CV 田中秀幸/クリストファー・ランドルフ
「待たせたね」
「僕には、タバコを吸わない代わりに、まだやるべきことが残っている」
人物像
同シリーズの代表的な主人公であるソリッド・スネークのパートナーであり親友。
兵器開発の天才で、明晰な頭脳を持ちスネークをサポートする。
冷静で温和な人なつっこい性格で、運動と高い所が苦手。好きなものは犬と日本のアニメ。
コードネームは「オタコン」。これはアメリカのアニメファンイベント「オタク・コンベンション」から当人が考案したもので、登場時に自ら称している。
ボサボサ頭に無精髭の眼鏡面だが、よく見れば美形であり、その人柄もあって女性に好意を寄せられるが、全て悲恋で終わっている。
複雑な家庭環境の中で育っており、自身でも屈折した家族関係に悩まされていたが、スネークとの出会い彼と親友となったことで現在の人柄を保ち続けている。
祖父や父と同じ兵器工学の道を歩んだが、それは「日本のアニメのようなカッコいいロボットを作りたい」という純粋な憧れに端を発しており(これは4歳前後の頃に父親によってメタルギアへの搭乗実験をさせられていた事も関係があると思われる)、同時に「人も兵器も弱みが無ければ可愛くない」という独自の美学も持ち合わせる。
一方で三代に渡る兵器建造の因果を「呪われた血筋」とも考えており、その因果を断ち切りたいと願ってもいる。
来歴
祖父の代から大量破壊兵器に因縁があり、祖父はマンハッタン計画に参加していた。彼の祖父のマンハッタン計画参加が発端となり、MGSシリーズの歴史と現実の歴史は乖離していく。
父親のヒューイは歩行機械を研究する科学者だったがCIAにスカウトされて各種無人兵器を、MSFではメタルギアを建造している。母親は父と同じくCIA、MSFでAI研究を行っていたストレンジラブ。
祖父と父親はソ連のグラーニンと友人関係であり、KGBやCIAの思惑があったとはいえ二足歩行戦車の研究データを受け取っている。
独学でマサチューセッツ工科大学に入学。若くして博士号を授与され、プリンストン大学でも学士号、修士号を取得し、FBIにスカウトされた俊才。FBIではERF(技術開発研究所)に所属していたが、ハッキング行為を行なっていたことが発覚。FBIを追われアームズテック社に入社した。
活躍
MGSV TPP
1980年に出生。この頃は3歳の子供である。
父ヒューイによってメタルギア開発のための実験に使われ、母ストレンジラブにより父親から離されている。
そのことによりヒューイは怒り、ストレンジラブはAIポッド内に閉じ込められて衰弱死させられている。
ストレンジラブは死の直前にザ・ボスの意思を継がせる為に産んだ(ザ・ボスとストレンジラブの子供にする為なら父親は誰でも良い)ような言葉をAIポッド内のデータとして残している。(最初からそう考えていたのか、後から考えを変えたのかは不明)
MGS
シャドーモセス島にて戦略核兵器メタルギアREXの開発をしていたが、アームズテック側からは「移動可能なミサイル防衛システム」と嘘を教えられていた。
ソリッド・スネークと最初に出会った際は、サイボーグ忍者による襲撃を受けて、恐怖のあまり失禁している所で鉢合うという衝撃的な初対面を果たす。君もオタクかい?
真相を知ってからは自身の行いを悔いてスネークを補助する立場となり、豊富な知識とハッカーとしての能力でスネークを最後までサポートした。
蜂起を起こしシャドーモセス島を占拠した特殊部隊FOXHOUNDの1人であるスナイパー・ウルフに淡い恋心を持っていたが…?
スネークは、ストックホルム症候群かリマ症候群だろうと推測していたが実際にはウルフもオタコンに好意を抱いていた。
本編ではウルフが、スネークに介錯された時にはスネークのことを一切責めなかったが、バンドデシネではウルフが死んだ時に彼のことを責めている(ちなみに、死ぬ前にウルフが打ち明ける内容は本編かバンドデシネで異なり、本編では自分の過去を話しているがバンドデシネではオタコンへの思いを告白している)。
個別EDが用意されており、スネークにオタコンの本名をして「木星へも行けそうなコンビだ」と称された。
MGS2
アームズテック社には戻らず、ソリッド・スネークとともに正式なNGO組織である反メタルギア財団である「フィランソロピー」を結成し、各地でメタルギアの破壊活動を行っていた。(財団にはメイ・リンやナスターシャ・ロマネンコも所属している)
その中で、とある人物からアメリカ海兵隊が新型メタルギアを開発したという情報を入手、大型タンカーにスネークを向かわせるが…?
VR訓練とはいえヘリの操縦技能を修得している。
本作では彼の複雑な家庭事情が明かされており、父親のヒューイは精神を患い、母であるストレンジラブはハルが幼い時に亡くなっている。
父は新しい女性と再婚するも精神状態を悪化させ、家庭は決して円満ではなかった。妹のエマ(E.E.)は継母の連れ子で、血縁のない兄妹である。
継母に迫られ父親の精神異常からくる互いの心労を体で慰め合ったことがあり、エマからは父親の入水自殺の道連れになりそうになったときに自分の母親と事に及んでいた事実を知られ、強い憎しみを向けられていた。
MGS4
引き続きフィランソロピーに所属、ただし活動内容は反メタルギアから反愛国者達に変化している。
スーパーコンピューター・ガウディを搭載した輸送機ノーマッドからオールド・スネーク(ソリッド・スネーク)をサポートする。
今回はメタルギアMk.II(Mk.III)と呼ばれる、ビデオカメラに足を付けたような機械(非核武装)を通してスネークと通信や支援を行う。
Mk.II(Mk.III)はスネークがラジコンのように操作する事も出来る。
また、移動の際には輸送機ノーマッドやヘリの操縦も行っている。
全てが終わった後、スネークの命が尽きるまで共に世界の進む道を見届ける。
伊藤計劃著のノベライズ版では、語り手の役割を担っている。
MGR
直接は登場しないがサニーやドクトルとの会話で話題に上がる。
GOP後にサニーを引き取り、後に航空機研究所のソリスを彼女に紹介した。
過去の出来事から付き合った女の人は不幸になるとして、いまだ女性との付き合いはなく未婚だが、妙にもてるらしい。
サニーの目標は、オタコンが生きてる間に木星旅行を達成することらしいことも語られている。
スマブラX
スネークがシャドーモセス島でスマッシュアピールをする事で、特定のキャラの解説をしてくれる(キャラによって大佐やメイ・リン又はスリッピーになる事もある)。
ただし、カービィだけは解説してはいけない。ちなみにソニックを解説していると…。
キャプテン・ファルコンについては、中の人ネタでスネークがファルコンパンチを、オタコンがファルコンキックと叫ぶ。
関連項目
スナイパー・ウルフ エマ・エメリッヒ・ダンジガー ナオミ・ハンター