征け!!手始めに世界を救うのだ――!
概要
作者によるコンセプトは「技名を叫んでから殴る漫画」である。
『ジャンプスクエア』(集英社)2008年6月号に読み切り漫画がセンターカラーで掲載。
後に2009年2月号から『血界戦線-魔封街結社-』(けっかいせんせん-まふうがいけっしゃ-)と改題され、3話が短期集中連載で掲載された。
2009年10月に『ジャンプSQ.M』vol.002にて再度読み切りが掲載され、『ジャンプSQ.19』2010年創刊号より2015年Vol.18号まで連載。
同誌の休刊後は『ジャンプSQ.CROWN』に移籍し、新シリーズ『血界戦線 Back 2 Back』が2015年SUMMER号より連載開始。
略称「B³」。2nd seassonは「B³B2B」。
既刊は、2016年現在、全10巻。2nd seassonは2巻(以下続刊)。また、公式ファンブック『Blood Blockade Battlefront Binge Bible(B5)』が通常版とアニメDVD同梱版が発売。
同梱版は完全受注生産となっている。
2015年にテレビアニメ化され、4月~7月に放送。諸事情により、最終回は放送延期となった(詳細後述)。
あらすじ
ある日突然、謎の霧に包まれたニューヨーク。異世界との境界が現出した大都市は、その有り様を大きく変える事となる。3年後――異界と現世の交わる地、ヘルサレムズ・ロットと呼ばれるようになったその街は、霧に覆われ青空も見えない、秩序と無秩序が入り乱れた場所になっていた。
異界(ビヨンド)と人界とが交差し、様々な勢力、種族がせめぎあうくそったれなこの街で、世界の均衡を維持するために暗躍する「秘密結社ライブラ」。これは、人智を超えた数多の存在と渡り合うライブラの構成員たちの戦いを描いた物語である。
登場人物
※CVはアニメ / VOMICの順。単独表記はアニメ版を指す。
〈秘密結社ライブラ〉のメンバーとその関係者
- クラウス・V・ラインヘルツ (CV:小山力也 / 新垣樽助)
主人公。秘密結社ライブラのリーダー。通称「クラウス」。
十字架を象ったナックルを用い、血液を武器とするブレングリード流血闘術の使い手。
鋭い三白眼と眼鏡に、口を閉じても目立つ下顎の犬歯が特徴で、顔が怖い。口調は二枚目だが、その怖い顔で大損している。ゲーム好きで、プロスフェアーというチェスに似たゲームが趣味。チェス等にも通じている様子。
人柄は木訥で、リーダーでありながら人心の掌握に関しては未だに甘い部分があり、もっと小狡くなるべきだとスティーブンから忠告されるほど。
銀髪に褐色の肌をした秘密結社ライブラのメンバー。
徒手空拳と発火性の高い自らの血液を刃状にする剣術斗流血法・カグツチの正統後継者。
1ナノ秒(10億分の1秒、光でさえ30cmしか進めない時間)で都市区画、HLの高層ビル群を容易に粉々にする斬撃を繰り出す邪神と斬り合うなど超々人的な膂力と反応速度を持つ(戦闘系の主要人物は全員そんな感じ。というか内藤作品はみんなそんな感じ)。
だが血界戦線の世界観、特にHLではこれほどの強さに対抗できるような存在がモブレベルにわんさかしてたりする。
だが日々を自堕落に過ごしてるためか、それほどの力を持ちながらも謎の事故やらで怪我をすることが時折ある。もっともHLそのものが覆っている謎の霧が突然濃くなったりで視界がほぼ0になったりすこともあったりもする。ギャグ描写で怪我をする事もある。
そういう事もあり人間性に関してはスティーブン曰く「度し難いクズ」そのもの。
チェインとは犬猿の仲であり、よく口喧嘩をするが一度も彼女には勝てたことがない。隙あらばクラウスを倒そうと殺す気で襲い掛かり、いつも軽くあしらわれている。女癖が悪い。
- レオナルド・ウォッチ (CV:阪口大助 / 逢坂良太)
本編の語り役。新聞記者としてヘルサレムズ・ロットへやって来る。愛称はレオ。
とある出来事から妹・ミシェーラの視力と引き換えに「神々の義眼」を持つこととなり、事件の真相究明と妹の視力をとり戻すため、秘密結社ライブラを探していた。人違いからライブラの門を叩くこととなり、騒動を経て正式に構成員となる。
ザップとは腐れ縁のような関係。
通称「チェイン」。秘密結社ライブラのメンバー。
容姿は人間だが、その正体は不可視の人狼。その能力を生かした諜報活動のエキスパート。美人で巨乳、かなりの毒舌を放つ女性。ザップとは犬猿の仲で口喧嘩が絶えず、隙あらば彼を踏みつけにし、弱っていれば殴り倒す。彼を「銀猿」と呼んで二流扱いし、ザップからは「雌犬」呼ばわりされている。
スティーブンに好意を寄せているが、彼が気付いているかは不明。
- スティーブン・A・スターフェイズ (CV:宮本充 / 浜田賢二)
秘密結社ライブラのメンバー。顔に傷があることから、K・Kからは「スカーフェイス」と呼ばれている、スーツを着込んだ男。クラウスの副官的役割をこなすライブラ中核のひとり。
相手を氷結させる高速の蹴りを主体にした格闘術、エスメラルダ式血凍道を用いる。
ライブラの構成員とその活動を守る為、自らの私設部隊での活動もしている。
