼塚の三人は世間からLINK VRAINSを救った英雄と称賛されていた。(なおSOLテクノロジー社はLINK VRAINSの危機(実際はLINK VRAINSどころか電脳世界崩壊の危機)だったことを否定・隠蔽している)
しかし実際の所、世間での鬼塚への評価はというと「LINK VRAINSを救った英雄Playmakerの引き立て役」にすぎなかった。(実際「ハノイの塔」事件後に受けた取材でのマスコミの質問は大半が鬼塚を用いてPlaymakerの情報を聞き出そうとする質問だけでだった)
その世間の評価が皮肉にも鬼塚にとって「Playmakerは対等のライバルではなく自分よりも遥かに強い決闘者である」ということを再認識させることになり、人生でもデュエルでも自身の壁となっていることから「Playmakerという壁を乗り越えなければ、今の自分を超える事は出来ない」という考えに至り、改めてPlaymaker打倒を決意する。
そしてその際、Playmakerやリボルバーとのデュエルに敗北した苦い経験から「今までの自分ではPlaymakerには勝てない」事を痛感、Playmakerに勝つべく今までの自分を捨てることを決断。
カリスマデュエリストを引退し事務所を去った後バウンティハンターへ転向、デュエルスタイルも今までの「エンターティナーとしてのデュエル」から「手堅く確実に勝利するデュエル」に変更、そして使用デッキすらも今まで使用していた【剛鬼】から新たに【ダイナレスラー】へと変更した。
その結果カリスマデュエリスト一位となった時から築き上げてきた地位と名誉、そして自らの象徴でもあった【剛鬼】すら捨て去り、「カリスマデュエリストGo鬼塚」としてではなく最強を目指す一人の決闘者「鬼塚豪」としてPlaymakerに挑むことになった。(ちなみにその選択を決意した際、彼なりの苦悩や葛藤が在ったらしくSoulburnerとのデュエルではその時の心情を漏らしていた)
しかし純粋に鬼塚を尊敬していたSoulburnerからして見れば、鬼塚のPlaymaker打倒に拘る理由があまりにも情けなく見えてしまい、その結果鬼塚を「SOLテクノロジーの飼い犬」、「他人に泣き言を漏らす哀れな負け犬」と酷評したため鬼塚を激昂させた。
※もっともSoulburnerが鬼塚を尊敬していたのは「自分たちを苦しめてきたハノイの騎士を倒してくれた存在」というだけであって、純粋にGo鬼塚のデュエルのファンだったわけではない。(現にSoulburnerがPlaymaker達を知ったのは「ハノイの塔」事件解決後であり、それまではPlaymakerどころかLINK VRAINSの事も知らなかった)
元カリスマデュエリスト一位の腕は伊達ではなく、新たに使っている【ダイナレスラー】を巧みに使いこなしSoulburnerを追い込む。
しかしSoulburnerが自身のスキル『バーニングドロー』で「転生炎獣の降臨」を引いたことで形勢を逆転され最終的に「転生炎獣エメラルド・イーグル」の効果ダメージで敗北してしまう。
デュエル後はSoulburnerに「俺にとってあんたはハノイを倒しリンクヴレインズを救った英雄なんだ。それに変わりはない」という言葉を掛けられる。しかし次の「本当の自分を取り戻すためには勝ち続けるしかない」という言葉は今までPlaymakerやリボルバーに負け続けてきた鬼塚からすれば嫌味にしか聞こえず「勝ち続けられる者などこの世にいない!」、「誰もが負けを経験する。負けて腐るか、それをバネにするか負けてからが本当の自分なんだ!」と今まで味わった苦い経験による考えでその言葉を否定し、その場を去った。
