幼女戦記
ようじょせんき
概要
小説投稿サイト「arcadia」で連載されているweb小説であり、後にそれに加筆修正がくわえられてKADOKAWA(エンターブレインブランド)から書籍版が刊行された。
同サイトで発表された「魔法少女リリカルなのは」の二次創作小説「リリカルなのはAnother~Fucking Great!~」が着想の元となっている(Arcadiaの作者コメントより)。
「幼女」という題名から想像される要素(萌えとかそういう系)が皆無な、硝煙香る本格的戦争もの小説。
某赤い国やら某自由の国やらに対する溢れるリスペクト精神を満載した結果、作者がエンターブレインの正気を疑うレベルに達した内容と化している。
5巻にてアニメ化計画が進行中ということが公表された。
これを受けて作者は「エンターブレインは勇者の中の勇者」とコメントしている。
コンプエース(KADOKAWA、角川書店からの引き継ぎ)2016年6月号でコミカライズ化、執筆者は東條チカ(代表作は『コードギアス双貌のオズ』)。
2017年BOOK☆WALKER大賞を受賞。2020年7月現在シリーズ累計650万部突破。
メディアによる差異
本作品は2020年7月現在、Web小説・書籍・コミカライズ・テレビアニメ&劇場版アニメの4種類の媒体でメディアミックスされており、各媒体でストーリーやキャラクター設定が多少異なる。
ある作品媒体ではメインキャラクターでも別の作品媒体では存在すらしない者、この時点の前に大規模戦闘や駆け引き(勘違いコント)があったけど大人の事情で変更しました!などなど…
そのため加筆編集時はその情報がどの媒体から得られたものかが重要である。
Web小説
全媒体の原作。詳細は前述のとおり。
書籍
メディアミックスの原典。2013年10月31日第一巻発売。Web小説に大幅な加筆修正が行われた。さらに篠月しのぶ(Pixivアカウント)のイラストが挿入された事により視覚的な設定基準が定まった。
分類上はライトノベルであるが、色々な意味での重厚さから迎撃するファンよりヘヴィーノベル(ヘビーノベル)あるいは鈍器としてネームド扱いされている。エンターブレインより2020年7月現在12巻まで刊行。以下続刊予定。
コミカライズ
書籍版を元にWeb小説の小ネタも盛り込んで再構成。見事に「美味しいとこどり」を成した構成力で原作ファンからの支持を得ている。また、月刊誌では通常2話~3話に相当するページ数でのハイペースな連載ながら、崩れや手抜きが一切見られない点も評価が高い。
コンプエースで連載中。2016年12月10日第一巻発売。2017年4月から6月にかけてコミックス3巻連続刊行作戦を決行。アニメ版キャストによるドラマCD特典など機を逃さない猛攻をかけた。2020年7月現在18巻刊行。以下続刊。
(誰か東條先生に恩賜の休暇を…)
テレビアニメ
2017年1月~3月放送。アニメーション制作はNUT。書籍版を基本としているが、オリジナル要素が多分に盛り込まれたほか、キャラクターデザインの方向性が他媒体と大きく異なる点を主として原作ファンには賛否両論である。
しかし、アニメから入ったファンも多く概ね好評であり、オリジナル要素から派生するその先の展開を見たいという原作ファンも多い。2018年1月9日付で劇場版制作決定が告知された。
2020年5月にこれをベースにしたスマホゲームアプリ開発が発表された。
劇場版アニメ
2019年2月8日公開。上記の続編として作られた完全新作劇場版。主なストーリーは、書籍3巻後半~4巻をベースに、メアリー・スーが「連合王国主導多国籍義勇軍」(こちらで言うレインボー師団的な組織)に入る点で変更がある。南方戦役が5分ぐらいしか無い分、赤の広場での○○○○(ネタバレ防止)やティゲンホーフ市の戦いが凄まじいことになっている(褒めている)。ターニャ対メアリーの一騎打ちはこれほど凄いものは他に無いだろう。
