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ハーデスの編集履歴

2019-12-19 16:37:23 バージョン

ハーデス

はーです

ハーデスとは、ギリシア神話の死者を司どる神 冥府の帝王 獄卒の長 性格は暗く、冷淡 冥府の運営に関することは大神ゼウスでも口を出すことはできない。

曖昧さ回避

  1. ギリシャ神話の神、冥府の支配者にしてゼウスの兄弟であるハーデス:本記事で説明する
  2. 安彦良和原作の漫画・『アリオン』の登場人物(?)。ギリシャ神話を舞台としていることもあって、他の登場人物もオリンポスの神々である。
  3. 聖闘士星矢』の登場人物:冥王ハーデス を参照
  4. ゲーム『神々の悪戯』の登場人物:ハデス・アイドネウス を参照
  5. ゲーム『ゴッドオブウォー』シリーズの登場人物:ハデス(GOW) を参照
  6. ゲーム『新・光神話パルテナの鏡』の登場人物: 冥府神ハデスを参照
  7. ゲーム『DDR』の楽曲:HADESへ。
  8. ゲーム『グランブルーファンタジー』に登場する星晶獣ハデス(グラブル)

権能と呼び名

冥府(あの世)の神。同名のハーデスあるいはエレボスの名で呼ばれる冥府の支配者である。

彼の治める冥府が地下にあると考えられていたため地下の神となり、作物は地中から芽を出すということから、転じて豊穣神ともされるようになった。

こうした権能から、一般的に冥王とは彼のことを指す。また死神タナトスと同一視されることもある。

ハデスという表記も良く使われている。ローマ神話ではプルートと呼ばれる。

一応オリュンポス十二神の一人、もしくはそれとほぼ同格の神とされるが、とにかく逸話が少ない神である。日本神話のツクヨミに少し近いポジション。


出自

クロノスの子供である三兄弟の一人。出生順では長男だが、公式には三男というややこしい立場になっている(これはクロノスに吐き出された順で、ゼウスポセイドンの弟2人に先を越されてしまったため)。

クロノスとの世代交代の決戦(ティタノマキア)では、姿が透明になる隠れ兜』を用いて敵軍を撹乱し、ゼウスの勝利に大きく貢献した。


性格

元々は無垢で純真な性格だったと言われているが、クロノス戦後の支配領域分割でゼウスが天界の王、ポセイドンが海の王となったのに対し、ハデスは冥界の統治という貧乏くじを引き、冥王という亡者に疎まれる役職によるストレスが追い打ちがかかってか、真っ直ぐ過ぎる厳正な堅物に変化してしまった。

でも、ゼウスに比べれば常識的。ゼウスの奔放さがひどすぎるという話もあるが。またこうした背景からか、ゼウスとはあまり仲が良くないとも言われる。


そんな何も信じられなくなってしまった彼の中で唯一光を放ち癒しの存在となっているのがペルセポネである。ハデスは彼女以外には目もくれず(たまにくれてしまうが)神々の中で仲睦まじい夫婦として有名である。

……まあ、ペルセポネを迎え入れるために詐欺的な行為をやらかしたりもしてるんだが(最も神話上では、この略奪婚染みた行為すらゼウスの仕業と説かれており、ペルセポネの母・デメーテールも「ハーデスのような人格者がそんな非道な真似をするとは信じがたい」旨の発言をしている)。


キリスト教の影響から邪悪なイメージが強いが、ギリシア神話では冥府≠地獄であるため、必ずしも悪役ではない。またすべての死者は彼の前において対等であり、いかなる差別も行わないとされている。


逸話

上述の通り紆余曲折の末厳正な堅物になってしまったハーデスだが、優しさを完全に失った訳ではない。

例えばヘラクレスケルベロスを捕らえに来た際には「傷つけず、素手で打ち負かしたなら連れて行って良い」と寛大な発言をしたり、オルフェウスが妻エウリュディケの霊を迎えに冥界に来た折は彼の奏でる琴の音色に涙を流し、冥界の掟を曲げてまでエウリュディケを連れ帰る事を許可したりもした。


婚活が嵩じてペルセポネを拉致りに来たペイリトオスとテーセウスに対しても、その意図を見抜いてにこやかに迎えた。その上で、座った者の頭がアッパラパーになる「忘却の椅子」に座らせ、アヘ顔を晒した2人を4年ほど拘束している。

しかし2人と顔見知りのヘラクレスが訪れた際に「あれでも友達なんです、赦してやってください」と言われ、すんなり解放している。なお代償は尻の肉(座りっぱなしだったので椅子にくっついたのを無理矢理ひっぺがした)だった。


一方で、死者をも蘇らせる能力を持った医術師アスクレピオス(太陽神アポロンの息子)に対しては「死者を蘇らせる行為は冥界の秩序を乱す事」としてゼウスに厳重に抗議するなど、冥界の支配者としての職務に忠実であらんとする厳格さも持ち合わせる。この抗議の結果、アスクレピオスはゼウスの雷に打たれて死に、その霊はへびつかい座として空に昇った。

もっとも、この抗議の契機となったヒッポリュトス蘇生事件の依頼者であるアルテミスと実行者であるアスクレピオスは、それ以前にアルテミスのボーイフレンドであるオリオンを蘇生させようとしてハーデスに叱責された前科がある。

この件でも、神罰を執行する前に先ずは訓戒や叱責で反省させようとする程度の寛容さは見せているのである


趣味は亡者の人数を数えることと、大地の裂け目を通して花を見ること。


ハーデスがモチーフとなったキャラクター

創作でもよくモチーフに用いられ、鉄腕アトムプルートはハーデスの別名からきている。

また海外のファンタジー作品では、キリスト教的な観念が関連しているのか、魔王やら邪神としてやたら黒幕扱いされることが多く、どうも邪険に扱われがちである。それに準じて、性格も「冷淡だがときに寛容」どころか完全に悪魔じみた外道にされてしまう。日本でも表現にキリスト教価値観の強い影響を受けた永井豪以下ダイナミックプロ系列作品が一貫してそういう扱いをするため、影響の受けたフォロワーもあいまってメジャーな位置となってしまっている。

他の日本の創作物では閻魔大王との役割の混同がみられ、配下の組織構造が日本仏教に近くなっていることも多い。ギャグ作品では、日本の地獄とは別の、西洋の地獄の管理者として民間信仰の閻魔よろしく愛嬌のある管理職的に描かれることも。



ハーデスが名前の由来となっているもの

地質学用語

冥王代:地質時代の分類のひとつ。地球誕生〜約38億年前(または40億年前)の約7億年間(または5億年間)を指し、始生代の前の時代。この時代に地球が形成され、地殻と海ができ、有機化合物の化学進化の結果最初の生命が誕生したと考えられている。

 化石以前に、岩石自体が非常に希であり、地質学的証拠がほとんどない時代。この時代の地層はないため、国際層序委員会ではこの名称を非公式として扱っている。実態が闇に包まれていることからギリシャ神話の冥界の王ハーデス(Hades)に因んで名付けられた。

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