概要
きかんしゃトーマスとは、イギリス牧師であるウィルバート・オードリーによる絵本「汽車のえほん」シリーズを原作とするテレビシリーズ作品。2008年まで鉄道模型を使った人形劇、2009年以降はCGアニメーション。
マン島とブリテン島の間に浮かぶ架空の島ソドー島 を舞台に、トーマスたち顔の付いた喋る個性豊かな機関車たちが活躍し、トラブルを招いたりなど、機関車たちを中心に話が展開していく。
全ての始まりは、イギリスのオードリー牧師が、はしかにかかった息子クリストファーが外で遊べないことを気の毒に思い、クリストファーを元気付けるために、物語を語ることにした。
牧師は子供のころに鉄道のそばにある家に住んでおり、鉄道ファンの一人であった。息子クリストファーも鉄道好きだったため、「感情をこもった蒸気機関車たち」の話を創り、語った。
そして、その物語を本として出版することになり、1945年に「汽車のえほん 三だいの機関車」が出版され、シリーズ化されていった。
映像化
1980年頃には、TV番組制作会社の女社長ブリット・オールクロフトがオードリー牧師と出会い、牧師が鉄道模型愛好家ということで、牧師の意見を受け入れ、鉄道模型を使った人形劇として製作された。1984年に放送開始後、高い人気を集め、現在(2015年に誕生70周年となった)では世界中から愛される作品となった。
尚、日本では、1990年から2007年まで、フジテレビの『ひらけ!ポンキッキ』の中の一コーナーとして放送された。
イギリス版と日本吹き替え版の違いは、イギリスの場合はナレーターの1人語りだが、日本ではキャラクターごとに声優が配されている。最初のナレーターは森本レオである。
幼少時代、ポンキッキでトーマスを見ていた方々なら、このOPを聞くだけで分かる方も多いはず。
そのようにして世界的な大ヒットとなり、2000年には、初の長編映画作品として『きかんしゃトーマス魔法の線路』が公開された。
だが、ハリウッドを意識するあまり、無理にミニチュア人形劇と実写を組み合わせたためにその継ぎ目が不自然になってしまった事や、キャラクターごとに声優が配させるというイギリスやアメリカではそれまででは考えられなかった事をやってキャラクターの声に違和感(特にジェームスの声を演じたのは、当時まだ若手の女性声優であった)が生まれてしまった事、そして子供にとってはやや難解なストーリーになってしまった事で不評となってしまった。これにより、当時は「映画館でトーマスが見られればそれでいい」と考える子供が多かったりした日本以外の国では、ほぼ興行的失敗に終わった。
このこともあり、ブリット・オールクロフトが制作から離れ、権利が別会社に買収されるなど、制作体制が変更された。そのため、この作品はトーマスの歴史を語る上で決して避けて通ってはならない話だと言っても過言ではない。
また、長寿作品の宿命か、シリーズが進むにつれて一部機関車の性格が変わってきている。
登場する機関車や、担当する声優の違いから、概ね1〜3,4〜5,6〜7,8,9〜11,12,13〜くらいに分けることができる。
フジテレビ時代に放送されていた声優の多くがウルトラマンシリーズ、『ゲゲゲの鬼太郎』、『ドラゴンボール』、『それいけ!アンパンマン』、『ちびまる子ちゃん』、『キテレツ大百科』、『ウルトラマンキッズ』、『ONEPIECE』でも共演している。
近年の動き
2008年、日本での放送局がテレビ東京に変更され、同時に、ナレーターを含む全ての吹き替え担当が変更された事で、日本全国の多くのファンが違和感を感じた。
さらに、2010年に制作された第13シリーズより、実写版の人形劇からフルCGアニメーションに変更され、今度は世界中のファンが衝撃を受ける事となった。イギリス版でも各キャラクターごとに声優が当てられたほか、人形劇時代にはできなかった表現も多く可能となった反面、敏感に動きすぎる事やトップハム・ハット卿の顔が大きく変わったことなどから、ファンの間では賛否両論となった。
