タツノオトシゴ
たつのおとしご
魚類の一種、独特な姿かたちや生態を持つ。
概要
タツノオトシゴはヨウジウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属に分類される魚類の一種。漢字で書くと「龍の落とし子」となる。
名前の通り、東洋の竜や馬を連想させる姿かたちを持ち、その体を縦にして泳ぐ。また、姿かたちばかりでなく、その生態にも変わった点がある。雄は育児嚢を腹に持ち、そこで卵が稚魚になるまで育てるのである。
干支が辰年なる年の正月には、年賀状イラストでタツノオトシゴを描く人もしばしば。
基本的に観賞魚として出回るので食用価値はあまりないが、食べる事自体は可能。主な調理法はフライで、カリカリに揚げたものをそのままかじったり、スープで煮込む他、中国では漢方薬の材料として重宝されている。
ちなみに、タイでは串刺しにして丸焼きにしたものが販売されていた時期もあったが、水上マーケットで売られていたものがSNS上で世界中から批判を受けた結果、政府が動き出す事態にまで発展した末に炎上から僅か数日で市場から姿を消すという珍事件が起きた。
この騒動をきっかけに、タイではタツノオトシゴの商業目的での捕獲及び販売を禁止する法律が作られている。
主なタツノオトシゴの仲間
- イバラタツ
- オオウミウマ
- カリビアン・シーホース
- クロウミウマ
- シーポニー
- タカクラタツ
- タツノオトシゴ(メイン画像)
- ハナタツ
- ピグミーシーホース
- ビックベリーシーホース