Soulburnerに敗れた後は一時行方をくらませていたが、その後あまりにも衝撃的すぎる再登場を果たす。
人間とAIの融合
ライトニングが人類に対して宣戦布告を行った後、アースはライトニングに囚われていたアクアを救出。救出後に何者かに追われていることを察したアースは自身を囮にして追手とデュエルを行うことに。それに気付き向かったPlaymakerはその追手の姿を見て驚愕する。
そこに居たのは自身が知るかつての姿からは想像できないほどの変貌を遂げていた鬼塚の姿だった。
デュエルに敗北後さらなる力を欲していた鬼塚は財前晃からとある物を見せられる。
それはSOLテクノロジーが新たに開発した、「新世代型デュエルAI内蔵インプラントチップ」の試作品。これを人間の脳に埋め込むことにより人間の思考とAIを融合させることにより人間を超える力を得られると説明される。
しかしまだ試作段階であることとなにより人間の脳に移植する事によってどんな危険が起こるか解らないため、紹介した晃も「この件に対しては断ってくれても構わない」と言うほどであった。(実際晃がこれを紹介したのは会社の指示であり彼自身は否定的であった)
がしかし、鬼塚はPlaymakerに勝つ力を得るためにこのチップの被験体となる事を決意し自らにチップを移植。人間とAIのハイブリッドとなる。
当初はAIとのシンクロがうまくいかず、チップの副作用による肉体の負荷への懸念から晃に実験を中止するよう進言されるも、執念のままに実験を繰り返し、ついにAIとの融合を果たす。
チップの副作用により筋骨隆々とした以前の姿から、全身が痩せ細り目から光が消え生気を感じさせない姿となった。(さながら無理な減量をしたボクサーのような外見となっており、一部視聴者からはGO骨塚などとも呼ばれている)
インプラントによって「ブレインハック」という能力を獲得し自らの思考領域を拡張、その結果常人ではたどり着けないほどのデュエルタクティクスを発揮することが可能になった。人間とAIの融合によって性格もかつての鬼塚からは想像できないほどの変貌を遂げておりまるでAIのような冷酷非情のデュエルマシーンと化していた。
そのあまりの変わりようには以前の彼を知るPlaymakerや、鬼塚に憧れていたSoulburnerも少なからずショックを受けていた。
アクアを逃がすべく囮となったアースとのデュエルでは、新たに生み出したスキルを無効にする「アンチスキル」と、AIとの融合によって得たイグニスであるアースをも上回るタクティクスで彼を完膚なきまでに叩きのめしアースを捕獲し、その後SOLに引き渡した。
その後、SOLで解体されたアースのデータを脳に移植することで更なる力を得、アースのデータの痕跡でPlaymakerをおびき出し、最後の決戦に臨む。
Playmaker「本当にもう以前のお前ではないのか。誇り高きファイターでありデュエリストであるGo鬼塚は本当にいないのか?」
「貴様を倒したとき そこへ戻れる」
「貴様をたたき潰し俺は再び高みへとのぼっていく」
「Gゴーレム クリスタル・ハート」で展開力を底上げし禁止カード化が決定していたファイアウォール・ドラゴンとも互角以上に渡り合い、「アンチスキル」のメタカードまで無効化するなど、文字通り全てを予測するデュエルでPlaymakerを追い詰めた。
しかし予測されるのを防ぐためかAi(闇のイグニス)が情報を伏せていた事が判明。
プレイ...メーカー...
