「※このマンガはフィクションですが、地獄はあるかもしれません。現世での行いには十分ご注意下さい。」
概要
閻魔大王の第一補佐官・鬼灯の地獄でのドSな日常を描くコメディ。
神話ネタやお伽話、妖怪や想像上の生き物等々、ネタ範囲は広大。
2010年に講談社の漫画雑誌「モーニング」にて作者・江口夏実の『地獄の沙汰とあれやこれ』のタイトルで読み切り(も~たま)として数度掲載され、2011年14号より『鬼灯の冷徹』に改題され連載、2020年に最終回を迎えた。
全31巻。その他に、コミック&アニメ公式ガイドが3冊刊行される。
第17~19巻、第24巻、第29~31巻はOAD付限定版となっている。
また、『鬼灯の冷徹 シロの足跡』のタイトルでスピンオフが少女漫画雑誌であるなかよしにて連載された。
江口は原作・原案・監修としてクレジットされており、作画は柴もなかが担当している。
こちらは全5巻。
なお、「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」ランキング1位に選ばれた。
あらすじ
人は死ぬと二つの場所に振り分けられる。
あの世で亡者に沙汰を下す、五番目の裁判所「閻魔庁」。
そこには裁判官である閻魔大王と、彼の第一補佐官の鬼神・鬼灯を始め数多の獄卒がいる。
仕事中は恐いが根は好々爺でだらしない閻魔大王を、今日も今日とて鬼灯が叱咤する。
この補佐官、ちょいとばかし険が強いが、滅法な腕利きとして地獄で知られる鬼神である。
閻魔大王の尻を叩き、降って湧く厄介事を苛烈に往なしながら、鬼灯は粛々と仕事をこなしていく。
世界観
本作は元は仏教用語である地獄をテーマとしており、主人公・鬼灯の勤務する八大地獄は、隣の八寒地獄と加えて「日本の地獄」と便宜上呼ばれている。日本における地獄の思想的な背景は神道と仏教とがあり、またそれらを組み合わせた神仏習合の思想や儒教や道教の影響もあるのでかなり複雑である。作中ではその「独特なごちゃまぜ観」を元に地獄を描いているとのこと(単行本弐巻巻末おまけ)。更に作中の台詞から判断するに、仏教圏でも中国地獄が別に存在するらしい。
日本の地獄では「獄卒」と呼ばれる、地獄に落ちた亡者に刑を下し地獄を管理する鬼たちの他、様々な妖怪や幻獣、神話伝承の神々や英雄たち、果てはUMAや絶滅動物に至るまで様々な種族が働いている。
地獄は仏教でいう六道輪廻の一つであり、亡者を苦しめる場所としては地獄の他に餓鬼道も存在する。また、地獄と対になる概念である天国も存在しているものの、「鬼灯」世界において極楽(浄土)と天人道、あるいは神々が治める高天原との区別は「ごちゃまぜ観」に基づく故に曖昧である。作中の天国では日本と中国の境界にある桃源郷が主な舞台になっている。
また、このほかにも国や地域に基づき様々な冥界が存在し、魔王サタンの治める(キリスト教的な)「EU地獄」などはよく日本の地獄にも関わってくる。
用語解説
ここでは本作のオリジナル設定などについて解説する。仏教用語などは各自で参照してほしい。
亡者
何らかの方法で現世で死を迎えた者。肉体は存在しないものの、悪事を働いた者は地獄で次に生まれ変わるための罪を清算するために長い長い刑罰を受けることとなる(中には事実上の永久死刑も存在するが、仏教は刑期1億年とか平気で書いちゃう宗教なので仕方ない)。
亡者は何度死んでも刑期が終わるまで魂が消えることが無いため、焼かれようが食われようがすぐに生き返りまた刑罰を受けることになる。
亡者たちは左前の死に装束を着ているが、獄卒は右前の普通の着付けなので注意が必要。
鬼
地獄で勤務する「獄卒」に就いている鬼たちは、地上に生息する「鬼」(桃タローが倒した奴)とは、外見こそソックリだが異なる種族である。地上に出てくる「鬼」はいわば節分の「鬼」と同じく、悪意や不運を撒き散らす存在である。しかし地獄の鬼はいわば亜人のようなものであり、フツーに人間たちと同じくコミュニティを築いて生活している。
なお、地獄に住む鬼にも寿命のようなものは有ることを鬼灯が語っているが、死んだ場合どうなるのかは不明らしい。
鬼灯のように位や力が突出している鬼は鬼神と称される。
小鬼
鬼の種族の一つ。唐瓜や茄子のような小柄な種族。ただ小柄なだけであり、子供が勤務しているわけではない。
キャラクター
アニメ
2013年7月4日、アニメ化発表。2014年1月から3月まで、毎日放送及びCBC、TBS、BS-TBS(アニメイズム)にて全13話が放送された。ナレーションは怪談語りで知られる稲川淳二で、モブキャラの声優も担当している。なお、本放送終了後、TOKYOMX、tvk、とちぎテレビ、AT-Xでも放送されている。
『鬼灯の冷徹 第弐期』として2017年10月から第2期が放送開始となったが、放送局はTOKYOMX、サンテレビ、KBS京都、AT-X及びBS11と、総入れ替えとなった。なお、AT-X以外は土曜深夜に放送されている。
また、AbemaTVなどでのネット配信もされている。
制作会社が、第1期~第19巻のOADまでを担当したWIT STUDIOからスタジオディーン(第24巻OADから)に変更されている。
第弐期のナレーションは真地勇志が担当。
第弐期最終回終了後、2018年4月から第弐期その弐が放送された。放送局は第弐期の「第一部」から引き継がれている。
その後、新作OADが第29~31巻に収録された。アニメーション制作はPINEJAMに変更されたが、メインスタッフの多くは第弐期から続投している。
関連イラスト
関連動画
PV
新作OAD予告
第弐期PV
第一話
関連タグ
ジャンル | オカルトコメディ 日常系 風刺 和風ファンタジー |
---|---|
作者 | 江口夏実 モーニング |
その他 | 2014年冬アニメ 2017年秋アニメ 2018年春アニメ |
コンビ・グループタグ | 地獄のチップとデール まきみき 桃源郷師弟 |
二次創作 | おにちゃんねる |
コラボレーション・クロスオーバー | 大神の冷徹 進撃の鬼徹 APH×鬼徹 |
usersタグ | (イラスト)鬼灯の冷徹100users入り→鬼灯の冷徹500users入り→鬼灯の冷徹1000users入り→鬼灯の冷徹5000users入り→鬼灯の冷徹10000users入り/(小説)鬼灯の冷徹小説10users入り→鬼灯の冷徹小説50users入り→鬼灯の冷徹小説100users入り→鬼灯の冷徹小説500users入り→鬼灯の冷徹小説1000users入り |
男女CP | 鬼灯の男女CPを参照 |
腐向け | 鬼灯の腐向けを参照 |