「あんたなら倒せるんでしょ?ゲーマーMを。キュピ♪」
演:黒崎レイナ
概要
『仮面ライダーエグゼイド』第12話にて初登場した少女。ストリートファッションに身を包んでいる。背負っているリュックには幻夢コーポレーションのゲームに関する缶バッジを大量につけている。年齢は18歳。名前の由来はおそらくサイバーから。
何故か宝生永夢こと天才ゲーマー「M」に対して敵愾心を持っているらしく、同話にて花家大我の前に突如として現れ、彼に「M」の打倒を依頼した。それ以降も何かと大我が拠点とする廃病院に現れては彼のペースを乱している。
人物像
その正体は年収1億を叩き出す凄腕のプロゲーマーで、通称は天才ゲーマー「N」。「M」を敵視しているのは、彼が6年前に自分をゲームで負かした唯一の存在であり、"自分にとっての黒歴史"と見なしている為。
性格は我儘そのもので負けん気が強く、年長者にも態度がデカくかなり歳上でも平気で呼び捨てタメ口を叩く。プライドも高く人の話を聞かずに独断専行に走る事も多く、第15話と第16話ではその傾向が顕著である。
このように一見すると我儘で自己中心的な人物に見られがちで実際にそういう一面もあるが、第17話で自分の生みの親でもある小星作を身を挺して護ろうとしたバガモンを容赦なく殺害した仮面ライダーゲンムに嫌悪感を覚えたり、第23話でゲンムとの交戦で負傷した衛生省の人間に肩を貸すなど根は優しい人物像が垣間見える。
劇中での動向
登場して以降は「M」を倒してくれる存在として大我に目を付けて彼のねぐらである廃病院を頻繁に訪れ、何かと彼にちょっかいを掛けたり情報提供を行ったりしていた(第14話で永夢のことを「昔は『僕』なんて言う奴じゃなかった」と言ったり)。
彼女の運命が大きく動いたのは第15話。廃病院に本格的に居座るために日用品を持ち込んだり、永夢を全く倒そうとしない大我に痺れを切らし、彼のゲーマドライバーとライダーガシャットを盗んで自分の手で「M」を倒そうと独断専行に走った。
ゲーム病にかかった振りをして永夢をおびき出し、勝負を挑んで変身しようとするが「適合者」で無い彼女に当然できる訳は無く、反対に本当にゲーム病になってしまった。鏡飛彩曰く彼女の肉体にウイルスが潜伏していたらしく、無理にガシャットを使用した影響で活性化したらしい。その後はCRに搬送されるが、敵愾心の対象である永夢の治療をひどく拒んだ。
第16話で、永夢に敵意を抱く理由や彼女の素性が判明。
大我によってCRから連れ出され廃病院に戻るものの、自分が永夢を誘き出す為の餌にされたことを知ると再びゲーマドライバーを手にし「仮面ライダーになってMをぶっ倒したい」と軽はずみに口にしてしまう。それが大我の逆鱗に触れて説教されたが逆ギレして廃病院を飛び出した。
その後ゲームセンターでゲームをしていたところを仮野明日那に連れられて永夢や大我が命がけで戦っている姿を目撃。一度は目を背けてしまうが、大我の言葉を思い出してゲンムにモップで攻撃、流石に通用しなかったが結果的に時間を稼ぎ大我を立ち上がらせた。
なお、彼女から生まれたリボルバグスターはパラドクスによって撃破されゲーム病から回復。パラドクスに敗れた永夢を挑発すると、「私の主治医がお前をぶっ倒す」と無理やり大我も巻き込んで改めて打倒Mを宣言した。
その後は特に大きな動きを見せていないが、基本的には大我と行動を共にしており、ライダー達の戦闘中に賑やかしをやったりしている。
大我について行き戦闘が始まると、腕組みして一歩下がり堂々とした態度で戦闘を見届けるため、その姿が一部ではポケモントレーナーと言われたりもしている。
だが彼女自身はそんな立場を快く思っておらず、第27話ではヒーローになるため仮面ライダークロニクルガシャットを起動しライドプレイヤーニコに変身。リボルを撃破する事に成功するも、案の定ゲーム病が再発し、止めようとする大我との溝も深まってしまう。しかしラヴリカやバーニアとの戦いの中で大我の想いを知り、以前よりも互いの距離が縮まりつつある。その後は大我と協力し、順調にバグスターを撃破している。