同年4月に4DX版が上映、興行収入4億円を突破した。もしかしたら、今でも一部映画館で上映されているかもしれない。
プチアニメ ようじょしぇんき・15分アニメ 異世界かるてっと
ようじょしぇんきはTVアニメ放映時、2019年劇場版マナームービー含む、異世界かるてっとシリーズは2019年から作られたアニメ。どちらも芦名みのるが監督。プチキャラと化したターニャ達があーだこーだするかわいくて楽しい物語(血生臭くない方)。(異世界かるてっとはリンク先参照。)しぇんきは各DVD・ブルーレイでみられる。
未見の原作ファン諸氏はぜひ自分の目で確かめていただきたい。
DVD・ブルーレイはアニメ全3巻、劇場版、異世界かるてっと共に発売中。
以下項目は書籍版を主な情報源として記述する
ストーリー
戦争の最前線にいるは幼い少女。
金髪、碧眼そして白く透き通った肌の幼女が、空を飛び、容赦なく敵を撃ち落とす。
幼女らしい舌足らずさで軍を指揮する彼女の名はターニャ・デグレチャフ。
だが、その中身は、神の暴走により幼女へと生まれ変わることとなった日本のエリートサラリーマン。
効率化と自らの出世を何より優先する幼女デグレチャフは、
帝国軍魔導士の中でも……もとい、帝国において最も危険な存在へとなっていく――。
登場人物
配役はサウンドドラマ/テレビアニメの順。1人表記(/のないもの)は、テレビ、劇場版アニメを指す。
帝国
主人公。第二〇三航空魔導大隊の大隊長兼第一中隊長。サラマンダー戦闘団の戦闘団長。効率至上主義と出世至上主義に支配された個人主義者である熱狂的平和主義者にして反共主義者。
前世の日本ではエリートサラリーマンとして人事部で辣腕を振るっていたが、リストラされた元部下に逆恨みで殺され、その人格のあまりの酷さに怒りを覚えた神を自称する存在Xによって、魔法が存在する異世界に魔道師適正のある幼女として転生する羽目になり、生き残る為に軍人の道を歩んでいくことになる。
その精神性や言動から作中の関係者のみならずファンからも「あ、そういえばこの人幼女だっけ」という扱いを受けることもしばしば。
一方で漫画版においては同志チカ氏による渾身の画力によって可愛らしさ全開の描写が多く、媒体によってファンからの認識が食い違うことも。
ライン戦線においてターニャの下につけられた新兵。後の第二〇三航空魔導大隊第一中隊隊員。愛称はヴィーシャ。
後にターニャの副官となり、なぜか戦争狂(ターニャ主観)が集まるターニャの部隊における屈指の常識人。
が、徐々に周りの空気に感化されてきている模様。
漫画版とアニメ版でデザインが異なり、漫画版ではセミロングの少女として描かれている一方、テレビアニメ版では目の大きなロングヘアの少女として描かれている。
珈琲を淹れる腕前はターニャのお墨付きであるほか、事務仕事も概ね彼女がこなしている模様。
カード遊び等には滅法強いらしく、同僚の雑談で度々ネタになっている。
エーリャという情報に強い友人がおり、そこから何かと情報を仕入れていたようだが、中盤以降はあまり話題に出て来ていない。
作中におけるライヒの現状に鑑みて(主に読者から)エーリャの安否が思いやられる状況が続いていたが、12巻において「ヴィーシャと同期の女性魔導将校」が登場。どうやら彼女も何とか無事に生き残っていたらしいことが判明した。もっとも仮に「もしものこと」が起きていたとしても、それどころではないヴィーシャ当人からは「あ、そう」で片づけられてしまいそうなのが悲しいところである。
