タグとしてはウルトラマンガイアV1、ウルトラマンガイアV2、スプリーム・ヴァージョンあたりが特に機能している模様。
概要
この作品のウルトラマンはこれまでの「人智を超えた力を持つ異星人」であるウルトラマンと違い、「地球の化身」として扱われている。そもそも生物ではない。
そのため、ウルトラマンの代名詞である「3分間しか戦えない」という設定が存在せず、体力の続く限りは無限に活動できる。
ただし、残りのエネルギーが少なくなると胸にあるライフゲージ(カラータイマーに当たる部分)が赤く点滅する。これは従来の「制限時間の警告」ではなく、その名が示す通り、格闘ゲームの体力ゲージ(残り少なくなると赤くなるやつ)に近い。なお、次元が違うとエネルギー消費が早くなってしまうという弱点もあるようだ(「超時空の大決戦」より)。
なお、アグル共々パワーアップによって基本形態そのものが変わったという特撮では珍しいヒーローである(劇中で明確にパワーアップとして基本形態が変わったのは他にこの人とこの人、そしてこの人達くらい)。
後のウルトラマンオーブも基本形態が何度か変わったウルトラマンとなっている(あちらはパワーアップだけではなく、弱体化によって事実上の基本形態が変わっている)。
データ
変身者 | 高山我夢 |
---|---|
変身アイテム | エスプレンダー |
身長 | 50m(ミクロ化も可能) |
体重 | 4万2千t(ミクロ及び等身大時は不明) |
活動時間 | 不定(体力の限界でライフゲージが点滅し、変身が解ける事もある) |
飛行速度 | マッハ20 |
走行速度 | マッハ5 |
水中速度 | マッハ1 |
潜地速度 | マッハ1.2 |
ジャンプ力 | 1200m |
握力 | 50000t(人間換算で50kg) |
主な技
フォトンエッジを始め、アクションが型破りなものが多い。
詳細はリンク先を参照。
ワイドショットなどのように腕をL字に組んで放つ光線…なのだが、発射前に腕をT字型に組んでエネルギーを溜めてから、傾けるように右腕をL字型に構え直して発射する。
繋ぎ技として使われる事が多いが、この技で敵を撃破したこともある。
ガイアスラッシュ
両手から発射する三日月型の光弾。主に牽制に用いる。
ガイア突撃戦法
体をスピンさせ、ドリルのように頭から敵に突進して貫く。
ガイアヒーリング
相手を大人しくさせる技。ある意味次回作に通じる技。
ガイアブリザード
両手を突き出して放つ冷凍光線。
クァンタムフラッシュ
強力な発光効果を持つ光球を発射する。
ホーリングフープ
エネルギーをライフゲージに収束させ、両腕から光球を放つ。
威力はエリアルベースの外壁に穴を開けるほどだが、劇中では命中せず。
エネルギー放出
体にエネルギーを収束させ、一気に解放する技。
ディグローブの大爆発から都市部を守るためにバリアーを作り出した。
リボルサクセッションキック
バク転の勢いで相手に両足蹴りを見舞う。
形態
ウルトラマンガイアV1
当初の姿であり、後述のV2との区別のための通称。
ウルトラマンガイアV2
V2は「バージョンツー」の事。
物語の途中、ある出来事をきっかけにパワーアップした姿。
胸のプロテクターの内側が黒いのが特徴。
ウルトラマンガイアSV
SVは「スプリーム・バージョン」(スプリームは「最高」の意)を意味する。
ガイアV2が自身の力を最大限に発揮した姿。正真正銘ウルトラマンガイアの最強形態である。
より筋肉質な体型となり、体には青が追加され黒い部分の面積が増えるなど、歴代ウルトラマンの中でもかなり派手な姿をしている。
フォトンストリームなどの新たな必殺技を体得し、圧倒的な戦闘能力を誇るが、1分間しか戦えないという裏設定がある。
特殊能力でチート扱いのウルトラマンとは違い、純粋に「強い」のが魅力。
敵を大地に叩きつける技、つまり投げ技を多用することも特徴であり、一度の戦闘で敵を何度も投げつける姿は「投げの鬼スプリーム」として親しまれている。
ガイア最強の姿なだけあり、なんとスプリーム・ヴァージョンを用いた全ての戦いで勝利しているという凄まじい勝率を誇る。
後のシリーズでの客演・影響
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
我夢「待ってろダイゴ…」
アスカ「今行くぜ…!」
「ダイナアァァァァァァッ!!!」
「ガイアアァァァァァァッ!!!」
アスカと共にダイゴの戦いを見て、ガイアとして戦う別世界の自分の記憶が宿り、その手に浮かんだエスプレンダーで変身。ダイナと共にティガの救援に駆けつけ戦う。当然のことながら変身時のガイア着地も健在。