アンチスキルでPlaymakerのネオストームアクセスの無効化に成功したかに思えた直後、ネオストームアクセスのもう一つの条件が満たされてスキルが再発動、結果的に阻止に失敗してしまい、新たにファイアウォール・X・ドラゴンを入手したPlaymakerに敗れる。
その後、鬼塚に近づいたPlaymakerを確認したクィーンによってイグニス捕縛用のプログラムにさせられてしまい、鬼塚自身も危険な状態に陥ってしまっていたが、財前晃の手で強制ログアウトさせられている。
不撓不屈の精神
ボーマンとの最終決戦後、行方をくらませていたAiが行なった「犯行声明」に対する財前晃の招集によって(唐突に)再登場。
この時は自分の事を咎めもせず心配したPlaymakerに礼を言っていた。
病院で目を覚ました彼は見舞いに来てくれた子供達の涙により改心し、
見失っていた自分を取り戻してカードゲームで勝つ為の脳内チップを除去していたのだ。
来たる犯行当日。
不屈の精神を掲げる鬼塚はライトニングの意志を継いだAiとのデュエルに臨む。
「俺が本当に使うべきデッキ」たる【剛鬼】を用いて【@イグニスター】との攻防を繰り広げた。
財前晃の護衛として、
アースの「命」を奪った仇敵として…。
Ai「なぁ鬼塚。俺の仲間はお前みたいに立ち直ることもできない。だって消えちまったんだからな」
最後はアースの亡霊たる融合モンスター「アースゴーレム@イグニスター」と速攻魔法「Ai打ち」のコンボにより敗北し意識データを奪われた。
除去されたチップに残っていたようにも見えるアースのデータがどうなったのかは謎。
意識データを解放された最終回ではDen Cityのデュエル大会で優勝していた。
使用テーマは当然【剛鬼】。
使用デッキ
【剛鬼】デッキを使い、プロレスラー風でプロレス技とモチーフとなる動物があわさったデザインであるが、獣戦士族ではなく戦士族。
豪快なビートダウンに思われがちだが、メインデッキの剛鬼モンスターはフィールドから墓地に送られると剛鬼カードをサーチする共通効果を持ち、墓地の剛鬼モンスターを2体特殊召喚する《剛鬼再戦》を始め、特殊召喚効果も豊富な脅威の展開力を秘めたカテゴリーである。
OCGでも、上記の共通効果とこの手にありがちな特殊召喚範囲を狭めるデメリットも持たないため、展開力が高く出張しやすいカテゴリーやリンク召喚やシンクロ召喚を多用するカテゴリーと相性が良く、この先カードプールが増えれば増えるほど展開力が計り知れない。
バウンティハンターになってからはかつてのデッキを封印し【ダイナレスラー】を使用している。剛鬼使用時に比べると、魔法・罠カードで相手の効果を無効化しながら相手の戦略に牽制し、返しのターンに切り込むカウンター型のスタイルに切り替えている。
AIと融合してからは、新たに融合召喚やシンクロ召喚も使用。
そしてPlaymakerとの再戦時にはアースのデータを吸収したことで「Gゴーレム クリスタル・ハート」を使用することが可能になっている(ただし、カラーリングが毒々しい赤色に変色している)。
召喚条件にサイバース族を要求するため、専用のサポートカードを使用する必要があるが、効果自体は地属性リンクモンスターを主軸とするダイナレスラーと相性が良い。
OCGにおいては主に自分のモンスターの数が相手より少ないときに効果を発動する特徴をもったモンスターが多く、純構築ならばカウンター型のビートダウンに近く、準制限カード「ダイナレスラー・パンクラトプス」が有名。
専用デッキでは「システゴ」の効果で「パンクラトプス」をデッキサーチ・蘇生する動きが強力。
単体では展開力不足なので「恐獣の鼓動」で補強したい。また、「パンクラトプス」が出張向けに使いやすく有名になりすぎているが、決まれば粒揃いのカードも少なくない。しかし、その効果もカウンター型で相手が展開した次の自分のターン向けや相手依存のカウンター志向が強く、その割に耐性に難があり、癖が強い。
純構築に近い【ダイナレスラー】での場合、サーチや墓地のダイナレスラー達を特殊召喚する「システゴ」を特殊召喚し使い回せるようにした方が安定する。
デッキが回れば「究極伝導恐獣」「ダイナレスラー・パンクラトプス」「エヴォルカイザー・ラギア」の三枚で制圧できる。
使用スキル
- 闘魂
発動したターン内に戦闘破壊された【剛鬼】モンスターを、墓地から全て特殊召喚。
- ダイナレッスル・レボリューション
デッキから「ワールド・ダイナ・レスリング」1枚を発動。
- アンチスキル
デュエル中に一度相手のスキルを無効にしカードを二枚ドローする。