概要
ポケモンレンジャーシリーズの第1作目。
ポケモンの外伝作品の一つであり、「ポケモンレンジャー」と呼ばれる人達が活躍するゲーム。タグとしては「ポケモンレンジャー」が用いられる。作中の会話から世界観は本家と同じ模様である。
あれこれ
タイトル | ポケモンレンジャー |
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機種 | ニンテンドーDS |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
発売日 | 2006年3月23日(木) |
価格 | 4,571円+税 |
販売元 | 任天堂 |
発売元 | 株式会社ポケモン |
開発 | クリーチャーズ |
CERO | A(全年齢対象) |
ゲームシステム
タッチペンを使ったアクション要素を駆使して進めていく。
- キャプチャ
キャプチャ・スタイラーと呼ばれる道具を使ってポケモンを囲み、成功するとポケモンの力を借りることが出来る。
キャプチャは一筆描きであり、囲む回数はポケモンによって異なる。キャプチャしてゲージを貯めていくのちのシリーズとは異なり、一定数囲まないとキャプチャ失敗となる。
- アシスト
ポケモンをキャプチャする際に既にキャプチャされているポケモンがいる場合、そのポケモンの力を使ってよりスムーズにキャプチャすることが出来、これをポケアシストという。
パートナーが使う場合にはパートナーケージを消費する。ただし、当作品にはノーマル/はがね/ドラゴンのポケアシストがなく、賛否両論になっていたが、次回作にてこれらのタイプにもポケアシストが追加された。
ポケアシスト | 効果 |
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ほうでん | パートナーが放電して相手の動きを止める。事実上のでんきタイプのアシスト |
ほのお | 敵の足元が囲めば囲むほど炎上し、わざを封じる |
みず | 長時間タッチすると大きくなる泡を飛ばし、ポケモンを封じる |
くさ | ラインを引くと地面から草むらが生えて、ポケモンを絡め取る |
でんき | スタイラーのエネルギーを回復する |
かくとう | 囲み回数が2倍になる(こうかばつぐんだと3倍) |
どく | ラインを引くと毒ガスが出現し、ポケモンの動きを封じる |
エスパー | 力を借りたポケモンが念力でポケモンを宙に浮かせる |
むし | スリングショットの要領で飛ばした糸玉がポケモンを拘束する |
じめん | ラインを引くと地割れが発生し、ポケモンの動きを封じる |
いわ | 礫を投げつけ、土煙でポケモンの動きを封じる |
ひこう | スライドで小竜巻、囲みで大竜巻を発生させて相手ポケモンを浮かせる |
あく | エネルギーを大幅に減らす代わりにラインの長さを2倍にする |
ゴースト | 囲むと影法師が発生し、ポケモンに取り付いて混乱させる |
こおり | 囲むとポケモンが凍りついて動きが止まる |
- ターゲットクリア
このゲームの基本的なシステムの一つで、キャプチャしたポケモンの力を借りて困難や障害物を乗り越えること。
- リリース
協力してもらったポケモンを自然に帰すこと。
そのため、再び力を借りたい場合は再びキャプチャする必要がある。
- クラスアップ
レンジャーにはレンジャークラスがそれぞれあり、ランクアップすると使えるポケアシストが増えたりキャプチャしたポケモンを連れ歩ける数が増えたり、パートナーケージの上限が増えるなどよりゲームが進めやすくなる。
ストーリー
ポケモンレンジャーになりたい主人公はポケモンレンジャー(またはユニオン)に自分がレンジャーになりたいことや日々努力している内容の手紙を幾つか送った。
ある日、手紙を送るうちに主人公の熱意が伝わったリーダーレンジャーのハヤテから実際に会いたい旨の手紙を貰う。
手紙の場所に行き、彼からレンジャーの試験を受けた主人公は合格し、こうして主人公の見習いレンジャーとしての日々が始まった。
登場人物
主要人物
- 主人公
レンジャー志望の少年/少女。立派なレンジャーになるためにまずは見習いレンジャーとして活動する。
主人公に選ばなかった方が登場する。
リングタウンのレンジャーの一人で、主人公より少し先輩であり、同期である少女/少年。
リーダーレンジャー
リングタウンのエリアレンジャーで、主人公をフィオレ地方に呼んだと思われる人物。
優れたキャプチャー技術を持つ頼れるリーダー。
パートナーはオニドリル。
サマランドのリーダーレンジャー。変なものを拾ってきては、プレゼントしたがる癖がある。
非常にノンビリとした性格で暇を見つけてはキャプチャ・チャレンジを楽しんでいる。
パートナーはペリッパー。
フォルシティのリーダーレンジャー。沈着冷静で、緊急事態にも動じず的確に指示を下す事が出来る。
リーダーレンジャーになる前からハヤテとは同期兼ライバルであるらしく、ハヤテの前では全くの別人になるらしい。パートナーはドードリオ。
ウィンタウンのリーダーレンジャーで、リーダーレンジャーの中では紅一点。
とても冷静で最初は冷たい印象を受けるが、本当は優しいらしい。
パートナーはエアームド。
その他のレンジャー・関係者
レンジャーユニオン技術最高顧問。スーパー・スタイラーの開発に成功しているが、後に盗まれたことで大騒動が起きる。本作ではシルクハットを被っているが、バトナージでは外している。光の軌跡に登場したブッカーの弟である。
