デュークモンとは、バンダイの育成バトルゲーム『デジタルモンスター』に登場するキャラクター(モンスター)である。
概要
携帯機の『ディーアーク』に初登場。テレビアニメ作品では第3作『デジモンテイマーズ』で主人公・松田啓人(タカト)のパートナーデジモンであるギルモンの究極体として登場。
ウィルス種でありながらも聖騎士軍団ロイヤルナイツに所属する究極体デジモン。元々ロイヤルナイツの設定が出来た間もない頃に登場したデジモンである為、ロイヤルナイツ内の中でも最も現実の騎士に近いデザインで、装備や必殺技の名前は宗教的な意味合いを持った物が多い。
ロイヤルナイツ所属である関係上、他のアニメ作品の主人公パートナーの単体究極体の中では一つ飛び抜けた実力の持ち主である。また、ロイヤルナイツの中ではオメガモン(『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』などに登場)と並び最も高い人気を持つデジモンであり、本種の可動フィギュア「D-Arts」が発売された際にはデザイナー・As'まりあから「オメガモンとデュークモンはロイヤルナイツの両翼」と呼ばれている。
ウィルス種の持つ破壊の力を、秩序の維持へと使用する異端な存在である。危うい均衡のもとに力を制御しており、一歩間違えればデジタルワールドを滅ぼす混沌の化身となりかねないため、鎧の胸部には危険の象徴『デジタルハザード』のマークが刻まれている。
全身を"クロンデジゾイド"と呼ばれる最高レベルの超合金を99.9%という高純度で使用した鎧に包み、右手に「聖槍・グラム」左手に「聖盾・イージス」を構える。
敵対する者には一切の容赦はしないが、自身が仕える主君には非常に忠実という性格をしている。
但し同じく主君に使え自分が認めたならば悪でも構わないデュナスモンとは異なり、各メディア作品において「主君(イグドラシル)に忠誠を誓いつつも、敵対しても善良なものならチャンスを与え、例え主君であってもデジモンの命を容易く奪う非道な行いをする時には裏切る」という、ロイヤルナイツ内においてある意味ウィルス種らしくどちらにも傾く可能性があるという危ない存在だと言える。
必殺技は、グラムによる必殺の一閃『ロイヤルセーバー』と、イージスから放たれるすべてを浄化する光線『ファイナル・エリシオン』。
メディア作品では声付きの物はほぼテイマーズのオリジナルキャストである野沢雅子氏が担当している。『デジモンストーリー サイバースルゥース』では織田優成氏が担当。なお野沢氏は2020年から放送されているテレビアニメ『デジモンアドベンチャー:』にてナレーターを担当している。
作品での活躍
『デジモンテイマーズ』
CV:野沢雅子
松田啓人(タカト)のパートナーデジモンのギルモンが究極体に進化した姿。ギルモンはベルゼブモンとの戦いの最中、加藤樹莉(ジュリ)のパートナーデジモンだったレオモンを殺されたことに激昂したタカトの怒り・憎悪により完全体・メガログラウモンから邪悪な究極体メギドラモンへと暗黒進化してした末にギルモンへと退化してしまったが、タカトが自分との本当の友情に気付いたことに呼応して復活。人間である松田啓人(タカト)と融合(マトリックスエボリューション)して真なる究極体・デュークモンへの進化を遂げ、苦戦しながらも七大魔王の一体に数えられる究極体であるベルゼブモンに勝利した。
ギルモンっぽさは兜の庇(ひさし/日除け&目の周囲の防御のための突出部)のみだが、初期イラストを見た子供の中には、マントの羽織具合が尻尾に見えた&兜の庇のせいで恐竜人っぽい顔に見えたため、竜人型と勘違いした子もいたとかいないとか。
ギルモンとは打って変わって、性格が老練で落ち着いた物腰になる。
自己主張が激しく一人称に「このデュークモン」と付ける。また落ち着いている事が多いとはいえ敵対する者には一切の容赦しない性格から「このデュークモンが絶対に許さない!」など、ロイヤルナイツ内でも怒りを表す台詞が多い。
さらにグラニ(0ARMS-Grani)と融合することでデュークモン・クリムゾンモードとなることができる。進化バンクの際には、ギルモン→グラウモン→メガログラウモン→ギルモン→デュークモンとなる演出がされており、一部?からは高い評価を受けている。
- 進化系統
幼年期:ジャリモン→幼年期:ギギモン→成長期:ギルモン→成熟期:グラウモン→完全体:メガログラウモン→究極体:デュークモン→デュークモン・クリムゾンモード
『デジモンフロンティア』
アキバマーケットの武器屋の店主として一瞬登場した。
今作ではロイヤルナイツが登場するが彼は無関係である。
『DIGITAL MONSTER X-evolution』
CV:野沢雅子
イグドラシルに刃向かうロイヤルナイツとして登場。
「Xプログラム」による既存デジモンの抹殺に疑問を感じてイグドラシルから離反。イグドラシルの命を守ろうとする盟友のオメガモンと対立する。
一度はオメガモンに倒されて死亡するが、デュークモンXとして復活し、改心したオメガモンと共闘する。
『デジモンセイバーズ』
CV:野沢雅子
イグドラシルの命令により、人間界を滅ぼしに来たロイヤルナイツの一員として登場。
OPでもロイヤルナイツ集合シーンで最後にロイヤルセイバーを突き出すなど、ロイヤルナイツの中では出番が多かった存在。他の多くの究極体同様、過去のシリーズに比べて圧倒的に巨大になっている。
人間を酷く見下し、憎んでおり、人間界に対して大規模な破壊活動を展開していた。
その後、人間側に味方した同じロイヤルナイツのスレイプモンと激突し、スレイプモンの決死行によって氷漬けにされて海中深くに沈められる。
その後、終盤になって戦いの真相を理解したことでイグドラシルへの盲目的な忠義を捨て、人間界とデジタルワールドの両世界のために大門大たちに加勢する。
『デジモンストーリーサイバースルゥース』
CV:織田優成
デジタルワールドを侵食するイーターを滅ぼすべく、その元凶と目される人間界を滅ぼそうとするロードナイトモン、ドゥフトモンに対し、オメガモンと同じく人間界を守る事を選択した。一方で、デジタルワールドにおいてイーターに侵食されたデジモンに情けをかけ逃してしまった結果、守護していたエリアに多大な被害をもたらしてしまった経験から、危険なものは人間であっても排除すべきと考えている過激さを秘めている。