曖昧さ回避
マナマズ
日本でナマズというと、沖縄を除く日本全土に広く棲息する「マナマズ」のことを指すことが多い。扁平な頭部と大きな口、長い口ヒゲを持ち、貪欲な肉食性の大型の淡水魚。全長60~70cm程にまで成長する。
水草の繁茂する泥質の河川・湖沼や用水路などに生息する。
元々は西日本にのみ分布し、東日本に移入されたのは江戸時代頃と考えられている。
古くから食用魚として利用されてきた。肉は淡泊な白身で美味。すき焼き、蒲焼、天ぷらなどにして食される。泥臭さを防ぐため、泥吐きをさせた上で調理される。
振動に敏感な性質から、日本では中世以降地震と関連付けられ、浮世絵をはじめとする絵画の題材となった。
漢字表記は『鯰』。
『鯰』はナマズにあてるために作られた国字(和製漢字)である。古くは中国に倣いナマズを『鮎』と表記したが、現在、『鮎』はアユの事を指す。
中国語でナマズを表す漢字は『鮎』が使用され、アユは『香魚』。
マナマズ以外の日本産ナマズ属
イワトコナマズ、ビワコオオナマズが琵琶湖近辺、タニガワナマズが中部地方に分布する。
河川の護岸や水質汚染の影響を受けやすく、生息数は減少している。現在日本のナマズ類のうち5種類が環境省の定める絶滅危惧種に指定されている。
ナマズ目
ナマズ目に属する魚全般を総称して「ナマズ」と呼ぶ場合もある。英語名はCatfish(猫のような髭があることから)。
全世界に2,867種が確認されているが、日本に生息するのはギギやゴンズイなどの海産種も含め、10種のみである。
ほかに沖縄などで移入された熱帯産ナマズ類が野生化している。
近年、イオン系スーパーマーケットで購入できるようになったナマズ目の白身魚。輸入先のベトナムでは「チャー」とも。当プロジェクトは世界自然保護基金(WWF)との共同イベントでもある。
アメリカナマズ科に属する。英語名はチャネルキャットフィッシュ。
北米などでフィレオフィッシュ用に大々的に養殖されているが食性は貪欲で、世界各地で侵略的外来種となっている。
ナイル川などアフリカの熱帯域に分布し、発達した発電器官をもつ。
ヨーロッパからカスピ海にかけて生息する大型のナマズで、体長4mに達する個体もある。
海産のナマズ目の魚で、背びれと胸びれの付け根に毒棘を持っており、漁業者や磯釣りの客がしばしば刺される危険生物。
幼魚は群れで纏まってゴンズイ玉を作り、身を守る。
関連タグ
ひょうたん…禅問答に「ナマズをひょうたんで捕まえられるか?」というものがある。
海にナマズが居る…イドへ至る森へ至るイド
冬のナマズ…スティール・ボール・ラン
刃先がナマズの尻尾のように丸みを帯びた名刀…鯰尾藤四郎
モチーフにしたキャラクター
ナマズモズー/ナマズコング、ダンシング忍者ヒゲナマ頭巾(スーパー戦隊シリーズ)
ヤツメナマズ、デンキナマズ、ナマズロード、ナマズ使い(サンサーラ・ナーガ)