ちなみに、エーリャとの会話から東洋の某国におけるNINJAは認知されている模様。アイエェェ……
マテウス・ヨハン・ヴァイス
CV:濱野大輝
第二〇三航空魔導大隊第二中隊長であり副長。謹厳実直、それでいて実戦的な柔軟性も兼ね備えた優秀な副隊長。
ターニャが独自に行動するときには、大抵の場合ヴィーシャか彼が指揮を執る。
部隊配属当初は良くも悪くも「教範通り」の動きが目立ち、ターニャから「マニュアルバカ」「ちと常識的過ぎる」と珍しい怒られ方をされている。
ダキア公国での初陣において、マニュアル戦術に固執して敵前逃亡を疑われるという大失態をやらかしており、何度かネタにされている。
当初は英雄願望があったらしいが、大隊員選抜時の地獄の訓練で色々と叩き折られたとは本人の弁。
その辺の経緯もあってか、ターニャに対して全幅の信頼と絶対の忠誠を誓っており、
サラマンダー戦闘団結成の際にはあくまで(本人は他人事のつもりだった)ターニャの指揮下にあらんと直訴に来たほど。
ターニャからは生粋の戦争狂と認識されている。
ヴォーレン・グランツ
CV:小林裕介
第二〇三航空魔導大隊補充隊員。第一中隊所属。(アニメは初回編成から登場。)
着任早々に訓練も兼ねてライン戦線の敵塹壕に乗り込んで敵兵を捕虜にして戻ってくるという、地獄すら生温い環境に放り込まれる。
その後、数々の実戦を経て第二〇三航空魔導大隊に恥じない兵士として成長していく。
なお、士官学校時代にターニャの噂(伝説)を耳にしていたため、彼女の下に配属されたときにはガチで震えあがっていた。
生来の性格は割とお調子者のムードメーカーで、現場慣れした中盤以降は軽口を叩いてターニャやヴァイスに窘められる場面が多い。
東部戦線でゼートゥーアの護衛任務に抜擢されてからは、彼にこき使われるターニャの姿も含めて「考えるのは偉い人に任せたい」として、出世願望も粉々に消し飛んだ模様。
ヴィリバルト・ケーニッヒ
CV:笠間淳
第二〇三航空魔導大隊第三中隊長。
長髪を後ろで纏めた狐目の男。
糸目で漫画版では接近戦時に剣を使っている。
実質アニメ版・漫画版のオリジナルキャラクターで、原作には名前のみ、それも一度しか登場しない。
ライナー・ノイマン
CV:林大地
第二〇三航空魔導大隊第四中隊長。
恰幅のいい小太り体型。
漫画版では脳筋タイプで接近戦時に周囲の重量物を投げつけるという手をよく使う。
アニメ版・漫画版オリジナルキャラクター。
参謀本部戦務参謀次長、階級は准将(初登場時)。沈着冷静で学者肌の軍人。
ふとしたきっかけでターニャと「戦争の行く末」について話をしたことから、彼女の話す「世界大戦」という最悪の現実と向き合うことを余儀なくされる。
ターニャの後ろ盾というべき存在。
CV:玄田哲章
帝国軍参謀本部作戦参謀次長。階級は准将(初登場時)。ゼートゥーアとは盟友。
ゼートゥーアよりも現場寄りの考え方だが、やはり広い視野を持った優秀な軍人。
ゼートゥーアの懐刀であるデグレチャフ達を各地の戦場へ送り込んでいく。
参謀本部人事局人事課長、階級は少佐(初登場時)。真面目で実直な軍人。
士官学校時代のターニャが「抗命した下級生の頭をカチ割ろう(物理)とする」場面に遭遇し、彼女を異常者・狂人の類として(軍人としては極めて優秀であることを認めたうえで)警戒心を抱いている。その後、帝国軍参謀本部の作戦参謀の1人となるが、その生真面目な性格ゆえに異常な方向に進んでいく戦争と、総力戦においてはむしろターニャの狂気こそが正鵠を射ているという現実に苦悩してゆく。
マクシミリアン・ヨハン・ウーガ
CV:赤城進
軍大学時代のターニャの学友、階級は大尉(初登場時)。
