年齢を問わず「乙女の永遠の憧れ」の代名詞のような存在である。
あるいは女子(年齢不問)にとっての「理想の男性像」を指したりもする。
概要
「白馬」に颯爽とまたがって「お姫様」(※主観・客観は問わない)を迎えに、あるいは救い出しにやって来る「王子様」のことである。
単に「王子と呼ばれる男が乗馬していれば良い」というものではなく
ディズニーのアニメや、ファンタジーや歴史ものジャンルなどの作中では、現在でも頻繁に登場する存在である。
乙女の夢の象徴なので、女性向けゲームなどにも、勿論登場する。
遠くは王子(prince)の語源となった古代ローマの「第一人者」アウグストゥス(ただしこの方、乗馬は上手くなかったらしい)、あるいはその養父のカエサル(ビジュアルは残念ながら禿)あたりまではたどり着けるだろうが、所謂「白馬の王子」の原型の一つには古代イングランドの伝説の国王・アーサーがまず挙げられるであろう(最近の我々の業界では女体化バージョンの方が知名度が高げだが)。
ギリシャ神話のペルセウスも、白銀の天馬・ペガサスに乗って空を翔るイケメンヒーローであり、王族出身なので「白馬の王子様」に該当するだろう。
実際そんな題名のアニメが放送されたこともあったり(1980年、フジテレビ系列で)。
一方、こうしたテンプレなイケメン貴公子が一時期大いに流行した反動か、昨今ではこの真逆を行く「俺様系」や「アウトロー系」といったワイルド系が対抗として、場合によってはそうしたキャラの対抗として白馬の王子様キャラが登場する機会も多くなった。
そこから更に嗜好の細分化が進み、俺様系の王子様を悪役にするパターン、黒髪でワイルドな王子様を優しい性格にして、金髪で華奢な王子様を暗黒微笑・ヤンデレにするなど、数々の亜流のパターンが増えている。
また、白馬の王子様を女性(男装の麗人)、人外、残念なイケメン、ブサメン、オトメンなどにして、ギャップ萌えさせるパターンも増えている。
「ダサピンク現象」化しやすい設定でもあり、このキャラになり済ました小悪党をヒーローやヒロインが見破り、ノックアウトするのもお約束展開と化している(男性に向けたエロ漫画では無視されていることが多い)。また、劇中劇の白馬の王子様を「こんな男性現実にいない」「今時こんな男性に引っかかる女性はいない」と指摘するメタネタも多い。
対義語はお姫様ではなく、俺の嫁・大和撫子・白いワンピース辺りが相当するらしい(?)。
女性には王子様本人以外に、「メルヘンな世界観」「白の上品さ」「薔薇」といった「夢の国のような雰囲気」も受けているとか。また、お姫様が好きだからセットになる白馬の王子様も欲しいという人もいる。
因みに2007年にオリコンが開催した「白馬の王子様ランキング」では、
アーティスト部門が1位:堂本光一、2位:及川光博、3位:GACKT。
俳優部門が1位:玉木宏、2位:小栗旬、3位:ウエンツ瑛士であった。