リングタウンのレンジャー。主人公たちと同期(実際は3年ほど先輩)。パートナーはヤドン。
続編でも登場しているシリーズ皆勤賞の人物だが、レンジャー活動は引退しているようで、ユニオンの広報やユニオン号の操縦士になっている。
フォルシティのレンジャー。他のレンジャーから一目置かれているものの、性格は非常に無愛想だが、徐々に主人公に信頼を置くようになる。ドリルヘアの髪型が特徴。作中では暴走したリザードンをキャプチャしようとしてスタイラーをぶっ壊されていた。御愁傷様です。
- リンキ/ケイト
フォルシティのレンジャーで、几帳面な性格をしている。フォルシティでベトベターが大量発生した際には彼らを保護する役割を与えられる。
- ポンプ
サマランドのレンジャーだが、ゴーゴー団にニョロトノを奪われるという憂き目に遭う。パートナーはニョロトノ。
- ラスカ
サマランドのレンジャーで、遊び好きな女性。
- クレス
ウィンタウンのレンジャーで、必要最低限の言葉でしか話さない男で通称「無口のクレス」。
しかし、口数が多くなると「おしゃべりクレス」と揶揄される事も。
- フウチ
ウィンタウンのレンジャーで、寒さに弱いが、だったらどうしてウィンタウンに着任したのかは永遠の謎。
- モーグル号のメカニック
サマランドからパヌラの洞窟に行く為の潜水艇モーグル号のメカニックだが、[[スバメ::が空輸していたパーツをオリブジャングルに落っことすという失態を犯す。おまけに本人が虫嫌いである為、主人公もパーツ探しに同行する事に。
敵組織
シンバラ教授のスーパースタイラーを盗んだ謎の組織で、団員はミュージシャンを思わせるグラサンの衣装を着用している。エリート団員は「えらいしたっぱ」と呼ばれている。
盗んだスーパースタイラーを量産し、フィオレ地方中のポケモンをキャプチャしている。
事あるごとに高笑いを浮かべる老人でその正体はゴーゴー団のボス。
「究極のスタイラー」を使って三犬にフィオレ地方に災いを起こさせ、彼らを再びキャプチャし自らが「救世主」として君臨、フィオレ地方を征服しようと目論むが、マイナンやプラスルを侮ったせいで究極のスタイラーの損失に繋がってしまうという間抜けな所がある。
かつてはライバルであるシンバラ教授と共に研究に勤しんでいたが、万年2位の座に甘んじていた事に劣等感を抱き、ゴーゴー団を結成した。
ゴーゴー団の中でも、良いとこ取りでセレブリティ(自称)な四人組。
メンバーはヤライ、ユウキ、ヨウジ、ミライの4兄弟(ただしミライは女性)。
舞台
フィオレ地方と呼ばれる自然豊かな土地が舞台である。
フィオレ地方には大きな街が4つあり、名前はそれぞれ「春(Spring)」、「夏(Summer)」、「秋(Fall)」、「冬(Winter)」からきている。
- リングタウン
緑豊かな小さな町。主人公が所属するレンジャーベースがある。
- サマランド
常夏な島で、バカンス目的の観光客が多い。
- フォルシティ
フィオレ地方最大の街であり、大都会。
- ウインタウン
シクラ山脈のふもとにある年中寒い町。
用語
- ポケモンレンジャー
この世界の職業の一つ。ポケモンレンジャーの記事を参照。
- レンジャーベース
レンジャー達の基地であり、ここでレンジャーユニオンから指令を受けたり、スタイラーの充電を行う。
- リーダーレンジャー
各レンジャーベースのリーダーを務めるレンジャーのこと。
- レンジャーユニオン
レンジャーベースが支部ならレンジャーユニオンは本部であり、スタイラーの開発や各レンジャーベースに指示を出すオペレーターやトップレンジャーなどが所属する。
- キャプチャ・スタイラー
ポケモンレンジャーのみに使用することが認められている道具。
携帯電話のような形をした本体から独楽のようなかたちをしたスタイラーを放ち、ポケモンを囲むことでレンジャーの気持ちを伝えることが出来る。
また、気持ちを伝えることでゴーゴー団にキャプチャされたポケモンを解放することが出来る。
- パートナー
レンジャーはトレーナーとは異なり、ボールでポケモンを捕まえることが出来ない。
しかし、パートナーは例外であり、よりスムーズな活動のために1匹のみパートナーのポケモンを持つことが出来る。
- スーパースタイラー
シンバラ教授が開発したどんなポケモンでもキャプチャ出来るスタイラー。後にゴーゴー団に盗まれる。
余談
本家の延長線上にあるといえ、ポケモンレンジャーシリーズでは本家ポケモンが使えない技を使うポケモンがしばしば登場する。(技名は本家の技名に置き換えて表記する。該当する技がない場合はレンジャーシリーズでの表記を用いる)
とはいえ、サイケこうせんを放つカクレオンやトライアタックを放つポリゴンなど本家で覚えるややマイナーな技を使ってくるポケモンもいる…この差は一体…。
種類 | 使用する技 |
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オニスズメ | かぜおこし |
オニドリル | かぜおこし |
ゴルバット | かぜおこし |
ベトベターなど | 貼った後に発生する粘液 |
エアームド | かぜおこし |
ハスボー | あわ |
ハスブレロ | あわ |
コノハナ | かぜおこし |
オオスバメ | かぜおこし |
ヌケニン | くろいきり |
ドンメル | ふんか |
チルット | かぜおこし |
オニゴーリ | オーロラビーム |
本家に逆輸入された例
関連タグ
ポケモンレンジャーバトナージ ポケモンレンジャー光の軌跡:(続編)