一方、2013年の第17シリーズより再び制作陣が一新され、CGレンダリングの見直しや、原作「汽車のえほん」を意識したストーリー展開、いったん外されていた鉄道考証の導入などが加わったため、以降の作品では細部のクオリティーが大きく向上した。また女性キャラや、世界各国の機関車をモデルにした新キャラなども多数加わっている。
主な登場機関車(レギュラー)
登場機関車(準レギュラー)
- ダック(モンタギュー)
それ以外の機関車
- 高山鉄道の機関車
- ステップニー
- 登場回数はたった3シリーズと少ないものの、初登場回の印象もあり、隠れ主人公とも言われる。一人称は僕。数字の55が描かれている。
- ディーゼル
- 意地悪なディーゼル機関車。乱暴で口を開けば自慢たらたらな為、他の蒸気機関車からは嫌われている。いろいろなことを企んでは、いつも失敗する。一人称は俺。トーマスたちを臭い蒸気機関車と酷評している。
- ボコ
- メトロポリタン・ビッカーズ2型。真面目なディーゼル機関車。貸出車両だったが、いつの間にか正規雇用されていた。一人称は私。
- ビルとベン
- ソドー陶土鉄道で働く双子の蒸気機関車。アノファ採石場やソドーセメント工場で働いたこともある。一人称はどちらも僕。ダック曰くミツバチのような存在。
- メイビス(メービス)
- ややツンデレなところがある女性のディーゼル路面機関車。トビーを手伝っている。一人称は私。他のディーゼル機関車と違い、蒸気機関車に温厚的。第5シーズンのみ1回だけ男性の声になっていた。
- デイジー
- 初めは厄介者だったが、後に改心して役に立つディーゼルを目指す。一人称はあたし。
イラスト右の機関車がメイビス。左の機関車がデイジー。
- ディーゼル261(ディーゼル(クラス40))
- ステップニーの訪問期間が残り僅かとなった時に本土から手伝いにやってきたディーゼル機関車。一人称は僕。トーマスたちに文句を吐いた。蒸気機関車を時代遅れと言いディーゼル機関車の使用を主張するが、初仕事の時に列車を任され、蒸気機関車達に自分の走りを見せつけようとした際に通気口に監督官の帽子を吸い込んでしまい、故障した。その列車はダックとステップニーが引き継いだ。その後、他の機関車達がステップニーとの別れを惜しむ中、誰にも見つからないようにこっそりと本土へ帰っていった。オイルの悪臭と帽子を置き土産に残した。「ディーゼルとぼうし」のみ登場。
- デリック
- ビルとベンを手伝うために派遣されたディーゼル機関車。真面目な性格だが、極度のプレッシャーを感じるとオーバーヒートしてしまう。ダック曰く、「冷却装置に問題がある」らしい。カラーリングは上記のディーゼル261に近い。
- ハリーとバート
- 精錬所で働くいたずら好きな双子のディーゼル機関車。過去にステップニーと面識がある。初登場時はどちらも単に「ディーゼル」と呼ばれており、この時セリフがあったのはハリーだけだった。
- レディー
- 長編第1作で登場する魔法の機関車で、史上初の女性人格の小型タンク機関車。トーマスと同じ軌道を走るが、長編第2作ではラスティーと並んでいるため、狭軌を走行しているようにも見える。
- ディーゼル10
- 長編第1作に登場するディーゼル機関車。魔法の線路の入り口である車止めと魔法の機関車であるレディーの破壊を目的としていたが、失敗に終わった。その後の長編作にも度々登場している。
- スプラッターとドッヂ
- 長編第1作に登場する双子のディーゼル機関車。オリーブ色がスプラッター、くすんだ紫色がドッヂ。ディーゼル10には2台まとめて「スプロッジ」と呼ばれ、手下として働いていたが、最終的に愛想を尽かす。
- ハーヴィー
