レシプロ戦闘機
れしぷろせんとうき
第一次世界大戦から第二次世界大戦の戦後期で活躍した、動力源にレシプロエンジン(ピストンエンジン)を採用した戦闘機
偵察から空中戦へ
飛行機が開発されたことは軍事の面にも大きな変化をもたらす、当初は飛行船の後継として偵察で使用されていたが、機銃の開発で武装する航空機も誕生した。
第一次世界大戦時、当初、レシプロ機は前線の偵察に使用されたが、やがて敵偵察との小競り合い(石の投げ合いだったり、偵察の妨害)だったのがいつしか乗員に拳銃を渡し、低レベルとはいえ武装化した。それから機関銃の搭載でまだ装甲板がなかったとはいえ、戦闘機が誕生した。
空の主役へ
マルチロール
その後も各国で開発は進められ、どの国もお互いに「負けない」戦闘機を目指してまさに一進一退の開発競争が繰り広げられた。第二次世界大戦は航空機が戦術に取り入れた初めての戦争となり、こうして航空勢力は重要性を増していった。
そんななか、戦闘機は小型・軽量で大出力なエンジンを積むことが定番となり、各国ともにエンジン開発に血道をあげていく事になる。また戦間期にはやや大柄な機体にエンジンを2基組み合わせ、軽快さと引き換えに出力を高めて多用途性に傾倒した『双発複座戦闘機』が流行し、目ぼしい国は揃って開発に勤しんだ。のちの実戦で多用途性は幻想となってしまうのだが
、出力の高さは戦闘機に新しい使い方を提案した。戦闘爆撃機の登場である。
第二次世界大戦終結後
各国でジェット戦闘機の開発が進み、第二次世界大戦終結後、レシプロ機は急速に第一戦から退いていった。