幼い娘が戦争に巻き込まれることを憂いていた。ターニャ曰く「戦場を知っている良識ある人間」。
なお、ターニャが彼に発した「退役すれば、一つの力になれる」という言葉の真意は、軍大学の上位を確保するためにライバルを蹴落とすためだったりする。
その後は後方勤務で主に鉄道による兵站を担当しているようで、何度かターニャとも顔を合わせている。
内務担当としての手腕は極めて優秀で、上層部からの評価も非常に高いが、本人曰く「躊躇が多すぎる、指揮官としては最悪の無能」。
比較対象がターニャやゼートゥーア、ルーデルドルフということを差し引いても、娘の存在から『参謀将校として冷徹になりきれない』ことに苦悩している節がある。
その辺を踏まえて、(真意はともあれ)後方勤務を勧めたターニャに深い感謝と友情を感じている。
実はターニャに対して(軍人としての階級や能力を踏まえた上で)個人的な友情を感じている非常に稀有な人物の一人。
一方、敵対している連合国などからもゼートゥーアの懐刀として、レルゲンと並んで帝国参謀本部の重要人物の一人と目されているなど、その実力は高く評価されている。
テオバルト・ヴュステマン
サラマンダー戦闘団に所属する航空魔導師士官。階級は中尉。
資質、人格等の問題はともあれ、実戦経験が絶望的に不足しているという、
総力戦におけるライヒの置かれた状況を端的に表しているとでも言うべき人物。
グランツの部下として実戦経験を積みながら戦闘を続けている。
エルマー・アーレンス
サラマンダー戦闘団に所属する機甲部隊士官。階級は大尉。
戦闘団設立にあたってレルゲンが手回しをして配属されたということもあり、
ターニャから当初から十分に評価されていた数少ない士官。
ロルフ・メーベルト
サラマンダー戦闘団に所属する砲兵士官。サラマンダー戦闘団の設立時要員。階級は大尉。
東部戦線の実態(主に補給線と兵站)を鑑みない態度から当初の評価はボロクソだったが、
実戦において砲兵隊長として見事な結果を出して見せたことから評価を改められる。
良くも悪くも職人肌な砲兵士官なようで、ターニャ曰く「砲兵バカ改め砲兵の専門家」。
クラウス・トスパン
サラマンダー戦闘団に所属する歩兵士官。中尉。
当初の歩兵指揮官であったトーン大尉が独断専行によるMIA認定を受けたことで、
次席である彼が歩兵指揮官としての責を引き継ぐことになった。
ターニャ曰く「マニュアルバカ」「経験だけから学ぶ頭の固い人間」で評価も芳しくないが、
ターニャとしても新人教育とスキルアップと見做して(半ば無理矢理にではあるが)楽しんでいる節がある。
その甲斐あってか、後方勤務時に連合王国コマンドの奇襲を受けるも、
メーベルトと連携して撃退に成功するなど、着実に士官としてスキルアップしている模様。
が、東部戦線以外での経験が乏しく、イルドアにおける陣地構築でターニャから叱責を受けるなど、なかなか根っこの気質までは変わらないようである。
アーデルハイト・フォン・シューゲル
CV:飛田展男
帝国軍エレニウム工廠主任技師。
技術者としては優秀だが安全機構を「機能美に欠ける」という理由で排除したがったり、兵器試験の失敗を試験者に転嫁したりといった問題行為が多く、「歩く災厄」なる異名まで付いていたほど。
宝珠核の四核同調に行き詰まりが見えてきたところで存在Xと接触。エレニウム95式、及び改良型97式の開発に成功する。この一件以後、敬虔な信者と化した。後にアンドリューと出会う。
協商連合
アンソン・スー
CV:堀内賢雄
協商連合軍の航空魔導師。階級は中佐。協商連合軍の帝国領の越境行軍の際に哨戒任務に就いていたターニャと交戦することになる。
後に亡命するメアリーから連合王国情報部のコネで入手した新型短機関銃を贈られるがノルデン沖で(アニメ版ではオース・フィヨルドで)ターニャに撃墜された際に奪取された。