- 特徴的なクレーンを持つタンク機関車。主に事故や災害の復旧に呼ばれる。一人称は僕。「ハーヴィーのはつしごと」で初登場。
画像の一番左
- ソルティー
- ブレンダム港で働く、海が好きなディーゼル機関車。一人称はおいら。前歯が出ている。歌を歌って貨車を味方につけ、他の機関車よりも仕事を多くこなす。
- スペンサー
- 公爵専用の機関車。ゴードンより速く走れるが、自信過剰でよくミスを犯す。一人称は僕。初登場時には「水の補給をしとけ」というみんなの忠告を聞かずに走ったがためにゴードンの丘で水が尽きて立ち往生してしまった。トーマスが「あーあ、困ったことになるぞ。」という予想が的中した(「ゴードンとスペンサー」より)。
なお、モデルとなったロンドン&ノースイースタン鉄道A4形蒸気機関車は、実際蒸気機関車の最速記録を(2度)記録している。
- マードック
- 5つもの動軸が特徴の大型のテンダー機関車。モデルは、イギリス最後の大型蒸気機関車となったイギリス国鉄9F形蒸気機関車。
- アーサー
- 沿線に漁村のある路線で働く大型のタンク機関車。完璧な記録を持ち、トーマスとは反対に魚の匂いが好き。
- ファーガス
- セメント工場で働く鉄道用牽引車。外部送電も可能な作業用フライホイールを持っている。
- モリー
- エミリー同様、女性のテンダー機関車。モデルとなった機関車と違い、ゴードンの急場を救うほどものすごい怪力を持つ。最初はエミリーに侮辱されていた。一人称は私。
- ネビル
- 特徴的な形状のテンダー機関車。その形状からディーゼル機関車と仲が良いと誤解された。
- デニス
- 怠け者で不真面目で嘘つきと、過去に登場したディーゼル機関車の悪い部分を寄せ集めたかのような性格のディーゼル機関車。トーマスに仕事を押しつけ逃走した結果、脱線事故を起こしてしまい、それを機に改心した。一人称は僕。
- ロージー
- トーマスが好きな女性人格のタンク機関車。彼を兄のように馴れ馴れしくする。一人称は私。
- ウィフ
- ゴミ処理場で働く眼鏡をかけたタンク機関車。車輪のロッドが無いのが特徴。一人称は僕。
- ビリー
- せっかちで生意気な小型タンク機関車。仲間の忠告を聞かない初期のトーマスに似ているが、意外と仕事熱心。一人称はおいら。ゾルティー同様前歯が出ている。
- スタンリー
- 長編第3作で登場したタンク機関車。シルバーの塗装が眩しい。一人称は僕。声はライトニング・マックィーン役を担当した土田大。
- ヒロ
- フルCGアニメーション化されて以降1番最初に登場したオリジナル機関車で、D51をモデルとしたテンダー機関車。「鉄道の英雄(または達人)」と呼ばれるソドー島の最初の機関車の1台であったが、故障してしまい、本国からの修理用のパーツが届くのを待っていたが、結局修理されることなく森の奥に放置されていた。スペンサーと競争していて停まれなくなったトーマスが偶然発見するところから長編第4作、「伝説の英雄(ヒロ)」は始まる。一人称は私。
- ビクター
- ソドー整備工場で働くタンク機関車。トーマス達とは違い、高山鉄道と同じ狭軌を走る。一人称は私。
- チャーリー
- 冗談を言うのが好きな小型のタンク機関車。仕事よりも遊びを優先する性格だが、怠け者ではない。一人称は僕。14が描かれている。
- バッシュとダッシュ
- ミスティアイランドで働く双子のタンク機関車。オイルと薪を燃焼させて走る。ソドー島にも何度か来ている。劇場版ではオードリーの二人が声を担当。
- ファーディナンド
- ミスティアイランドで働くテンダー機関車。「その通ぉり!」が口癖。
- スクラフ
- ゴミ処理場で働く四角いタンク機関車。同僚のウィフと仲が良い。ハット卿の愛車セダンを廃車から救ったことがある。
- ベル