秘密結社ライブラのメンバー。右眼に眼帯を付け、大型バイクを乗りこなすライダースーツ姿の女性。既婚者で二児の母であるためか面倒見が良い。長身でスレンダーなレディだが、それゆえ貧乳であることを気にしている。
人外数十人に囲まれてもものともしない、銃撃と格闘技のエキスパート。近接戦闘ではハンドガンの二挺拳銃で戦うが、スナイパーライフルでの遠距離射撃も得手とする模様。詳細は不明だが、血と弾丸を組み合わせ、銃撃に電撃を付与する血弾格闘技(954ブラッドバレットアーツ)という銃撃格闘術を使う。
- ブリッツ・T・エイブラムス (CV:大塚明夫)
通称「豪運のエイブラムス」。世界屈指の吸血鬼対策の専門家で、クラウスの師匠筋に当たる人物。
吸血鬼達が編み出した「呪術のフルコース」を一身に受けても掠り傷ひとつ負わない。が、その呪いが周りに跳ねっかえるので、ライブラメンバーはあまり近づきたがらない。
恐らく、キャラクターモデルはこの人。
- デルドロ・ブローディ (CV:藤原啓治)& ドグ・ハマー (CV:宮野真守)
秘密結社ライブラのメンバー。懲役1000年越えの凶悪犯・ブローディの血液をハマーが体内に宿しているため、肉体と血液にそれぞれの意識を持つ。ハマーの両手首に縫い目があり、そこからブローディ(血液)が部分的に頭を覗かせ会話をしたり、ハマーの全身を覆ったりする。
ブローディが犯罪者であるため、宿主であるハマーごとパンドラム超異常犯罪者保護拘束施設(アサイラム)最深下層 極秘要塞独房P-6に拘束服姿で服役している。
- ツェッド・オブライエン (CV:緑川光)
秘密結社ライブラのメンバー。礼儀正しく言葉遣いも丁寧な半魚人。
ザップの弟弟子で、風属性の血液を三叉槍状に変化させる斗流血法・シナトベの正統後継者。
師匠である裸獣汁外衛賤厳に置き去りにされ、強制的にライブラ入りとなる。ナマ魚が苦手。
ちなみに出身は異界ではなく現世。
レオナルドにくっついている異界交配種の〈音速猿〉。音速と名ではあるが邪神の触手刀の剣速上、実際は音速程度の速度ではない。普通の人間の目には一切映らない速さで走り回る。ただし骨格は脆弱。レオのカメラを奪って逃げた後、別件で命を狙われたところを助けられ、懐くように。知能が高く、人語は喋れないが理解している様子。
- ギルベルト・F・アルトシュタイン (CV:小川真司 → 銀河万丈 / ふくまつ進紗)
秘密結社ライブラのメンバー。クラウスの執事。浅黒い肌に白髪と口髭を蓄えた老人。温和でいい人だが顔が怖い。
執事と言う職に強い誇りを持ち、同胞に対する仲間意識は非常に強い。仲間に対して非道を働く相手には容赦せず、普段の穏やかさからは想像もつかないやり方で徹底的に叩き潰す。
「武器庫(アーセナル)のパトリック」。癖のあるロン毛とサングラスを掛けた巨漢。主に装備面でライブラの構成員をサポートする武器商人。
- 裸獣汁外衛賤厳 (らじゅう じゅうげえ しずよし)
ザップとツェッドの師匠にして、斗流血法創始者。伝説の火と風の2重属性使いであり、その異名は血闘神。纏ったローブで隠れているが、下半身が無いと言えるほど体が欠損している。
ザップを「糞袋」、ライブラメンバーを「未熟者」と呼ぶなど物言いは辛辣だが、実力は怪物級。
負傷したギルベルトの代わりに派遣されたコンバット・バトラー。
身体能力が高く、生真面目で素直で声が大きい。
超常人
魔導を極め「堕落王」を名乗る、ヘルサレムズ・ロットを代表する希代の怪人。嫌いなものは「退屈」と「普通」。嗜好も行動原理もだいぶブッ飛んでいる。「千年生きてあらゆる魔導を練り上げた」「血界の眷属」という噂があるが詳細は不明。
神性存在すらおもちゃにするが、「普通」を理解していたり場合によっては紳士的に振る舞えたり、常識的な思考もできる模様。嫌いだから普段はしないが。
単行本のあとがきでよく登場するが、本編より性格がゆるくなっている。
堕落王フェムトと比肩すると言われるアレな人物。ゴスロリ服を着た女。
外見が好みではないとの理由で自分の好みに合わせるために、彼氏を生きたまま潰して叩いて液状にして血液に錬成し、理想の外見をもつ男性の血液として入れ替えた。
元彼曰く、ガキの思考で御業は神。
フェムトが生み出したメイド姿の式神。単行本のあとがきでよく出てくる。
その他の人物
- ミシェーラ・ウォッチ (CV:水樹奈々)
レオの妹。足が悪く、車椅子を使用している。強く優しい心を持つ少女。ヘルサレムズ・ロット近郊を訪れた際、レオと共に「神々の義眼」を携えた謎の存在と対峙し、レオに義眼を受け取らせる代わりに自らの視力を対価として引き渡し、盲目となった。現在は田舎で静養している様子。
ヘルサレムズ・ロットにてダイナーを経営している人のよい親子。マスターは無口で、ビビアンは快活。常連となったレオのことをよく気にかけてくれる。その店はザップ曰く「レオの安心出来る場所」。
作中で言う「異界存在」。キノコのような見た目をしていて、頭部に+ネジを思わせる溝がある。食いしん坊で、ジャック&ロケッツのハンバーガーが好物。
アニメ版オリジナルキャラクター
レオの前に現れる謎の美少女。長い金髪をツインテールに結わえており、表情がくるくると変わる。自称「幽霊」。
ホワイトの双子の兄。金髪碧眼で眼鏡をかけた、穏やかな少年。アニメ第6話では、レオと初対面だと言っていたが…?