CV:戸松遥
協商連合の魔導師であるアンソン・スーの愛娘。
帝国によって協商連合が占領される直前に、合州国に亡命。
そして魔導師としての適性を見いだされ、義勇兵に志願。連合王国軍に所属する。
WEB版では神(存在X)を信奉する独善的な狂信者として描かれているが、書籍版ではごく一般的な少女である。漫画版では双翼のような髪型の美少女。
帝国を悪とした分かり易い正義や共産主義の建前をコロッと信じてしまうなど、良く言えば善良、悪く言えばお花畑な性格。
自分の価値観や常識をなかなか曲げられない頑固なところもあり、お世辞にも軍人向きとは言い難い。
書籍・アニメ版ではアンソンに贈った短機関銃を奪取して使っていたターニャを父の仇として憎悪している。
共和国
ピエール・ミシェル・ド・ルーゴ
CV:土師孝也
共和国をまとめる将軍。階級は少将。国防次官と陸軍次官を兼任している。
共和国敗戦後も負けを認めず、海軍と共に植民地へと脱出、「自由共和国」を設立して抵抗を続ける。
セヴラン・ビアント
CV:小柳良寛
共和国のエース航空魔導師。階級は中佐。
ラインの悪魔ことターニャの使った戦法を的確に分析し、模倣のみならず自軍に合わせて応用発展させることもできる優秀な戦術家。
アニメ版ではそうでもないが漫画版では自信家のナルシスト。
連合王国
サー・アイザック・ダスティン・ドレイク
CV:高岡瓶々
連合王国の情報部所属の魔道師。階級は中佐。アニメ・漫画版オリジナルキャラクター。
落ち着いた雰囲気の中年男性。アニメ版では協商連合戦の時期からしばしば登場する。
漫画版では「衝撃と畏怖」作戦と同時刻の連合王国を描いた第49章にて初登場。
ウィリアム・ドレイク
CV:森川智之
連合王国の海兵魔導部隊指揮者。階級は中佐。
原作・アニメ版では落ち着いた熟練指揮官だが、漫画版では少々血気盛んな性格。
魔導師としての能力の高さのほか、政治的な理由も相まって合州国や連邦などとの合同任務に駆り出されることが多いが、メアリーが部下となった後は彼女の身勝手な行動に悩まされる。
そして何より政治的なお偉いさんがたやら情報局のジョンおじさんやらに振り回され続ける状況に辟易している。
ルーシー連邦
ロリヤ
CV:チョー
ルーシー連邦内務人民委員。連邦における事実上のナンバー2。 作中においては殆ど実態の語られない連邦トップたる書記長に代わる事実上のトップと言える。
軍事・内務において極めて有能で、対外戦略から組織の内部粛清(語弊も誇張も無し)に至るまで辣腕を振るう。
特殊性癖の漁色家という非常に困った人格の持ち主であるが、その能力故に黙認されている。
首都強襲をやってのけたターニャに読んで字の如く一目惚れして並々ならぬ執着を抱き、その手で〇〇で××で(自主規制)で(アカン)で(ry)を実現せんと邁進する。
何がヒドいかって、モデルになった人物の方がもっとヒドくてどうしようもないことであろう。
事実は小説より奇なりとはよく言ったものである。
その他
神(を自称する『存在X』)
CV:小倉大輔(会社員)、榎吉麻弥(OL)、相馬康一(老人)、飯野千鉱(女子高生)、佐々健太(運転手)、原田彩楓(子供)、秋山祐太(学生)、二川翔太(学生)、春日望(乳児)、手塚秀彰(人形)
人々が信心を失っていくのを悲しみ、それを復活させようと頑張っている。
その一環としてターニャを転生させたり、完成するはずがなかったエレニウム九五式を奇跡によって可動させたり、オルレアンの乙女を彷彿させるほど信心深い少女(後述)に恩寵を与えたりしている。
おかげでたださえひどい大戦がよりカオスなことになるんだよ!!
