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鉄華団の編集履歴

2017-05-17 04:54:36 バージョン

鉄華団

てっかだん

鉄華団とは、TVアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する民兵組織である。

概要

火星の民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」を前身とする民兵組織。

実際に母体となったのは、CGS主力部隊の下部に属していた「参番組」少年兵を中心に編成された非正規部隊)であり、団長はCGS参番組の元隊長であるオルガ・イツカ

組織名は「決して散らない鉄の華(=消えない命)」の意を含んでオルガ自身が命名した。


参番組の少年兵達は元々非正規兵という立場にある事から、CGSの大人達に不当な扱いを受け、時として困難な任務に従事させられていたが、CGSがクーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務を請け負った事に端を発するギャラルホルンの襲撃、そしてそれに乗じた会社幹部や正規部隊の逃走未遂を機に、オルガ達がクーデターによって大人達を放逐し、会社の実権を握った事で誕生した。これ以降、クーデリアとも長い協力関係が続くことになる。

設備や保有戦力などはCGSの物をそのまま転用しており、強襲装甲艦「イサリビ」なども有している。


少年兵達が組織の中核を成している性質上、就学経験もまともに無いメンバーが多く、一期で文字を読み書き出来るのはオルガ・イツカ、ビスケット・グリフォンをはじめとした一部のみ。

CGSの主戦力であるモビルワーカーも、操縦に高い教養が必要な為、これを補う名目で団員達はCGS時代に旧世代の有機デバイスシステムである「阿頼耶識システム」を埋め込む手術を受けている。但し、阿頼耶識システムのリスク上、2期で新規加入したメンバーには施術を行なっていない。


結成当初はCGS社長であるマルバ・アーケイが資産のほとんどを持ち出し、また設備の補修や退職希望者への退職金の支払いなどで資金難に直面していたが、CGSがギャラルホルン襲撃以前に受諾したクーデリアの護衛依頼を引き継ぎ、これを達成する事で組織の知名度向上を図るべく、クーデリアのスポンサーであるノブリス・ゴルドンからの援助に加え、木星の複合企業「テイワズ」の後ろ盾を得て、彼女が交渉を行う地球経済圏・アーヴラウを目指した。

行く先々で戦闘や大人たちの思惑に巻き込まれながらも地球圏にたどり着くが、ドルトコロニーで勃発した紛争に巻き込まれる形でギャラルホルンと正面から事を構える事になり、軍事力の差もあって劣勢に立たされながらもこれに屈する事なく、多くの犠牲を生みながらもクーデリアの依頼を完遂した。


その後は、ギャラルホルンの治安維持能力と組織形態に疑問を呈したアーヴラウから軍事顧問として迎え入れられ、またテイワズがアーヴラウとの交渉で得たハーフメタル利権の恩恵もあってその規模を大幅に拡大。

同時にテイワズへの正式加入により、テイワズ直属の傭兵会社へと昇華。それまでの兄貴分であったタービンズと同格の扱いとなり、クーデリア護衛任務で深刻なダメージを受けた2機のガンダム・フレーム機の無償改修、テイワズの新型MS獅電の格安提供など、それまで以上の恩恵を受けることとなった。


更に、アーヴラウ軍事顧問として地球に支部を設立し、人的・資金的に潤沢な組織へと急成長していったが、その一方で自身らの活躍によって「少年兵の有用性」が実証された事により、少年兵が戦場に出る事態に拍車をかけるジレンマを生み、更にはギャラルホルン改革以前から裏で繋がっていたマクギリス・ファリドからギャラルホルン火星支部局の権限移譲の打診をされるなど、親組織であるテイワズよりも肥大化しかねない急成長にも悩まされる事となる。


反面、団員達も自らが金銭の取扱いに疎い事を自覚しており、主な経理や資金管理はデクスター・キュラスターらCGSから残留したスタッフや外部アドバイザーが担当。

就学未経験者を多く抱えていること・紙の本が希少であることから、タブレットの電子テキストによる自主学習を行う団員も多い。

その成果からか、二期では戦艦のオペレーターなどにも幼い団員を採用している。団長のオルガも事務を習得し、事務職の新規雇用者も本部に見られ、支部も設備的に恐らく複数の事務職員が存在する。だが依頼報酬は施設・装備の拡充といった実務的な方面に多く充てがわれており、企業運営のための人材は慢性的に不足している。


