概要
「お、お姉ちゃんにはかなわないけど…」
風の実の妹で、お姉ちゃん大好きっ子。小動物のような挙動が多く、姉の影に隠れがちだが勇者部唯一の1年生として日々頑張っている。占いが趣味で、特にタロットは結構当たると評判。
(『結城友奈は勇者である -結城友奈の章-』キャラクター紹介)
占いが得意な一年生。内気でお姉ちゃん大好きっ娘。風の妹。
(『結城友奈は勇者である -勇者の章-』キャラクター紹介)
プロフィール
人物像
讃州中学校に在籍する中学1年生の女の子。メインキャラクターが所属する「勇者部」に今年入部した新人部員。勇者部部長である犬吠埼風は実の姉。メインキャラ中最年少で最も小柄で、スピンオフ漫画では西暦勇者チームとの初対面時に小学生だと誤解された上に「貧乳同盟」なるグループに組み込まれた。さらに話を聞いた楠芽吹も小学生と勘違いしている。巨乳もぐべし慈悲は無い。どうやら食べた分の栄養分が胸に行かない模様で、本人も若干劣等感を抱いている様子。しかし、実はBUNBUN氏直筆の絵にはそこそこの大きさがある絵があったりする…
性格
風とは対照的に引っ込み思案でおとなしい気弱な性格。そのためか風の事をとても尊敬しており、憧れている。姉大好きっ子でどんな時でも風と行動を共にしており、風が命がけの戦いに挑む際にも一緒に付いていく事を決意し、共に戦っている。そんな樹を風も大切に思っており、姉妹の仲は非常に良い。
…ただ、姉の作る大量の料理は日々彼女の体型に悪影響を与えているのだが、姉が本気で凹んでしまうため強く出られず、結果的に樹が努力して減量に励むということになっている。ちなみに『ぷにっと!』でそのことが語られた次の話では「コンビニスイーツの食べ比べ」の依頼でスイーツを食べまくっており、単行本のカットイラストでそのことを園子にツッコまれて「甘いものは別腹」と(目をそらして)ごまかしていた。
占いに精通しており、よく当たるともっぱらの評判。特にタロット占いが得意でタロットカードを何時も携帯している。有事の際にはタロットでの占いで物事を判断しようとする。占いの事になると熱心に話し初めて止まらなくなる事も。
歌が好きなものの人前で歌うことを苦手としていたが、勇者部メンバーのはげましで克服し、歌手になるという夢をもつ事になる。
しかし戦いの中、ある理由で声を出せなくなってしまい、しかもその最中内緒で応募していたオーディションの合格が知らされた事が姉を追い詰める事になる(声を失っている間はスケブを使った筆談で意志疎通を行っていた)。
声が戻った後の話である『結城友奈は勇者であるS』では新人アーティスト育成プロジェクトの一員になり、レッスンに通う事が決まっている。
このため、ゲームでは歌が絡むイベントになると出番が増える。本人が勇者部のホームページに自己紹介として載せているコメントでは、その関係で音響関係にはそれなりに強いらしい。
あまり目立たないが、実はここぞという時にはかなりのメンタルの強さを発揮しており、他の勇者部メンバーが過酷な状況に打ちひしがれる中でも樹だけは最後まで自分を見失う事はなかった。『勇者部所属ぷにっと!』では、夏凜も芯の強さを認めているが、その一方で放っておけないところもあるようだ。東郷は彼女を「逸材」と評しているが、夏凜は「東郷みたくなってほしくない」と言っていた。
また、意外と毒舌な所も少し見せる他、S疑惑を持たれた事もある。
アニメ本編での描写がほとんどないが、彼女の部屋はすごく汚い。なのだが、台所の黒いアイツはダメ(声が戻っているのに、わざわざスケブで意思表示した)。身体も硬いので柔軟体操は苦手な模様。朝にも弱く、いつも姉に起こされている(というか家事全般を姉に完全に依存している)。
『勇者の章』では甘酒で酔っぱらう醜態と酒癖の悪さを姉妹そろってさらしている(風が泣き上戸になっていたのに対し、こちらは笑い上戸になっていた)。
『勇者の章』エピローグでは卒業する姉に代わり、新たな部長に就任。
これについては『結城友奈は勇者であるS』にて風が推薦していた夏凜から「次期部長は樹に譲る」といきなり言われたのが最初で、この時は「無理ですぅ!」と(声にエコーがかかるほど)戸惑っていた。しかし『勇者の章』最終決戦時は友奈の元へ向かう風に対しここに残る(天の神に戦いを挑んだ夏凜を援護する)と伝え、その場を任されていた。
『結城友奈は勇者であるA』にて語られた所によれば、夏凜と園子は大赦からの呼び出しが多い、友奈は体の検査が時々ある、東郷は2年前の経験で人を束ねる事に向いていないと自覚していた、という事情もあったようだ。
勇者部部長に歌のレッスンと、進級した樹は多忙を極めそうである…
