概要
『Gダライアス』から実に12年ぶりとなる完全新作。家庭用オリジナル作品としては、スーパーファミコンの『ダライアスフォース』以来となる。メカニックデザインは海老川兼武、柳瀬敬之、キャラクターデザインは島田フミカネが担当。時系列としては『ダライアスⅡ』の後である、ダライアス暦1904年が舞台となっている。
2010年12月17日にはこの作品を発展させたアーケードゲーム『ダライアスバースト アナザークロニクル』(以下:AC)が稼働を開始。初代『ダライアス』と同様に3画面+ボディソニックサウンドを採用した筐体となり、最大4人での同時プレイや、ベルサーによって侵略された各星系ごとに存在するエリアを定められた条件に従って解放していく「クロニクルモード」等が追加された。また、2012年2月10日にはiOS用アプリ『ダライアスバースト セカンドプロローグ』が配信を開始している。
その後、2016年1月14日にはACのコンシューマ機移植作となる『ダライアスバースト クロニクルセイバーズ』(以下:CS)が発売された。対応ハードはPS4とPSVita、そしてWindowsのマルチとなっている。本作においてはただの移植に留まらず、CSオリジナルの新ステージ、新しい自機、そして新ボスなど様々な独自要素が追加されている。
ゲームシステム
各ゾーン(ステージ)の最後に待ち受ける巨大戦艦を撃破し、次に進むゾーンを選択しながらクリアを目指すというルールは従来と同様だが、容量の都合によりゾーンの総数はこれまでのアーケード作品よりも減っており(A~Kまでの全11ゾーン)、ゾーンA→Bは一方通行となっている。
また、画面上には新たにスコアの倍率の表示が加わり、敵編隊を撃破し続ける事で最大16倍にまで増加。アーム装備時に敵の攻撃を受けると倍率は減少し、ミスすると倍率は元の1倍に戻ってしまう。
機体選択
プレイ時に一定の条件を満たす事で使用可能なシルバーホーク(自機)が追加され、最終的には『ダライアスフォース』と同様に3機のシルバーホークの中から1機を選んでプレイ可能となる。(ただし、『フォース』とは違いコンティニュー時に自機を選び直す事は不可能)
ちなみに本作ではウェーブ以外のショットで同色の敵弾を相殺する事が可能で、この為にあえてパワーアップをさせずに進行するといった戦略も生まれる(条件を満たす事でプレイ可能となる「バーストモード」では常時3種のショットを切り替え可能)。
敵の攻撃から機体を防御するアーム(バリア)は、近年のシリーズのような耐久値の上限はなくなり、アームアイテムを取得した分だけ耐久値が追加される初代『ダライアス』の方式に戻されている。
また、従来のシリーズではミスをするとそれまでに溜めてきたパワーアップアイテムのストックが全て失われ、ミスからの復帰が非常に困難だったが、本作ではミスをしてもパワーアップのストックが失われる事は無くなった(難易度HARDのみ、各ストックが1ポイント減少)。更に難易度がEASYの場合、ミス後に1発のみ耐えられるアームを持って復帰するようになったので、少しばかりの復活の余地もあたえられた。ただしHARDやアーケード版の大半の場面ではそれがないので従来作と同様に捨てゲーに繋がるようなケースも多い。
レジェンドシルバーホークバースト
初期状態から使用可能。外見、ショット、ボム…いずれも初代や『Gダライアス』などのものに準じるおなじみのスタイル。バーストユニットは設置発射時に自機の上下の移動とは逆方向に角度を変える。
PSP版での搭乗者はTi2。この時は人間の手に負える機体ではなく、Ti2も人型のAI端末である。AC版では調整されて人間にも扱えるようになった(プレイヤー達による反撃作戦というあらすじのため)。
ネクストシルバーホークバースト
アーケードモードをいずれかのルートで一度クリアする事で使用可能となる機体。機首の下部に取り付けられた長身砲や主翼端のウイングレットを備えた外見は初代『ダライアス』企画時に没となったシルバーホークの外見に酷似している。ショットはレジェンドよりも幅が狭いが、ボムは『ダライアス外伝』のホーミングボムのように敵を追尾する誘導弾となっている。バーストユニットは設置発射時に自機の移動に追従して角度を変える。
搭乗者はリーガ・プラティカ。こちらは人間の搭乗を前提においた性能だとか。
オリジンシルバーホーク
バーストモードをクリアするかミッションモードのLevel4を出現させると使用可能となる機体。武装はレジェンドに準ずるが、より初代『ダライアス』の機体そのものの姿をとっている。バーストユニットを搭載しない代わりにショットやボムの威力が高く、ショットの発射音やミス時の効果音が初代のものに切り替わる。更にミッションモードでは一部ミッションのBGMが初代のものに切り替わる要素も。搭乗者は明らかにされていないが、もしかしたらこの機体を選んだ懐古なあなたかも?
