曖昧さ回避
自衛隊における対戦車ミサイルの略称でもある。(Missile.Anti Tank)
概要
" Monster Attack Team " の略。
ウルトラシリーズではお約束の防衛組織であり、科学特捜隊やウルトラ警備隊での戦闘データを生かし、怪獣撃滅のために尽力する特殊組織である。
2第2話にて日本支部隊長が加藤勝一郎から伊吹竜へと変わった。実は、防衛組織がメンバーチェンジを行ったのは本作が最初だったりする。
日本支部の基地は、なんと東京湾の底にある。勿論、戦闘機などの発射孔は陸上にあるが。
軍内部では弱い立場にあり、上官から解散を命じられたりすることもあった。
最終話にてバット星人に基地の原子炉を破壊され壊滅状態となり、戦闘後に再建を図ろうとするも、それらは叶わず解散する。
隊員
- 加藤勝一郎隊長
演:塚本信夫
元は陸上自衛隊の一佐でMAT日本支部の初代隊長。ヘルメットの番号は「1」。38歳。
郷秀樹の勇気ある行動と生命力(死亡と診断された後で蘇生したこと)に感銘を受け、MATへの入隊を薦めた。
普段は温厚な性格だが、任務に対する責任感が強く規律には厳しい。上層部の岸田長官からの強引な命令に対し押して忍ぶ態度でよりよい解決策を進言し、部下同士の対立を解決するため単身で危険地帯に調査に赴く(第3話)など、外柔内剛の部下思いの上司。息子がいる。
実兄は鉄道会社の社長(息子がおり、加藤の甥にあたるが、エレドータス事件で豹変した少年に監禁されてなり代られ、郷に救出された描写があるだけで出番はわずか数秒だった)。
後にベムスター襲来時に全滅した宇宙ステーションの職員の再編成を行った際に、隊長として抜擢され、伊吹竜隊長を後任としてMATステーションへ転任した(後年のマンガ等で、ベムスターの襲撃で殉職した宇宙ステーション責任者で親友の梶キャプテンの後を継ぐため、という裏設定が生まれた)。
※加藤隊長を演じた塚本は、特撮では『ウルトラQ』第10話、『仮面ライダー(新)』『仮面ライダースーパー1』(谷源次郎役)にも出演。
- 伊吹竜隊長
演:根上淳
MAT日本支部の二代目隊長。ヘルメットの番号は「1」。
加藤のニューヨーク本部勤務時代の上官で、彼がMATステーションへ転任となった後、ニューヨーク本部から転任して来た。やや激情家で任務遂行には厳しいが、人間としての根は優しい。実家に妻と一人娘の美奈子がいるが、MAT隊長の家族であるが故に宇宙人の陰謀に巻き込まれることが多い。
優れたパイロットであり、ジャックの危機を何度も救った。
なお、劇中では何らかの理由で郷がジャックと同一人物であることに気づいていた可能性があるような行動も見せている。
※伊吹隊長を演じた根上の妻は、『ウルトラマンタロウ』でウルトラの母の仮の姿(緑のおばさん)を演じた歌手のペギー葉山で、根上夫妻はおしどり夫婦として知られていた。
当初、伊吹隊長役には『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』への出演歴もある土屋嘉男などが候補に挙がっていたが、最終的には大映映画を中心に活躍していたベテランの根上淳に決定された。
- 郷秀樹隊員
演:団次郎((現:団時朗)
言わずと知れた本作の主人公であり、ウルトラマンジャックと一心同体になっている。ヘルメットの番号は「6」。ジャックがバット星人との戦争に出征せねばならなくなった際、彼と共にウルトラの星に向かったため、公式記録では「ゼットンとの戦いで殉職」とされた。後に地球に戻ってきたジャックがUキラーザウルスとの戦いでエネルギーを使い果たした際には、夢だったレーシングクラブの会長として働いていた。
- 南猛隊員
演:池田駿介
事実上の副隊長。
MAT日本支部の副隊長格で、柔道の実力にも優れたマットガンの名手。ヘルメットの番号は「2」。