ターニャ曰く「ビジネスモデルに根本的な欠陥がある」。
漫画版では主にゼウスらしき老人の風貌で、アニメ版では前述通り、自らの意思を表明する際には現場近くの生物か人形(例えばくるみ割り人形)の口を借りて話す。
よく二次創作でネタにされる。存在Xに対して、「いいぞ。もっとやれ!」と言うオタクと、「ガチでクソだから消えてくれ!」と言うオタクがいる。
アンドリュー
統一暦1967年の連合王国のWorld Today's News(WTN)の新聞記者。(アニメは劇場版のみ登場。)「かつての」帝国のことを知るべく色々と調査している(シューゲルにも面会する)。
国家
帝国
本作の舞台となる軍事国家。「ライヒ」とも呼ばれる。首都はベルン(ターニャの出身地)。
大陸列強のひとつであり、大陸で一等地に存在する為国力は豊かだが、それだけに四方全て敵国ないしは仮想敵国に囲まれており、国防方針に常に悩まされ続けている。
協商連合の越境行為を領土問題解決の好機ととらえ、全面動員による進行を決定する。このことが周辺国の警戒を招き、帝国は世界大戦への道を突き進んでいくこととなる。
モデルはドイツ帝国とドイツ国防軍。ただしダキアと直接に接すること、イルドアとの領土問題など領域面の描写にはオーストリア=ハンガリー帝国の要素が含まれる。
レガドニア協商連合
帝国の北に位置する民主主義国家。
勝ち目が皆無なのに国粋主義の新政権が支持率アップの為に帝国との係争地に軍を派遣し、帝国の逆鱗と虎の尾にまとめてケリを入れるレベルの大失策をやらかす。
そのため、しばらくは共和国や連合王国から冷たい目で見られていた。
フランソワ共和国
帝国の西に位置する民主主義国家。首都はパリースィイ。
帝国の抑えとして期待していた連邦が帝国と不可侵条約を結んでしまったため協商連合と同盟。帝国包囲網の崩壊を恐れ協商連合の次に帝国へ宣戦布告する。連合王国や合州国が介入してくれるまで帝国の圧力に耐えるしか勝ち目がない。
モデルはフランス。
指揮官の一人として「ド・ルーゴ」なる将軍が出てくるが、カタカナでアナグラムすると元ネタの人が出てくる。
ダキア大公国
帝国の南東にある国家。軍隊の運用や装備は時代錯誤で航空戦力がないという近代戦にあるまじき軍隊を保有する。
戦時中だろうが真夜中の都市は電灯やガス灯をつけて作業の効率化を図っている。
モデルはルーマニア。
アルビオン連合王国
大陸沿岸に存在する島国。帝国が大陸を席巻することを危惧し、様々な工作を行う。
首都はロンディニウム。この国の料理はものすごく不味い。
モデルはイギリス。
イルドア王国
帝国の南にある国。情勢的には中立国で、帝国とはある程度友好関係にある。
ただ、やはりというか、帝国は考慮することすら拒否しているが、帝国との間に未回収の領土問題を抱えている。
兵力も郷土軍に近く戦力としてはまともにみなされないが、所持する戦艦の完成度だけは本物(乗組員の練度を考慮に入れなければ)。航空部隊もそれなりに高い練度を誇る。
装備体系は混乱しており、各国からの輸入品が混在しているが、それは同時に各国との深い関係を示唆している。
ダキアと違って自分たちの軍隊が張り子の虎であると熟知しており、理解してなお帝国南方への牽制を行い、一定の戦力を貼り付けさせて遊兵とすることができる狡猾さを持ち合わせている。
財政基盤が少々脆弱で、そのせいで帝国と連合軍に二股をかけざるをえない状況にある。
モデルはイタリア。
ルーシー連邦