ACでは火力の大幅な向上に加え、ウェーブが敵を貫通するようになるなど、環境と合わせてより原作再現なアッパー調整がなされた。
AC~ACEXからの追加機体
フォーミュラシルバーホークバースト
通常のシルバーホークよりも未来的な独特のシルエットが特徴。射程は短いが、極めて高い火力のショットと迎撃機能に長けたホーミングボムを装備している。クセこそ強いが、CS版のDLC機体を除けば最も高い機動性能を誇っている。
アサルトシルバーホークバースト
ネクストの発展機という設定で、通常のショットやレーザー系攻撃には類似点が見られる。バーストシステムはスパークバーストという巨大な雷球を発射するという独自のものが搭載されており、面での制圧力に長けている。ホーミングボムの代わりに搭載された爆雷は連射はできないが、若干のホーミング性能を備え、着弾時に攻撃判定のある爆風を伴う。
セカンドシルバーホーク
『ダライアスII』のシルバーホークを再現したという機体。バースト機関は搭載されていないもののその分ショットが強力で、ある程度機体をパワーアップさせると発射可能となる緑色のレーザーで広範囲をカバーできる。フルパワーアップ時には巨大ナパームショット&2Wayミサイルを合わせたショット、バーストビームをも相殺可能な6wayレーザー、更に高速連射ボムなどが備わり、非常に高い火力を叩き出せる。
ガイデンシルバーホーク
こちらは『ダライアス外伝』のシルバーホークを模した機体。オリジナルと同じくパワーアップごとにショットの同時発射数や形状が変化していくのが特徴。ウェーブショットを他の機体よりも早く撃てるようになる上、敵も貫通する。バーストビームの代わりに「ブラックホールボンバー」を搭載(ストック方式ではなく敵にダメージを与えると増加するゲージを消費)。効果範囲が非常に広く、敵弾を相殺できるので緊急回避としての使用に有効。また、ショットの制圧力が非常に高く道中に強い反面、基本的な攻撃力が低くボス戦ではは長期戦を強いられる。ブラックホールボンバーを積極的に活用しないと戦いが長引きがち。
ジェネシスシルバーホーク
『Gダライアス』のシルバーホークを復活させたもの。ただし、宇宙を滅ぼしかねない禁断の技術であるAN(All Nothing)システムの完全な再現はできなかったとされる。オリジナルは敵機を鹵獲して自機の火力と成すキャプチャーシステムが搭載されていたが、こちらは特殊なサポートユニットを追加して擬似的に再現しており、このサポートユニットを消費してオリジナル機のαビームに似た「αバースト」を打ち放つことができる。αバーストは敵との発射タイミングを合わせなくてもカウンターができる一見初心者向けに見える性能だが、ショットの火力は低く、サポートユニットも被弾により破壊されてしまうため、真価を引き出すにはサポートユニットの使い方が重要となる。
CSからの追加機体
ムラクモシルバーホークバースト
ダライアス星系の惑星トキオで開発されたという最新鋭のシルバーホークで、ジェネシスとネクストの技術を融合させたハイブリッド機。どこぞの超時空戦闘機のように最大4機の小型サポートユニットを展開し、その陣形によってショットパターンが変わるという独自の特徴を持っている。更に「コンプレッションバーストビーム」という発射終了時にバーストインパクトなる大爆発が起こる特殊なバーストビームも撃てる。
元ネタはかつてタイトーから発売された業務用STG『スクランブルフォーメーション』から。「惑星トキオ」の名称も、このゲームの海外版である『TOKIO(トキオ)』が由来。
バースト
前述のレジェンドとネクストの2機には画面左下のバーストゲージを消費して強力なレーザービームを発射するバーストユニットが装備されている。消費したバーストゲージは敵を破壊したり、敵弾を相殺する事で回復する(バーストモードでは時間の経過によってもゲージが少しずつ回復する)。
攻撃パターンは自機の前方に固定して発射する方法と、任意の箇所に滞空させ、自機の移動に追従しながら角度を変更可能な方法の2つがある。前者は威力の高いレーザーを撃てるもののゲージの消費が極めて速く、後者は自機の死角に居る敵を攻撃出来る反面、威力は前方固定発射よりも低めとなっている。また、このユニットから放たれるレーザービームは敵弾を相殺する効果があり、うまく活用すれば敵の攻撃を遮る障壁としても機能する。
因みに敵側も同様の攻撃を行う場合があり、双方の発射のタイミングを合わせるようにぶつけると自機のレーザーが敵のバーストビームを吸収して長時間の発射が出来、撃破時のスコアも6倍(PSP版は4倍)になる「バーストカウンター」が発動する。
上記の通りACおよびCSのアサルト、ジェネシス、ムラクモにはそれぞれ独自のバーストシステムが導入されている。