『決戦!ウルトラ10勇士!!』
「君たちの地球は、君たち自身で守るんだ!」
本編開始時には既にエタルガーに敗れ去っており、時空城に他の平成ウルトラマン共々幽閉されていたが、UPGの活躍によって救出される。
最終決戦の際には、ティガ、ダイナと共にファイブキングのエタルダミーと戦う。一進一退の攻防を繰り広げるが、最後はスプリーム・ヴァージョンへとチェンジし、ティガのデラシウム光流とダイナレボリウムウェーブ、フォトンストリームの合体技でファイブキングを撃破。最後は他の戦士と共にクロスオーバーフォーメーションを発動、必殺光線の発動により時空城を破壊した。
何気に珍しい技名を叫ぶガイアが見られるほか、地味に映像作品で久々にスプリーム・ヴァージョンが登場した映画である。
『ウルトラマンオーブ』
ガイ「闇を砕いて未来を照らせ!」
本編においては殆ど登場しないが、ゲーム『フュージョンファイト』では同じく大地のウルトラマンであるウルトラマンビクトリーとフュージョンアップしたフォトンビクトリウムが参戦。スプリームバージョンよろしく、こちらはゲームならではの過剰にマッシブなスタイルとなった。
ただ、良くも悪くもガイアはタイプチェンジがやや特殊なウルトラマンという印象が強いためか、基本形態どころか派生のタイプでもフュージョン形態が実装されたティガやダイナの優遇ぶりと比べてしまうと、実装されたフュージョン形態はフォトンビクトリウムのみという少し寂しい扱いであった。
アグルも一応ナイトリキデイターとサンダーストリームの2形態が参戦しているので、TDG作品出身のウルトラマンとしては最もフュージョンアップ形態に恵まれなかったと言える。まあ一応ウルトラ兄弟なのに参戦形態なしの80とかアストラもいるので選出されただけマシな方なのだが。
『THE_ORIGIN_SAGA』
「今は別々の場所にいても、気持ちはまだ繋がってるんじゃないのか」
地球で新たに芽吹いた「命の樹」を守るよう地球の意志に呼ばれたことを切っ掛けに、時空を超えて『ガイア』本編とは別の地球へと飛来。リパルサーリフトを使用しての森脇翔平を救出、命の樹の分析面で事件解決に貢献した。
かつて藤宮と激しく対立したという経験から、相棒と袂を分けたガイを強く励ました。後に我夢の言葉が現実のものとなるのは、まだもう少し後のお話。
ガイアの姿ではベゼルブ程度は当然のように楽々と撃破。流石にクイーンベゼルブ及びサイクイーンに対してはアグルとのコンビネーションをもってしても苦戦するも、最終的にはコスモスやダイナ、オーブらと共にサイキの野望を打ち砕いた。
ぶっちゃけさっさとSVになればもうちょっと楽に勝てただろとか着地の砂埃が『ガイア』本編よりチャチと往年のファンには突っ込まれていたりもするが、コスモスもスペースコロナモードが諸事情により登場しなかったという背景を持つことを踏まえるとSVのスーツ自体が『10勇士』の時点で限界だった可能性もある。
『ウルトラマンジード』
リク「咲かすぜ、騎士道!!」
本編では一切登場しないものの、『フュージョンファイト』においてはウルトラマンヒカリとフュージョンライズしたフォトンナイトが登場。相棒が天才科学者という意味では中々小粋な組み合わせと言える(ガイアとヒカリは共に光剣の技を持つという繋がり)。
『ウルトラマンタイガ』
ボイスドラマにおいて、タイタスの口から大地の力を使うフォトンアースと絡める形で言及された。地球出身という独特な背景もあってか、タイガとフーマはタイタスの話から初めてガイアの存在を知った様子。
『ウルトラマンZ』
ハルキ「変幻自在、神秘の光…!」
今作では光の国から強奪されたゲネガーグから飛散したウルトラメダルの一枚として登場。第8話にてファイブキングに苦戦するゼットたちにヘビクラが明け渡す形で入手し、ティガ、ガイアのメダルとウルトラフュージョンしたガンマフューチャーへ変身可能となった。
厳密には幻影なのだがガンマイリュージョンによる召還にて登場、スプリーム・ヴァージョンの変身やフォトンエッジ、クァンタムストリーム、フォトンストリーム、地味に『ガイア』本編でも1回しか行われなかったフォトンクラッシャーとフォトンエッジの重ね掛け等々、少ない出番でも当時のファンをニヤリとさせる演出が満載。
第22話でのフォトンクラッシャーとエッジの重ね撃ちや第24話のTDスペシャル+最終回版フォトンストリームといったレア技の使用は奥野竜也助監督の提案によるものである。
余談
デザイン画では、「オスカー」という名称もあった。
関連タグ
ウルトラマンタイタス:同じく知性と筋肉を兼ね備えたウルトラマン。ガイアもまた「力の賢者」と呼べるかもしれない