本編での描写はこちらもあまりないが、運動も苦手。『ゆゆゆい』の運動会イベントでは夏凜との特訓で体力面の向上を見せた。また、泳ぐのもさほど得意とはいえない(しかし『樹海の記憶』では水泳大会に引っ張り出されたことがある)ため、『ゆゆゆい』の2018年夏イベントでは、プールで浮き輪をして泳ぎの練習をしている一コマがある(指導担当は若葉)。
勇者としては
通常時 | 満開時 |
イメージカラーはグリーン。モチーフの花は鳴子百合/花言葉『心の痛みを判る人』
三好夏凜と同じく髪型や髪の色に変化は見られない。
変身時にウィンクをしてくる。あざと可愛い…が、実は姉を含めた勇者部メンバーにはそれをばっちり見られている。
他のメインキャラが勇者コスチュームでスパッツを着用しているのに対し唯一スカートを着ている、ピッチリした服装ではなく賢者を思わせるゆったりとした服、と異色な存在。右腕に蔦が巻きついたようなわっか状の飾りが付いており、そこに付いている花から射出されるワイヤーを武器とする。ワイヤーを使い相手を絡め捕り細切れにする戦闘を得意とする。BD封入特典のブックレットによれば攻撃範囲と攻撃速度においては勇者部随一を誇る(少しややこしいが、ここで言う攻撃範囲とは「広さ」を意味し、「長さ」=最大射程距離では狙撃型である東郷に譲る模様)。
満開時は神官や巫女を思わせる服装となり、背後に巨大なアーチと花が現出し、そこからワイヤーを射出出来る。ワイヤーの射程距離・動作も格段に上昇しており、機動性の高さもあって東郷が取り逃がしたジェミニ・バーテックスを見事捕獲・撃破している。『勇者の章』では最終話で満開を発動し、園子と共に夏凜を救援。その際複数のスコーピオンの尾をまとめて切り落とす活躍を見せた。
パートナーとなる精霊は「木霊」。芽吹いたばかりの新芽を模った精霊である。第8話で新たに「雲外鏡」が加わる。
攻撃能力においては遠距離タイプだが攻撃力等に関しては作中の各キャラに引けは取ってしまうものの樹の能力自体がサポート向きであり本作においても非常に大きな役割をする。
樹海の記憶では
特異な武器故か、原作のイメージとは最も性能が異なるキャラクター。
事実上のオリジナル技も有しており、扱いやすさを考慮すればおそらく5人で最強。
弱攻撃は発生が早いもののリーチが短く使いにくいが、真の強みはコンボから派生する強攻撃。自分中心の広範囲を攻撃するワイヤーでザコに対して圧倒的な殲滅力を発揮する。
追加コンボ解放後はコンボからの強攻撃で上記のオリジナル技・緑色のビームを撃てるようになり、5段目が貫通する照射型、4段目が総ダメージの高いマシンガン型となっている。こうなるとボス・雑魚共に隙がなくなり、チェインをつなげるのも容易になる。
東郷さん以外に唯一射撃技を使えるキャラクターであるが、このビームは色から考えても雲外鏡のものだと思われる。もしそうだとすれば東郷さんと並び追加の精霊を使える数少ないキャラクターとなる。
なお、原作でも雲外鏡でビームを撃てたかは不明である(原作では光の障壁として使用)。
ステータスは防御が高いが鈍足なので、アクセサリで移動速度を補強すると楽になる。
ADVパートでは原作でちょこっと見せた毒舌がしばしば顔を見せる。樹ちゃん黒いです。
ゆゆゆいでは
チュートリアルで入手可能な一人で登場。自身を基軸にして周囲1マス以内を攻撃できる範囲攻撃型。
接近戦と比べると火力こそ落ちるがより広範囲の敵を攻撃できる利点がある。
必殺技の攻撃範囲も広大だが使用コストが重いなどのリスクもある。
難点はべらぼうに低いHP。SSRLv99でもなんとHPが9000に満たないなど補強なしだと死が見える。防御も紙で間違っても敵の群れには放り込まないこと。
パートナーに向くのは千景、風、歌野等。ただしいずれも精霊でのHP補強は必須。
精霊は木霊。雲外鏡はガチャなどから入手する(樹を覚醒させても雲外鏡は出ない)。
ストーリーでは、鷲尾須美ら小学生組の先輩として活躍する場面もあり、風を度々感激させている。また、ボケる姉に密かなツッコミを入れていることも多い。
スタイルに対する劣等感から、ある一件で「(胸が)自由自在になるんですか!?」という迷言を生んでしまっている。
花結いの章18話では、園子のアドバイスを受けて武器のワイヤーのテクニックに磨きをかける事になり、他の勇者達から教えを受けワイヤーで盾・拳・鞭・槍を作り出す技法を身につけた。
しかしアイドルイベントではダンスの練習のためとして、戦闘中ダブル友奈に催促されるまま武器をかなぐり捨て、奇声を上げながらパンチを繰り出す羽目に…さすがに懲りたようで後に「もう素手でバーテックスと戦いません、絶対に!」と漏らしている。
なお、一部ファンの間で「球子と杏が風と樹に生まれ変わったのでは?」と言われていたが(あんタマ犬吠埼姉妹転生説)、シナリオで「球子と杏が風と樹に重なって見えることがある」という内容の会話があり、転生説を裏付けていると解釈することもできる。
料理下手