- ソドーレスキューセンターで働く女性の大型タンク機関車。放水銃と鐘を装備しており、自身のタンクの水を使用して消火活動を行える。ビルとベンの名前を足して2で割ったような名前をしている。
- デンとダート
- ディーゼル整備工場で働くディーゼル機関車。大型の方がデン、小型の方がダート。どちらも真面目な性格だがデンは自分の考えを言葉にするのが苦手で、相方のダートによく助けられる。2台一緒でないとお互いに不安でまともに仕事ができない。
- パクストン
- 近年よくいる蒸気機関車にフレンドリーなディーゼル機関車。真面目な性格で、トーマスとディーゼル10以外の機関車は全員さん付けで呼ぶ。エミリーに対してはなぜか「エミリー姉さん」と呼ぶ。
- ノーマン
- 近年よくいる蒸気機関車にフレンドリーなディーゼル機関車。よく故障を起こす。映像作品での言及はないがデニスとは双子の兄弟らしい。
- スタフォード
- 凸型の蓄電池機関車。ソドー島初の電気機関車であるが、長距離は走れず、すぐに電池切れを起こす。
- スティーブン
- 最古の実用蒸気機関車と言われるロケット号をモデルとした年代物のテンダー機関車。ウルフステッド城で貨物や観光列車を牽いている。かつてはその輸送速度からモデル同様「ロケット」とも呼ばれていた。他の機関車と比較するとそのスピードはとても遅いが、本人は気にしていない。温厚で博識ながら、仲間の危機を救うために身体を張る勇敢さも併せ持つ。
- コナー
- ノース・ウェスタン鉄道ではなく本土のイギリス国鉄の流線型テンダー式蒸気機関車の青い方。ゴードンはもとよりスペンサーをも凌ぐスピードを出せる他、加速力も高い。ケイトリンとはよく並走、競争をしている。トーマスの提案でスリップコーチを牽いたことがある。
- ケイトリン
- コナー同様、イギリス国鉄の流線型テンダー式蒸気機関車の赤い方。コナーとは同僚であり、流線型機関車同士、スピードも大差はない。ソドー島に泊まった際にヘンリーとパーシーの夜間の仕事を譲ってもらい、郵便列車やあのフライング・キッパーを牽いたことがある。その際には迷惑行為を行ってしまったものの、事故は起きず、ついでにココアは登場しなかった。
- ミリー
- スティーブンと同じくウルフステッド城で働く女性のタンク機関車。標準機のスティーブンと違い、高山鉄道と同じ狭軌の機関車であるが、ウルフステッド城周辺は三線軌条であるため、同じ線路を走る。性格は天真爛漫、仕事熱心だが負けず嫌いな一面もある。
- シドニー
- 近年よくいる蒸気機関車にフレンドリーなディーゼル機関車。素直な性格だが、忘れっぽく、来た道や自分のいた場所をよく忘れる。
- ポーター
- ブレンダム港で働くタンク機関車。同僚のソルティーと仲が良い。
- ゲイター(ジェラルド)
- 毎年冬にソドー島へやってくる大型のタンク機関車。ダック同様、本名はジェラルドだが、ワニのような外見からゲイターというあだ名を持つ。本人はゲイターと呼ばれる方が好き。車軸配置が0-6-0+0-6-0というまるで現代の電気・ディーゼル機関車のような車体であり、形状もあってか、高所恐怖症の本人と反して登坂が得意である。性格は怪物のような外見に反して優しく温厚。
- ティモシー
- ソドー陶土鉄道で働く重油燃焼式のタンク機関車。生真面目な性格で、ビルとベンの悪戯を本気で信じ込んでしまう程。
- マリオン
- ソドー陶土鉄道で働く女性のショベル機関車。箱型の特徴的な車体と、回頭可能なショベルを前面に装備している。土を掘ることや何かを掘り当てること、ついでにお喋りが大好き。
- サムソン
- 力持ちを自称するタンク機関車。性格は軍人気質であり、融通が利かない。持ち主がその場にいないのはおかしいという謎持論の基、自転車や道路標識、果ては自動車まで平気で持って行ってしまう。ついでに方向音痴。また、時間の節約として、石炭の貨車を大量に持って行こうとするが、その重量でのろのろ運転になった。
