バダン総統
ばだんそうとう
「仮面ライダーよ……さらばじゃ! ハッハッハッハ……」
概要
仮面ライダーSpecial「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」および、小説「仮面ライダーZX オリジナルストーリー」(平山 亨氏著)にて初めてその存在が示唆されたナチスの残党たちが結成したとされる秘密結社『バダン(バダン帝国)』の支配者。
その正体はショッカー~ジンドグマまでの歴代暗黒組織を裏で操って来た真の黒幕にして大首領その人。
『10号誕生!』では納谷悟朗氏が声を当てている。
バダンが壊滅した直後、その不気味かつ悍ましい姿を10人仮面ライダーたちの前に姿を現し、今までの功績を湛え、高笑いしながらライダーたちに別れを告げると姿を消し去った。
不気味な髑髏の姿をしており、彼の姿を垣間見た海堂博士はその正体は悪霊のエネルギーの塊(なんちゅう非科学的な…)と推測しているため、おそらくライダーシンドロームの高エネルギーの余波で消滅したかと思われるが、詳細は不明。
なお、一説によるとB26暗黒星雲からやって来た精神生命体が真の正体とされるが、真の正体や詳細については一切が不明である。
彼についての謎や正体が判明するのは(公式ではないけど)公開から17年後に制作されたZXのリメイク作品「仮面ライダーSPIRITS」まで待たなければならない。
バダン総統について詳しくはこちらで。
なお、安土じょう氏によるコミカライズ版『ZX』では、原作版『仮面ライダー』の”10月計画”でのショッカー根拠地を連想させる、高層型のコンピューターの怪物がバダン総統だった。
余談
こちらはショッカー首領の真の正体である寄生生命体が時空破断装置本体を宿主として寄生した存在として描かれているようで、10人ライダーたちのライダーキックを一斉に受けて滅ぶシーンが描かれているようだ。
『S.I.C HERO SAGA』においては、9人の仮面ライダーたちに敗れた幹部たちや怪人たちの怨念の集合体という設定になっており、その中心となるのが地獄大使の怨念。作中の表現では大首領とは無関係。
そして憎き暗闇大使に憑依して、無茶な作戦を続け彼の人望を失くすとともに、ZXを改造して遺恨骨髄の相手である仮面ライダー1号にぶつける相手にしようとしていた。
最終決戦では暗闇大使に憑依したままサザングロスに変身し10人ライダーを圧倒するが、ライダーマンの機転により時空破断システムのエネルギーを浴びせられ、TV版同様に悪霊の正体を見せて逃げ去った。
リ・マジネーションバダン総統(骸骨恐竜)
※ここから先は平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦のネタバレになります。ご注意ください。
「おのれ仮面ライダー、ついにこの私が姿を現す時が来たようだ。」
リ・マジネーションバダン(以下地下帝国バダン)の支配者。
普段は地下深くにその身を潜めており、声のみで配下のバダン怪人や協力者たちに指令を発している。
終盤にて死んだと思われていた昭和、平成ライダーたちによりメガ・リバース計画に支障をきたしたため、その姿を遂に現した。
その真の姿は骸骨恐竜と呼ばれる怨念の炎に包まれたティラノサウルスの化石頭部に、『仮面ライダーSPIRITS』のバダン総統(銀のドクロバージョン)が納められたような姿をした禍々しい姿(落花生の殻のように裂けて内部の顔が見える)をしており、おそらく悪霊のエネルギー集合体であるバダン総統が、滅び去った種族である恐竜の怨念を取り込みパワーアップした姿であると推測される。
春休みのお祭りである大戦シリーズのボスキャラたちがどことなく弱っちい印象なのに対し、頭部を花弁のように開けて放つ四方八方に放たれる怨念エネルギー(?)のエネルギー火球はすさまじい破壊力を誇り、頭蓋骨を閉じることで五連獣電剣の強力な一撃を全く寄せ付けることの無い凄まじい防御力を誇るその姿は、まさにショッカーの意思を受け継ぎ、世界征服をなさんとする地下帝国バダンの支配者に相応しいものと言えるだろう。
圧倒的な巨体と火力で昭和・平成30大ライダー(正確には33大か)を圧倒し、「恐竜なら、キョウリュウジャーに任せてくれ」とキョウリュウレッドの召喚したガブティラ相手にも一歩も引かぬ健闘を見せる。
だが、苦しむ本郷猛/仮面ライダー1号の下に「同じ1号が力を貸すよ!」と駆け付けた烈車戦隊トッキュウジャーのトッキュウオーが現れたことで形勢は逆転。電王のデンライナーゴウカ、更にガブティラの変形したキョウリュウジャーレッシャーと合体したトッキュウオーキョウリュウジンfeat.デンライナー(長い!)の一撃を受け、遂にその怨念に終止符が打たれ消滅した。
お祭りだから最後は呆気なかったのが残念で仕方ない。
ちなみにこの時、電王の力なのか後ろに歴代時の列車がオーラとして集結している。
ちなみに、小説『仮面ライダーEVE』ではネオショッカー首領(同小説においては首領(本物)の影武者扱い)の最終形態として「骨のドラゴン」(所謂ドラゴンゾンビ)が描かれており、骸骨恐竜はこれに酷似した姿をしている。
『小説仮面ライダー鎧武』でも、仮面ライダーセイヴァーを元とした「骸骨恐竜」と呼ばれる怪物が登場する。そして、それは長きにわたるセイヴァー/狗道供界の旅の終点となった。