心優しい性格の持ち主でチームワークを大切にし、ウルトラマンとしての能力を得て、スタンドプレーに走る郷を庇うなど、MAT入隊当初の郷の面倒をよく見ていた。自分の独断で物事を判断せず、他の隊員の意見をバランスよく聞こうとしていた。少年時代にはいじめられっ子だったらしく、いじめられている子供を見ると我慢できないなど、誰よりも優しい心を持っている。
※南隊員を演じた池田は、『キカイダー01』(キカイダー01/イチロー)、『正義のシンボル コンドールマン』('三矢堅介)、『プロレスの星 アステカイザー』(ジャガー春木)、『秘密戦隊ゴレンジャー』(醍醐次郎〈ダイガー仮面人間体〉)等に出演。
- 岸田文夫隊員
演:西田健
軍人の家系に生まれたエリート隊員。地球防衛庁の岸田長官は叔父に当たる。
兵器開発を得意とする。ヘルメットの番号は「3」。
MAT一の射撃の名手(作中では屋上にいるズール星人を地上から1発で仕留めるという離れ技を見せた)でプライドが高く、少々短気なところもある。正義感と責任感が強いが、十分な調査もせずツインテールの卵を岩だと判断するなど、独断で重大な決定を下し失敗する例も見られる。
初期には何かと郷隊員と意見や感情が対立し、郷が謹慎処分になるほど重大な結果になることも多かったが、中盤以降は郷との関係も良好になり、パトロール中に談笑したり、惚気話に興じるなど郷のよきパートナーの立ち位置となる(結果として序盤で郷の理解者だった南隊員の出番が少なくなった)。
※岸田隊員を演じた西田は、特撮では『宇宙刑事ギャバン』(サン・ドルバ役)、『忍風戦隊ハリケンジャー』(日向無限斎 / ハムスター館長)、『烈車戦隊トッキュウジャー』第26駅にも出演。
- 上野一平隊員
演:三井恒
若く直情型の熱血漢でMATのムードメーカー的存在。ヘルメットの番号は「4」。
戦闘中の様々な局面において感情をストレートに出している。MATに命を懸けると言う一方で、喉が渇いたからとパトロールを打ち切って基地に帰還するなど、南隊員や岸田隊員と対照的に気分屋の一面を感じさせる場面もある。
同い年の郷隊員と仲が良く、初期には郷の意見を「ばかばかしい」と一蹴する態度も見られたが、反面チームで孤立した郷を庇う事も多かった。迷信や占いを信じる一面もあり、天涯孤独の身で親兄弟はいないが、地底科学の権威である小泉博士の恩を受ける。後に博士殺害の嫌疑をかけられるが、郷たちに潔白を証明される。博士の娘の千鳥は「チーちゃん」と呼ぶ幼馴染み。
- 丘ユリ子隊員
演:桂木美加
MATの通信員であり、紅一点。しかしメインヒロインではない。剣道をやっている。ヘルメットの番号は「5」。
*詳細は当該記事を参照。
武装
- MATシュート
ビームと実弾の換装が可能な拳銃。以降の防衛組織は実弾銃が基本になっていく。
- MATガン
怪獣撃退用の連発式自動小銃。実弾兵器だが、子供が乱射しても平気な程反動が少ない。
- SP-70
強力なレーザーライフル。シーゴラスの角を切断する程の火力を持ち、後にさらに強力な核兵器並みの熱量を持つレーザーガン『スペースカノン』が作られた。大袈裟なように思えるが、レーザーは出力さえあげればいかなる物体も溶融・切断することが可能であり、事実バルタン星人やグドンといった核兵器に耐えうるほど頑丈な怪獣も(ごく稀に)出没するウルトラ世界では決して大仰な武器ではないのである。
- MATバズーカ
怪獣攻撃用の無反動砲。『マン』にてケムラーを倒したバズーカに名前が酷似しているが、気のせいだろう。
最高速度マッハ5"で飛行する、VITOR機能を持つ戦闘機。水中すら移動することが可能な優れもの。
1号に比べると若干丸っこいデザインが特徴的な戦闘機。後半はあまり登場しない。
軍用ヘリコプター。中にジープを搭載している。