TVアニメ
2015年4月から放送開始。
7月頭までの1クール放送…の予定だったが最終回はまさかの放送延期となった。
原因は最終話の分量が想定よりも多くなり、現状の放送枠では放送不可と判断されたためとのこと。このため最終回は30分以上の拡大放送になることが想定され、実際の放送時間は46分となった。放送日時はMBSの10月3日を皮切りに、順次放送&配信された。
この度、TVアニメ新シリーズが『血界戦線 & BEYOND』のタイトルで2017年に放送決定。
これまで描かれなかった原作コミックのエピソードが、余すところなくTVアニメ化される。
放送局・配信サイト
MBSが4月4日、TOKYO MX及びBS11が4月5日より放映開始。
GYAO!が4月6日、ニコニコ動画・バンダイチャンネルが4月7日、dアニメストアが4月8日より配信開始。
製作スタッフ
監督(音響監督も兼任) | 松本理恵→高柳滋仁(&BEYOND) |
---|---|
脚本 | 古家和尚→加茂靖子(&BEYOND) |
キャラクターデザイン | 川元利浩 |
クリーチャーデザイン | 杉浦幸次 |
プロップデザイン | 神宮司訓之 |
エフェクト作画監督 | 橋本敬史 |
美術監督 | 木村真二 |
色彩設計 | 後藤ゆかり |
撮影監督 | 池上真崇 |
3DCG | カプセル |
編集 | 西山茂(リアル・ティ) |
音響効果 | 今野康之(スワラ・プロ) |
音楽 | 岩崎太整 |
アニメーション制作 | ボンズ |
制作 | 血界戦線制作委員会 |
OPテーマ
『Hello,world!』
EDテーマ
キャラクターがキュートに踊る独特のEDアニメの構成は、この作品を一躍有名にした。今では主要なモチーフと化している。
WEBラジオ
アニメ化に伴い、WEBラジオも配信決定。インターネットラジオステーション<音泉>にて現在、プレ配信中。ラジオ名は「TVアニメ『血界戦線』技名を叫んでから殴るラジオ!」。
- メインパーソナリティ:小山力也(クラウス役)&阪口大助(レオナルド役)
- アシスタント:内田雄馬(ソニック役)
関連動画
ティザーPV
PV第1弾
PV第2弾
PV第3弾
関連タグ
作者・掲載誌 | 内藤泰弘 ジャンプSQ.19 ジャンプスクエア |
---|---|
ジャンル | 吸血鬼 異能バトルもの |
アニメ関連 | シュガーソングとビターステップ 血界戦線EDパロ 2015年春アニメ 2015年秋アニメ 2017年アニメ総覧 |
一般向けイラストusers入り | 血界戦線100users入り⇒血界戦線500users入り⇒血界戦線1000users入り⇒血界戦線5000users入り⇒血界戦線10000users入り |
腐向けイラストusers入り | 腐界戦線100users入り⇒腐界戦線500users入り⇒腐界戦線1000users入り⇒腐界戦線5000users入り⇒腐界戦線10000users入り |
一般向け小説users入り | 血界戦線小説100users入り⇒血界戦線小説300users入り⇒血界戦線小説500users入り⇒血界戦線小説1000users入り |
腐向け小説users入り | 腐界戦線小説100users入り⇒腐界戦線小説300users入り⇒腐界戦線小説500users入り⇒腐界戦線小説1000users入り |
腐向けカップリングタグ | 腐界戦線を参照 |
NLCP | スティK ステチェ ザプチェ レオホワ 少年と人狼 ツェビビ |