標準軌
ひょうじゅんき
軌間(レールの間隔)が1435mm(4フィート8.5インチ)の鉄道路線。
概要
2本のレールの間隔(正確にはレール頭頂部の内側の間隔)が1435mm(4フィート8.5インチ)であるもの。
ただし軌間の多少の差異は実用上あまり問題にならないのでイギリスの鉄道業界雑誌である「レールウェイ・ガゼット・インターナショナル」の統計では軌間1432mmから1445mmを標準軌としている。
主にヨーロッパ・北アメリカ・東アジアを中心に広く普及しており、20世紀末には全世界の鉄道のおよそ6割が標準軌であったという統計もある。
日本の標準軌鉄道
日本最初の鉄道が開通した時は、国土の狭さなどを理由に三六軌間(軌間1067mm/3フィート6インチの狭軌)を選択。これを国際標準軌(1435mm)へ改軌する提案が何度か行われ、1度目は陸軍、2度目は後藤新平、仙石貢らが改軌を主張したが、軌間を巡る政策は内閣交代の度に二転三転し、結局普通鉄道は三六軌間で統一する方針に落ち着いた(軌道法で、普通鉄道は原則として三六軌間より小さい軌間を採用するよう定められた)。
一方、私鉄では軌道法(重として路面電車を対象とする法律)を根拠に標準軌を採用する鉄道も存在しており、東京馬車鉄道に端を発する馬車軌(1,372mmという特殊な狭軌であり、海外では東京ゲージと呼ばれる)を採用した鉄道もある。