また、組織として懐を広くした結果、団員達はより強い絆で結ばれているが、横のつながりを重視する一方で団員は組織の指針を団長のオルガに丸投げして命令に従おうとする傾向があるため、先を見据えた組織経営を困難な物としており、オルガも団員の意思(身内を暗殺した敵への仇討ちなど)を無碍に出来ず、結果「団員を生かすための組織の存続」という理念が「団の下に殉じる」ことに変化し、様々な面で軋轢を生んでいった。


ことにタービンズに元々悪意を持っていたジャスレイ・ドノミコルスの奸計により後ろ盾のタービンズを失い、テイワズ傘下からも離れることになる。

以降はマクギリスと同調するがマクギリスの計画が不調に終わったことでギャラルホルンから追われる身となり、本部はラスタルの計略で包囲されて降伏を許されず孤立。以降はマクギリスと袂を分かち戦うことではなく「全員で生きる」道を模索、蒔苗東護ノ介タービンズ後継組織の水面下の協力も取り付け、クリュセ市民のID管理元である地球へ一旦逃亡して個人情報を書き換えることにする。

しかし計画がまとまりかけた矢先に、オルガをノブリス・ゴルドンの刺客により失いマクギリスも戦死、ギャラルホルンに逆賊として本部に攻め込まれる。


多くのメンバーは地下トンネルから脱出、それまでの時間を稼ぐため三日月をはじめとした9名のみがMSで立ち向かうがハッシュ・エルガーは戦死、ユージンら5人は途中でダンテの機体損傷とトンネル脱出組の目処がたったことから三日月・昭弘の勧めで戦線から離脱。通路の自爆の仕込みを終えた雪之丞はじめとした整備班と合流し地下トンネルから脱出。その間ガンダム2機が応戦して時間を稼いだ。

激闘の末、三日月・昭弘は戦死、本部施設と所持機体のほとんどを失い組織の形としては壊滅。

しかし鉄華団の誇る二大ガンダム及びそのパイロットを抹殺した事で鉄華団の壊滅を印象付けられた事もあってか、残ったメンバーに対するギャラルホルン側からの掃討は行われなかった。エピローグでクーデリアのSPをしていたユージンがラスタル・エリオンに全く認識されなかったことから、団員の中で中央界で知られていたのはオルガと三日月くらいであったことが伺える。そのため、団員達は鉄華団所属であったことを表に出さなければ市民生活を送れることとなった。


生存者たちはそれぞれが別の道を歩むことになり、そのうち幾人かはクーデリア率いるアドモス商会に身を寄せ、身分を偽りながらもどうにかSPや孤児院の保父など各々職を得た。


やがて鉄華団は「マクギリス・ファリド事件」の片棒を担いだ名も無きテロリスト、歴史の悪役として世間に認識され、時代の仇花として次第に忘れ去られていった。


この事件に関わる殉職者達は表立って弔うわけにいかなかったため、火星のCGS施設を望む丘の上の慰霊碑に正式に名を刻まれることはなかったが、エピローグにて特殊な形で新たに刻まれることとなる。


主な構成人員

オルガ・イツカ

三日月・オーガス

ビスケット・グリフォン

ユージン・セブンスターク

昭弘・アルトランド

ノルバ・シノ

タカキ・ウノ

ライド・マッス

ヤマギ・ギルマトン

チャド・チャダーン

ダンテ・モグロ

デクスター・キュラスター

ナディ・雪之丞・カッサパ

アトラ・ミクスタ

メリビット・ステープルトン

エンビ

エルガー

トロウ

ヒルメ

ガット・ゼオ

ディオス・ミンコ

デルマ・アルトランド

アストン・アルトランド

ハッシュ・ミディ

ザック・ロウ

デイン・ウハイ

メイル

ラディーチェ・リロト


ダンジ・エイレイ

トド・ミルコネン


保有兵器

ガンダム・バルバトス/ガンダム・バルバトスルプス/ガンダム・バルバトスルプスレクス

ガンダム・グシオンリベイク/ガンダム・グシオンリベイクフルシティ

ガンダム・フラウロス(四代目流星号)

グレイズ改/流星号(グレイズ改弐)

獅電

獅電改(三代目流星号)/獅電改(雷電号)

辟邪

ランドマン・ロディ


強襲装甲艦イサリビ

武装輸送艦ホタルビ


クタン参型

モビルワーカー


関連項目

鉄血のオルフェンズ CGS

ギャラルホルン テイワズ タービンズ


新撰組 - モチーフとなった実在の組織。監督の長井龍雪によると、最終的には新撰組と同様に敗北する結末も当初から決まっていたという。

鉄火丼 - 待てや。

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