- グリン
- トーマスが来る前に車体番号1をつけていた小型のタンク機関車。現在は引退しており、ファークァー駅の側線で蔦に絡まれ錆びついている。縦型ボイラーの形状から「コーヒーポット」というあだ名(蔑称?)で呼ばれている。
- ライアン
- 長編第11作にて新設されるハーウィック線の工事を手伝うトーマスの代わりに彼の支線を任されたタンク機関車。そのハーウィック線の給炭所で補給した石炭の質が悪く、煙突から火花を散らしてダイナマイトに引火させてしまった。劇場版ではDAIGOが声を担当。
- フィリップ
- 箱型の小さなディーゼル機関車。数字の68が描かれている。一人称は僕ちゃん。小さいながらも力持ち。明るく元気でやんちゃな性格をしており、競争が大好きだが、ゴードンには相手にされなかった。エドワード曰く、「昔のトーマスを思い出す」らしい。
機関車以外の鉄道車両(鉄軌道車両)
- アニーとクララベル
- 女性人格の双子の客車。トーマス専用でありとても古いが、現役である。最近はアニーが前向きでクララベルが後向きに連結されているため、2台の顔が同時に映ることは滅多にない(人形劇時代には、クララベルも前向きに連結される事が度々あり、その際は2台の顔が同時に移っていた)。また、なかなかに毒舌である。
- ヘンリエッタ
- 前後にデッキがついた女性人格の客車。トビー専用であり、人形劇では顔がなかったが、CGアニメーションになって顔がついた。トビーがノース・ウェスタン鉄道に来る前から共に働いており、常に彼を気にかけているが、それを鬱陶しく思われることもある。当時のトビーは彼女に加えて9台もの貨車を牽いていたため、ブレーキ車も牽いていたと考えれば11両もの列車を牽いていたこととなる。
- 意地悪なブレーキ車
- キーキーうるさいブレーキ車。名前は特にないが、モブ扱いではなくセリフはしっかりある。なぜかダグラスを嫌っている。最期はゴードンの丘で蒸気のなくなったジェームスとそれを押すダグラスに挟まれ粉砕された。再登場はしていないが生死は不明。
- トード
- オリバーと共にスクラップの危機から脱したブレーキ車。機関車達をさん付けで呼ぶ礼儀者であるが、スクラフィーを懲らしめようと画策する腹黒い一面もある。ブレーキ車であるため、常に後ろ向きだが、前向きに走ってみたいと零したところ、それを聞いていた貨車達にゴードンの丘で連結を外され、事故とはいえ図らずも念願が叶ったことがある。その直後は怯えていたが、次第に前向きに走れることを嬉しく思う。しかし直後に衝突事故を起こしそうになり、最後には待避線から泥沼に落ち、その様子をオリバーに「まるでヒキガエル(英語でToad)だね」と揶揄われた。長編第11作ではご近所付き合いのあるアールズデール鉄道の機関車をマリオンに紹介している。
- スクラフィー
- 操車場の貨車達のボス。他の貨車よりもさらに意地が悪いらしい(現状、彼が壊されるエピソードでしか登場していないため、その度合いは不明)。車体の木は腐っており、骨組みも錆び付いている。オリバーの失態を笑う歌の指揮を執っていたが、トードの策によりブレーキが掛かったまま牽かれ、バラバラになる。原作では壊れ方が酷かったためそのまま廃車になり、テレビ版では後に組み立て直されたがすっかり反省した模様。
- オールド・スローコーチ
- 年代物の女性人格の豪華客車。スクラップにされるところをトーマスとパーシーが発見し、パーシーの案により、宿舎の小屋が火災で焼け落ちて寝床を失った作業員の一時的な宿舎となった。
- サンパー
- 赤い採石機械。モデルが存在しない架空の機械のため、正式な種別は不明。人形劇時代屈指の神回と言われる「いわのボルダー」に登場し、(おそらく)彼の作業の振動でボルダーは落下したものと思われる。
- ロッキー
