闇キュア
やみきゅあ
概要
プリキュアといえば愛と勇気の力で悪をくじく正義の変身ヒロインであるが、一部の作品ではそのアンチテーゼ的な存在として「悪のプリキュア」というべき戦士が登場する。
彼女らの共通点として黒を基調としたコスチュームをまとっているという点がある。
ただし、色別タグでいうところの黒キュアでは、偉大なる初代プリキュア・キュアブラックも同じ仲間に交じってしまうので注意が必要である。
プリキュアであって、プリキュアではない者たち
プリキュアシリーズにおいては「プリキュアは何があっても悪いことはしない」という慣例のようなものが存在する。
悪堕ちはもちろん、意志に反して身体が敵に操られて悪事を犯してしまうような展開もほぼない。
また、デザトリアンやジコチューのような「人間の心から生み出される怪物」が作中で設定されている場合、プリキュアに選ばれた者はそれを生み出すことはない。
これは、ふたりはプリキュアMaxHeartの映画版『映画 ふたりはプリキュアMax Heart2 雪空のともだち』で、キュアブラックとキュアホワイトが敵に洗脳されて同士討ちを行うという話にしたところ、子供たちが怖がるという反応が多かったのがきっかけである。
プリキュアシリーズの初代プロデューサーである鷲尾天はこれをきっかけに自分が管轄する作品においてはプリキュア同士の戦いをやらないように心掛けたのだが、その流れはプロデューサーが交代した以降も変わることがなかった。
(なお、プリキュアに選ばれる前ならばいくらでも悪に堕ちることは許される。悪に染まっていた闇の少女戦士が主人公との交流を通じてプリキュアになる、という光落ち展開についてはシリーズ定番となっているし、プリキュアに選ばれる前の少女が怪物を生み出す展開は普通にある)
唯一の例外としてクイーンミラージュが「悪に堕ちた元プリキュア」であるが、彼女は悪のプリキュアではなく、「もはやプリキュアではなくなったもの」と扱われている。
「じゃあこの闇キュアたちはどうなるんだ?」という話になるが、公式では彼女たちを「悪のプリキュアではなく、プリキュアのまがい物」として扱っている。
現状で闇キュアとして扱われているキャラクターたちはすべてが正規プリキュアのコピー的な存在である。また、「キュア○○」という個体名をつけないようにもなっている。
これらはすべて、まがいものであることを強調するための演出である。
ちなみにドキドキ!プリキュアに登場したキューティーマダムは正規のプリキュアではないキュアセバスチャンの変身デバイスを拾ったためにできたもので、ここでいう闇キュアの部類に入らない。
非常に微妙でグレーな部分であるが、プリキュア同士の戦いを禁じるタブーがシリーズで遵守されているため、主人公たちと戦うならばそれはプリキュアそっくりの偽物であって、本物のプリキュアではないのである。
だが2014年、とうとうこれらのタブーが破られ、「本物のプリキュアが敵の力によって闇に染められてしまう」という事態が起きてしまった。→キュアテンダー・闇
闇キュアとオリジナルの関係性は以下の通りである。
関連タグ
プリキュア悪役オールスターズ - 闇キュア以外の悪役も含めた総合タグ
ノワールプリキュア - 二次創作としての悪堕ちプリキュアを扱うタグ
影キュア - プリキュアのコピーで本体と敵対しだが、悪のプリキュアではない