登場戦艦
無印から登場
シーラカンス型 | |
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アイアンフォスル | - |
オウムガイ型 | |
マッドホイール | - |
ノコギリエイ型 | |
ライトニングフランベルジュ | - |
ハリセンボン型 | |
ミラージュキャッスル | - |
ピラニア型 | |
ハングリーグラトンズ | - |
ミノカサゴ型 | |
サウザンドナイブズ | - |
リュウグウノツカイ型 | |
ダークヘリオス(サイバリオン) | - |
マッコウクジラ型 | |
グレートシング | - |
ACおよびACEXから登場
(シーラカンス型からマッコウクジラ型まで無印に登場した原型艦には本作で亜種機が追加された)
シーラカンス型 | |
---|---|
ナイトフォスル / キングフォスル | - |
オウムガイ型 | |
ハードホイール / ソーンホイール | - |
ノコギリエイ型 | |
ライトニングクロウ / ライトニングプリズン | - |
ハリセンボン型 | |
ファントムキャッスル / デュアルスピン | - |
ピラニア型 | |
ブルートグラトンズ / ヘビーグラトンズ | - |
ミノカサゴ型 | |
サウザンドエッジ / サウザンドバレッツ | - |
リュウグウノツカイ型 | |
ダークフレイム / ダークフレア | - |
マッコウクジラ型 | |
G・T・V / G・T・B | - |
ウミガメ型 | |
エンシェントバラージ / スラッシュシェル | - |
ミツクリザメ型 | |
ハイパージョー / アサルトジョー / ヘビージョー / ディザスタージョー / トライデントジョー | - |
デメニギス型 | |
ブライトリーステア / グラッシーステア / インセインステア | - |
ダイオウグソクムシ型 | |
バイオレントルーラー / ゴールデンルーラー / サベージルーラー | - |
イカ型 | |
マッシブウィップ / ブレイズウィップ / ドレッドフルウィップ | - |
CSから登場
カニ型 | |
---|---|
フォースクロー / ソリッドクロー / ダブルクロー / ツインクロー | - |
アオミノウミウシ型 | |
アジュールナイトメア / クリムゾンナイトメア | - |
ダンクルオステウス型 | |
ギガンティックバイト | - |
余談
実は企画提出の際にスクウェア・エニックスとタイトーの当時社長を務めていた和田洋一氏がタイトーの企画は全て自分のところへ直接持ってくるようにと指示を出していた。
殆どの企画は通る形となり、アーケード版のダライアスバースト・アナザークロニクル等、タイトーの現在のコンテンツの多くに関して日の目を見たのは彼の数少ない実績の一つである。何かと悪い評判が噂される和田氏ではあるが、新生FF14の開発時にも心配した様子で現場に「大丈夫?」と声をかけており、その頃にはかなり態度は軟化していた。
(※筆者が元タイトーの社員から聞いた話。話してくれた方も和田氏の意外な行動に驚いていた様子)
コラボレーション
2016年発売の『CS』ではDLCとして旧TAITOだけでなく、他のゲーム会社が過去に発売したSTGの登場機体(キャラクター)が使えるようになるというコラボレーション企画が行われている。参加したのはSEGA、CAVE、エイティング、カプコンの4社。
- TAITOシリーズ
- SEGAシリーズ
- TRY-Z(『ギャラクシーフォース』)
- ハリアー(『スペースハリアー』)
- オパオパ(『ファンタジーゾーン』)
- CAVEシリーズ
- DeltaSword(『怒首領蜂大復活』)
- AH-Y72 ティーゲルシュベルト(『ケツイ』)
- ウィンディア(『デススマイルズ』)
- エイティングシリーズ
- カプコンシリーズ
使用する機体ごとに攻撃エフェクトやステージに出現するアイテム、『レイフォース』のロックオンレーザーや『ファンタジーゾーン』のショップといったゲームシステム、更には流れるBGMやSEなども原典となったゲームのものを可能な限り再現している。そのため選択機体によっては画面の状況が途轍もなくシュールでカオスなものになったりする(特にハリアーとかオパオパ)。
関連タグ
アリス・ギア・アイギス:キャラデザ担当の島田フミカネ、メカニックデザイン担当の海老川兼武、柳瀬敬之、タイトーサウンドチームZUNTATAが関わっており、本作ともコラボした。ただしタイトルに何故かダライアスコラボと銘打っておりバーストが出典であることが無視されている。