- 赤い大型のクレーン車。ソドーレスキューセンターのリーダーを務める。温厚な性格で、冷静な判断力を持つ頭脳派でもある。
- ヘクター
- 大型のホッパー車。臆病者で、当初は石炭を積んだことがなくどんな物なのかすら知らなかったため石炭に怯え、自分に石炭を積もうとする機関車を怒鳴って遠ざけていた。
その後、トーマスの尽力により克服し、貨車としては非常に珍しく勇敢で親切な性格の良い貨車となった。
- フリン
- ソドーレスキューセンターで働く消防車。線路と道路の両方を走ることのできる軌陸車であり、「特殊消防車フリン」を自称し、誇っている。
- スリップコーチ
- グレート・ウェスタン鉄道に実在した客車。停車せずに連結を切り離すことができ、停車駅の直前で切り離し、慣性で停車して乗客を降ろすことができる。これにより、列車のスピードを落とさずに運行できる。ダックとはグレート・ウェスタン鉄道時代からの旧友である。
- ジュディとジェローム
- トーマスが来る前からソドー島にいる一対のクレーン車。普段は居眠りをしており、起こされると互いの名前を叫び合い、緊急事態だと勘違いするほど敏感。チームワークは抜群で、脱線したジェームスを線路に戻す活躍を見せた。
- ウィンストン
- ハット卿の運転する赤いレール検測車。控えめに言って運転がド下手なため、急発進・急停車を繰り返している。ハット卿の付き人の運転は上手い。
- ブラッドフォード
- 太い眉毛と貫禄のある口調が特徴のブレーキ車。一人称は私。サムソンとは親友。トーマス達が貨車の悪戯に困っている時に、彼を連結し、貨車を走らせるが、「規則を守ることは時間を守ることより大事だ!」といい、遅刻させていた。「ブラッドフォードってきびしい」のみ登場。
自動車
- テレンス
- オレンジ色のトラクター。トーマスの支線の沿線にある畑を耕しているが、初期の頃は雪に埋もれたトーマスを引っぱり出したり、排土板を装備して除雪活動をしたりと、救助作業車としての印象も強かった。
- バーティー
- トーマスの支線の沿線を走るバス。よくトーマスと競争しているが、乗客やハット卿は苦言を呈している。
- トレバー
- 農場で働いていた牽引車。浮かない顔でスクラップ待ちという衝撃的な初登場の後、エドワードの助力もあり、ウェルスワースの牧師に安価(改造前のヘンリー用に買い付けていたウェールズ炭より安い)で引き取られ、以降は線路がほど近い果樹園で働いている。
- ジョージ
- ソドー島の道路工事を行うスチームローラー。同じ蒸気で動くのに、呆れるほどの鉄道嫌い。趣味のように文句を言う。鉄道至上主義とも言えるソドー島において「鉄道廃止!線路をひっぺがして、道路に変えろ!」という爆弾発言をかまし、サー・ハンデルの貨車にぶつかって脱線させる、踏切の線路を完全にアスファルトで埋める、本線を封鎖し急行列車の線路を間接的に貨車で塞ぐ等の強硬手段を用いていた。結果、トーマスが脱線する、ゴードンが貨車を吹っ飛ばすなどの事故の原因を引き起こしたとして謹慎処分を食らった。(「バイバイジョージ!」より)その後は真面目に働いているように見える。同じ道路仲間であるはずのキャロラインにすら暴言を吐いている(もっとも彼女は故障していたが)。
- キャロライン
- クリケット選手達が使用する女性人格の小型自動車。スピードを出すのが苦手なのに度々オーバーヒートする程酷使されている。
- バルジー
- アールズバーグ線(小さな大西武鉄道)沿線を走る2階建てバス。当初は鉄道とその乗客すらも(ついでにバーティーも)馬鹿にしていたが、自身の天井が引っ掛かる橋を潜り、橋を壊して立ち往生してしまい、救出された後も全然態度を変えなかったのが原因で、その付近で鶏小屋として野ざらしにされた。その後はトーマスとエミリーの故障を機にハット卿と出会って改心し、塗装を深緑に変更し、青果を売るバスとなった。