第29話にて、かつて自身をゲームで破った"ゲーマー「M」"の正体がパラドである事が判明した際は、これまで一方的に敵視してきた事を永夢に謝る事を決めたり、6年前のリベンジを果たすべく自分がパラドを倒すと宣言するなど、精神的な成長が見られつつある。
しかし第39話にて、檀正宗の手によりゲムデウスのバグスターウイルスに感染してしまう。今までとは違うゲーム病に感染してしまった事で(おまけに黎斗から「消滅しても私(と貴利矢)みたいにバグスターとして復活できるから大丈夫」という根本からいろいろ間違っている励ましを受けたのもあって余計に)死の恐怖に襲われる中、永夢に今まで誤解で一方的に敵視してきた事を謝罪、彼に「死ぬのは怖い」と泣き顔で本音を語った。
第40話ラストで正宗が仮面ライダークロニクルのゲーム進行状況をハイパームテキガシャット完成前まで時間を巻き戻した為、彼女に感染していたゲムデウスのゲーム病も完治した。
第41話では残るドラゴナイトハンターZのガシャットロフィーを手に入れるべく、スナイプ&ブレイブとグラファイトの最終決戦に同行し、戦いに敗れたグラファイトにトドメを刺すべくスナイプのガシャコンマグナムで「ライダークリティカルフィニッシュ」を発動。途中でクロノス乱入というアクシデントも発生したが、見事グラファイトを撃破し、ドラゴナイトハンターZのガシャットロフィーを入手した。
第42話ではゲムデウスがパンデミックを引き起こした際は、大我と共に患者で溢れ返っている病院へと駆けつけ、自身は患者の子供にマイティアクションXのゲームを遊ばせて楽しませる事でストレスを和らげようと奮闘。
ゲムデウスが敗れて患者達が回復した後は、自身の手で患者を助ける事に達成感を感じており、明日那から「向いてるんじゃない?こういう仕事」と聞かれて「私が?いや、ないない」と否定しつつも満更でもない様子だった。
第43話では、すべてのガシャットロフィーを集めたライドプレイヤーとして、檀正宗/ゲムデウスクロノスにゲームエリアへと拉致される。
覚悟を決めてライドプレイヤーに変身しようとしたところ、大我が現れガシャットを奪われた。
最終話では高校を卒業した後、大我の運営するゲーム病専門の医院に押しかけていた。
同級生との会話によればゲーマーとして稼いだお金を幻夢コーポレーションの株購入にほとんど費やしたそうである。一社員の小星作を社長に推薦した大株主がいるらしいが、恐らく彼女のことだろう(仮面ライダークロニクル等の影響で幻夢コーポレーションの株価が下がっていてもおかしくはないため、筆頭株主になれている可能性もある)。
主な人間関係
かつて自分をゲームで負かしたことで敵愾心を抱いている相手。ゲーム病が完治した後も彼の医者としての好意も撥ね付け、日常的に暴言を吐いたり蹴ったり、噴水に突き飛ばしたりと相変わらず過剰に敵視していた。呼称の字幕表示は『M』。
しかし第29話では、自身を敗北させたのが永夢ではなくパラドであると判明した為、これまでの事を謝ろうと決意。第39話で彼に謝罪し、永夢に対する態度を改めるようになった。
永夢の仲間なので同じく敵視している。第17話では茄子を出して「ボケな~す」と挑発した。
ライドプレイヤーになってからは一時期バグスター側についていたポッピーを一バグスターとみなして容赦なく襲い掛かって倒そうとしていたが、ポッピーが仲間に戻ってからは一緒のシーンが多くなり、第30話ではモータスバグスターとの戦いに臨もうとする明日那に加勢、女性ライダー同士で2人同時変身を披露した。
第20話で飛彩が不本意ながらも大我にガシャットギアデュアルβを渡した後に、初めて会話を交わす。大我と飛彩のやりとりの一部始終を見ていて過去も知っている事からか、彼に対しては、やや友好的である。
もしくはただツンデレがタイプなのかもしれないが……。
「M」の討伐を依頼した相手。第16話でのやりとりを経て彼を自分の主治医と(勝手に)認めた。