ゆゆゆいにて彼女の作るうどんは、紫色の「スペシャルうどん」。大成功の場合、普通のかけうどんが出る。ほとんどの人物はその異様な色合いに驚愕するのだが(中には逃亡を試みた人物も)、「きれいな色」と言い出す人、「うどんであることに変わりない」と懐の広さを見せる人、「エキセントリック」と評する人なんかもいる。
ただ、花結いの章11話にて味自体はまともであった事が判明した(最初からそうだったのか後から味だけよくなったのかは不明)。
実は『樹海の記憶』で夏凜と共に生物兵器(T.M.さん談)を錬成し、多数を轟沈させた前科がある。それより後の話であるゆゆゆいの時点で夏凜がまともなうどんを作れるようになっているのに対し樹は…姉は相変わらずの妹の惨状に「今度お姉ちゃんが料理教えてあげるから」と、嘆かずにはいられなかった模様。しかしエイプリルフールネタである料理を作れた際には…
他にも、文化祭イベントでは料理にいそしむ風達を手伝おうとして全力で断られたり、ハロウィンイベントでは紫色のパンプキンケーキを作って銀が食べざるを得ない状況に追い込まれたりしている。また、白鳥歌野も彼女の作った料理を食べて(年頃の女の子にあるまじき断末魔と共に)轟沈させられてしまったことがある。
バレンタインイベントではチョコレートを「手作り…」と言い出して風を驚愕させたが、「…しようと思ったんだけどお店でかわいいのを見つけたから買ってきた」ということから、悲劇は起きなかった。
ちなみに『結城友奈の章』追加シナリオでは、天然な友奈と組んでプリンを作ろうとした結果、よりによって材料からわからず徹夜で研究した末ウコンやしょっつるを混ぜて謎の物体(T.M.さん談)を作り上げるという暴挙に及んでしまった。
その後、親愛度が上がっている場合には大成功で卵とじうどんが出るようになった。見た目、味のいずれも夏凜からはお墨付きをもらい、姉に至っては「涙で前が…」とまで言っている。
『勇者の章』では、形こそ崩れているがまともなケーキを作れるようになっている。一応『樹海の記憶』での弁当交換イベントではオムライスを作って持ってきていたが、それを食べた東郷が美味しいと言っていた(このときはおそらく風のフォローが入ったものと思われる)。
ちなみに、『勇者部所属』では家事もあまり得意ではないことが発覚しており、それで風が酷い目に遭ったこともあるらしい(洗濯機をシャボン製造機にしてしまったことがあった模様)。本人も園子(&夏凜)に指導を仰いで花嫁修業に励んだが、結果は…お察しください。
風が家事万能なため、単に経験不足なだけかもしれないが。
『勇者部所属ぷにっと!』では、風が受験の最中に東郷の指導を受けて家事が上達した事が語られている(指導者が指導者だっただけに、変な事教わってないかと風に心配されていたが)。
その他
犬吠埼とは千葉県の最東端に位置する地名である。太平洋からの風が常に吹き荒れる場所で、岬には犬吠埼灯台が建てられている。
声を失う設定は担当声優の都合であったことが6巻のパンフレットで明かされている。
『刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火』におけるコラボイベントでは、作中のキャラクター(刀使)が勇者服を着る事ができるのだが、樹の勇者服を着たのはよりによって大きい人であった。樹の心境やいかに…
関連人物
結城友奈の章/勇者の章
上述したように大切な姉。『花結いのきらめき』のバレンタインイベントでももちろんチョコを渡し合った。→ふういつ
勇者部年上メンバーで唯一「先輩」と呼ぶ相手(他はさん付け)。
そのスタイルの良さに憧れている。
あまり特別な接点はないが、『ゆゆゆい』では「毎日背中を見ている」と語り真っ先に鍛錬の様子を見に行っている。
本編では新部長に任命された時、驚く他のメンバーと違い何の疑いもなく祝福されている。
意外と助けてくれる相手。何かにつけてサプリを勧められて飲む事が多い。
上述したように、次期部長に推薦(?)した人物でもある。
イッつんと呼ばれている。
ちなみに他のあだ名候補として「イツキチ」「イツえもん」があったが、樹の希望でイッつんになった。
花結いのきらめき
- 鷲尾須美ら小学生組
風の応援を受けつつ、先輩として振る舞うようになった相手。
須美に対しては「似てはいるけど、東郷先輩よりも融通が利かない」と評した。
同じくネガティブな傾向にある彼女に思う所があったのか、ある時に励ました事がある。
イケメンアイドルのように見ており、バレンタインイベントではチョコを渡している。
同じく棗に浮かれる仲間(ファンクラブ?)。
球子との関係が風との姉妹関係に似ており、実際に夏凜に指摘されている。
スピンオフ『勇者GP』では彼女との対決でスタイルの差がモロに表れる水着対決を引き当てられ心をへし折られた。