- ローリー3兄弟(ローリー1、ローリー2、ローリー3)
- 機関車の仕事量を減らすために導入された3台のトラック。「蒸気を吐く鉄屑」、「とっとと消えな」等今まで機関車を見下してきたキャラクターよりさらに輪を掛けて口が悪い。結局はお約束通りその報いを受け、3台とも故障しソドー島を去った。艀で運ばれるローリー1を見たジェームスの台詞や故障した3台を見てトーマスの放った台詞は一聴の価値がある。
「おやおや、君たち、ぺしゃんこにエンコにどんぶらこじゃないか!!」(byトーマス)
- ブッチ
- ソドーレスキューセンターで働くレッカー車。
- エリザベス
- 赤い女性の蒸気トラック。ハット卿の旧友であり、長い間納屋に放置されていた。
- マージ
- 高山鉄道がお世話になっている女性の3輪トラック。あのダンカンが唯一さん付けで呼ぶキャラクターでもある。
- ケビン
- ソドー整備工場で働く小型のクレーン車。ビクターの助手であり、彼を「ボス」と呼ぶ。おっちょこちょいで吊っている物をよく落とす他、急旋回や急停止の遠心力でよく転ぶ。「すんません、ボス」はもはや口癖。
それ以外の乗り物
- ハロルド
- ソドーレスキューセンターで働くヘリコプター。ソドーレスキューセンター設立前は特に所属はなく、ソドー島をパトロールしていた。当初は蒸気機関車を時代遅れだと馬鹿にしていたがパーシーとの競争に負けたことでその認識を改める。
- バルストロード
- 捻くれ者で文句ばかり言う艀。貨車に当たり散らしていたところ、パーシーの不注意により大量の貨車と積み荷の砂を落とされ沈没する。その後は引き揚げられたものの、浜辺に放置され子供たちの遊び場となった。「ちょっとしたみもの」のみ登場。
- クランキー
- ブレンダム港の据え付け大型クレーン。当初は機関車達を物理的にも見下していたが、嵐で倒れてしまったところをトーマスとパーシーに助けられ、その認識を改めた。フックが滑るらしく、積み荷をよく落とす。
- ジェレミー
- ソドー空港に離着陸するジェット機。友好的で人当たりがいい。トーマスとパーシーは当初彼を宇宙船と勘違いしていた。ハット卿のお母さんは彼に乗ってソドー島に来ることもあった。
- キャプテン
- ソドーレスキューセンターで働くモーターボート。地球(儀)を救ったことがある。
- スキフ
- 船乗りジョンの小型帆船。船なのに水が苦手。鉄軌道を走れるシャーシを装着でき、帆を広げ風力で走る。蒸気機関、ディーゼルエンジン、電気と来て風力である。本体が軽いためか、トーマスが追い付けない程のスピードを出せる。
これらの他にもまだまだいるが、最近では見ていない方もいるため、分からないキャラはたくさんいる。知ってる人は追加して欲しい。
各話リスト
長編作品
現実をモデルにしたきかんしゃトーマス
その内容から子供向け、と思う人が多いが、原作の汽車のえほんは大人にも配慮されている。本線を含めてモデルの鉄道がちゃんとあり、保存鉄道からすれば、これ以上ない広告塔になっている。また、ギースル・エジェクタ、ウェールズ炭など、細かいところまで丁寧に描かれており、これらは逆に子供が理解できなくても構わないという前提で描かれていると言える。この作品から目覚めて鉄オタになったという人もいるのではないだろうか。
関連タグ
こりゃあうまいココアだぜぇ!! 擬人化きかんしゃ ソドー島 じこはおこるさ きかんしゃトーマスのコラボタグ一覧
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「擬人化」イラストに関して
きかんしゃトーマスの擬人化イラストは「擬人化きかんしゃ」というタグに今のところは集中しています。
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