帝国の北東に位置する共産主義国家。帝国にとっては最大の仮想敵国。大戦勃発以降も帝国軍東部方面軍だけはほとんど動かされていない。帝国の外交努力により不可侵条約を結んでいるが・・・
首都はモスコー。兵士の数が底なしだが質が酷すぎることに定評がある。
モデルはソビエト連邦。
国家指導者の名は「ヨシフ・ジュガシヴィリ」。「ジュガーシビリ?」・・・スターリンの本名の名字そのまんま。
合州国
新大陸に存在する民主主義の武器庫。この国が参戦すれば帝国に勝ち目がなくなるのだが、民衆や議会に孤立主主義が蔓延しているので大統領が個人的援助をしているのみに留まる。現時点では中立。
首都はフィラデルフィア。
モデルはアメリカ合衆国。ここから派遣された義勇部隊の一部が某十字軍みたいだって? そんなバカな。
秋津島皇国
帝国から見て大陸の極東にある島国。ルーシー連邦と領海権を巡って小競り合いを繰り返している。モデルは大日本帝国。この国と連邦の間で発生した大規模戦闘の経過が、列強諸国の戦略・戦術に少なからぬ影響を与えている。
森林三州誓約同盟
共和国と帝国の間にある小国。中立政策をとっており、大戦においても中立を貫いている。
モデルはスイス。
イスパニア共同体
南方大陸に植民地を持つ列強の一国。国内で苛烈な政治闘争が繰り広げられており、国外に目をやる余裕がなく大戦では中立を貫いている。
モデルはスペイン。
テレビアニメ・劇場版アニメ
2017年冬アニメとして放送された。
当時、TOKYOMX、KBS京都、サンテレビ、AT-XおよびBS11、ついでに六本木三丁目のお友達約1局で放送されたようだ。
また、AbemaTVでの配信もされた(ようじょしぇんきも放送)。
なお原作では登場人物のほとんどが苗字でしか書かれていなかったが、アニメ化に際して登場人物のフルネームが判明した。
2019年2月に完全新作の劇場版が公開。詳しいことは上記で。
WEBラジオ 幼女戦記 ラジオの悪魔
MCはターニャ役の悠木碧と、レルゲン役の三木眞一郎。(配信局:音泉)
スマホゲームアプリ 幼女戦記 魔導士斯く戦えり
2020年5月に制作が発表された。2020年リリース予定。製作はスタジオハーベスト。
アニメのストーリーを各キャラクター目線で追体験できる。戦闘は特定の武器種に特化したキャラを駆使する。主に第二〇三航空魔導大隊が活躍すると予想される。
関連タグ
妖人狩り(菊地秀行):この作品に影響を与えたとされる先人。続編タイトルの妖女狩り(ようじょがり)というシンクロも。
『終末のイゼッタ』『ストライクウィッチーズ』:同類?
『エースコンバットゼロ』『紺碧の艦隊』:元ネタ?
『オーバーロード』:Web小説書籍化・出版社がエンターブレインという繋がりでなにかと二個一で取り扱われる作品である。まず作品イラスト等の展示会が合同開催。社畜主人公繋がりでマッサージ店とも合同コラボキャンペーンを展開。アニメの制作が決まってみれば、制作プロデューサーが同じかつ声優繋がりで制作発表記者会見も劇場版オーバーロードと合同。アニメ本編中にも劇場版オーバーロードの宣伝ポスターが登場した。作者同士も交友が深い模様。
2019年春アニメの異世界かるてっとで共演した際もアインズと個人的な繋がりを結んでいる。2019年11月にゲーム作品MASSFORTHEDEADでコラボが実現した。
『maimai』:セガのリズムゲーム。劇場版公開決定に連動する形で『Los!Los!Los!』が収録。MVに関してはアニメ本編で流れた物とは大きく異なっているのが特徴(主に本編のダイジェスト)。これは実際のEDでは1枚絵ベースだったのが理由と思われる。