それ以降も行動を共にしており、喧嘩友達や兄妹の様なシーンが多い。第27話で彼の想いを知った事で、以前よりもその距離は縮まりつつある。
pixivでは遂にカップリングタグまで出来た⇒大ニコ
ニコと出会う前に一度消滅している為、変身していない状態で彼と対面するのは第36話が初。クロノスがムテキゲーマーに負けたのを見て初対面であるにも関わらず笑顔でハイタッチしていたが、その後CRで改めて自己紹介してきた際は大我の後ろに隠れ、彼から大我との関係について弄られる羽目になった。
直接の関わりはないが、大我との戦いや善良なバグスターを容赦なく始末する光景を目にしてからは嫌悪感を示している。第18話でも彼に対して不満をぶつけたが、言葉も無しに不気味な笑顔を見せた彼に対し、「うわぁ 超怖っ! 無理無理 きもっ!」と大我の後ろに隠れながら生理的嫌悪感を露わにしている。
また、第23話で大我とCRで「仮面ライダーとしてゲーム病の被害を抑える為に黎斗を倒す」「ドクターとして変身ツールを取り上げて黎斗には生きて罪を償わせる」と言う様に意見が割れた際には、ニコは黎斗を敵視し大我の意見を支持した。
第30話で黎斗が復活した際も、彼がCRを訪れた際には終始大我の背に隠れ、黎斗がポッピーによってガシャコンバグヴァイザーⅡに吸い込まれる光景を見た時には「何なの? マジきもいんだけど~!」とドン引きした。
これまで直接の関わりはないように思われていたが、かつてゲーム大会で自身を敗北させた"ゲーマー「M"」の人格は永夢ではなくパラドであると第29話で判明。6年前のリベンジを果たす為、ニコは自分がパラドをぶっ飛ばすと宣言し、パラドもその挑戦を受け入れた。
幻夢コーポレーション社長兼バグスターの幹部。
ニコからの印象は「幻夢の社長って変な奴ばっか!」と初対面時から最悪。
第27話ではニコを落とそうと色々と画策していたが、最終的にはニコに冷たい言葉を突き付けられて大ダメージを負った(これが彼が劇中で初めて受けたダメージ)。
余談
仮野明日那ことポッピーピポパポがバグスターである事が判明している為、現時点では彼女が初の人間の女性レギュラーであり、バグスター以外の登場人物では唯一の未成年でもある。
ちなみに公式では否定されているものの、彼女と大我の関係を見ていると、何となく『ブラック・ジャック』の主人公であるブラック・ジャックとピノコを思い浮かべた人は多いかもしれない。
関連イラスト
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稲森真由…TV本編で量産型仮面ライダーに変身した女性ライダー。
トゥルー・エンディング(ネタバレ注意!)
※ここには劇場版『トゥルー・エンディング』のネタバレが含まれます。
物語の冒頭にて、大我と共に忍者プレイヤー集団の襲撃を受ける。自身を守ろうとして敗れた大我が新型ウイルス入りの手裏剣を受けて倒れた後、大我に駆け寄ったところで自身も同じように手裏剣を受けてしまい、意識がVR(仮想現実)空間へと閉じ込められてしまう。
VR(仮想現実)空間内で行われる運動会では外見はそのまま(子役などは特に起用していない)小学生になっており、徒競走の時も何故か体操服の上にランドセルを背負った状態で走っていた(かなり危ない臭いがするが気にしてはいけない)。また、この時に同じく徒競走で1等になった星まどかと仲良くなっている。
エグゼイドクリエイターゲーマーの活躍でVR(仮想現実)空間から脱出した後、徒競走で1等を取った者同士として、まどかの母親・星朱美と共にまどかの手術が成功する事を祈った。
事件解決後は大我の病院にて、バイトで大我の助手をしているらしく、その為に花家ゲーム病クリニックという名前のポスターを作っている(しかしポスターの絵柄が可愛らし過ぎる為か、恥ずかしがった大我は玄関に張ろうとはしなかった)。
余談だが、上記の体操服シーンで中の人の隠れたナイスバディぶりが明らかになったため、SNSや掲示板スレッドでネタバレを避けながら本作を語ろうとするとそこにしか言及できない、という困惑ともつかない呟きが続出した。