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オニャンコポン(競走馬)の編集履歴

2022-04-17 21:49:37 バージョン

オニャンコポン(競走馬)

おにゃんこぽん

2019年生まれの日本の競走馬。主な勝ち鞍は2022年京成杯(GⅢ)。エイシンフラッシュ産駒初のJRA重賞馬である。

プロフィール

生年月日2019年2月11日
欧字表記Onyankopon
性別
毛色鹿毛
エイシンフラッシュ
シャリオドール
母の父ヴィクトワールピサ
生産社台ファーム(北海道千歳市
主戦騎手菅原明良
管理調教師小島茂之 (美浦)
馬主田原邦男

父は2010年日本ダービー馬、そして天覧競馬となった2012年天皇賞(秋)を制し、ミルコ・デムーロ騎手の下馬最敬礼のエピソードでも知られるエイシンフラッシュ。種牡馬としてはこれまで地方重賞馬を出すに留まっていたが、日本では珍しいドイツ血統のため配合相手の制約が少なく、種付け料の安さもあって人気を維持している。


母父ヴィクトワールピサはエイシンフラッシュと同期の皐月賞馬。2011年3月、東日本大震災により日本中が悲しみと混乱に包まれる中、ドバイワールドカップの制覇で競馬ファンを超えた勇気を与えた事績で知られる。


母シャリオドールは6戦0勝で繁殖入りしたが、祖母サプレザはイギリスのマイルGⅠ・サンチャリオットステークスで3連覇を果たした名牝。シャリオドール以外の産駒に、2020年の毎日杯を制したサトノインプレッサ(父ディープインパクト)がいる。


馬名について

オニャンコポン」は、JRAの馬名登録によると、アカン語で「偉大な者」を意味する。

そのなんだか可愛らしい響きの名前から珍名馬としてよく話題に挙げられるが、元々はアフリカガーナの民族アシャンティ人の神話に登場する天空の名前である。

が、馬主の田原邦男氏は自身のTwitterで、彼が出走するたびに「さあ…頼んだよオニャンコポン」「さあ、立ってオニャンコポン」と激励のコメントをつぶやいている。この台詞に見覚え、聞き覚えはないだろうか?

……実はこの馬、一度馬名登録変更された経歴がある(競走馬は、レース初出走前に限り、たった1度だけ馬名変更手続きが許されている)。変更前の名は、「レオンハート」。……やっぱり進撃の巨人由来じゃないか!!


この経緯を知ってか知らずか、下記の京成杯制覇の際、The Final Season Part2の放送時期と被ったこともあって、なんとアニメ公式Twitterが「祝 第77話は今夜放送です」との投稿を、劇中キャラクターの方のオニャンコポンの画像付きで投稿している。


戦績

デビュー前

2019年2月11日、北海道千歳市の社台ファームで誕生。

誕生後は、2019年のうちに日本最大級の競走馬セリ市「セレクトセール当歳の部」に上場。


後にオニャンコポンを担当することになる小島茂之調教師は、雑誌「Number」のインタビューで、「(セール前の下見のメモに)“胴が長い。歩きはいい”と書いてありますが“線が細い”と。ヒョロッとした馬は馬主さんに好まれないので、積極的には推薦しませんでした」と語っている。


しかし、馬主の田原邦男氏はどこかビビッと来たものがあったようで、860万円で落札。この日落札された192頭の中で4番目に安い取引額となった。


育成を経たオニャンコポンは2021年、JRA美浦トレーニングセンターの小島茂之厩舎に入厩。競走馬人生の第一歩を踏み出した。

しかし、黒光りする馬体のグッドルッキングホースだったエイシンフラッシュの面影はなく、馬体も馬相も毛色も全然違う。初めて美浦に来た時も、どこさの田舎から出てきたの?という感じでおっとりしていました」と小島師は語っている。


しかし、調教が本格化すると、5ハロンで約70秒のタイムが基準のウッドチップコース調教で無理せず67秒台を記録するなど、その素質が開花していく。

主戦となる菅原明良騎手も、「2歳にしては体幹がしっかりしていました。多くの馬に乗せていただいた経験から、この馬は走りそうだぞ、と。体が柔らかくて乗り心地がいい。乗っていて気持ちいいんです。そういう馬は多くありません」と語っている。


デビュー~2歳時

デビュー戦は2021年9月11日、中山第5レース(芝2000m)。単勝オッズ32.0倍という低人気ながら、スリーエクスプレスを下して1着となった。


第2戦目は11月7日の東京9R・百日草特別(芝2000m)。

この百日草特別、2020年勝ち馬は2021年年度代表馬エフフォーリア、2019年の2着はエリザベス女王杯アカイイト、2018年はトーラスジェミニ(のち七夕賞)、2017年はゴーフォザサミット(のち青葉賞)、2016年はカデナ(のち弥生賞など)……。ごく普通の1勝クラス戦ではあるが、近年勝ち馬・入着馬から後の重賞馬を高い確率で輩出している出世レースである。オニャンコポンは2番手好位先行から、最後はホウオウプレミアの追撃をクビ差凌いで勝利。


2連勝で陣営が次に選んだのは、初の重賞かつGⅠであるホープフルステークスだった。

ホープフルステークス

いざ迎えたホープフルステークス。単勝オッズ17.3倍の6番人気でレースに挑んだ。

ゲートが開くと4番手につけて様子をうかがっていたものの、最終直線で沈んでキラーアビリティの11着と敗北を喫する結果となった。


3歳時

京成杯

年の明けた2022年、3歳となったオニャンコポンは初の重賞制覇を狙い、京成杯(GⅢ・中山芝2000m)に出走登録を行う。

単勝オッズ13.2倍の6番人気だった。


好スタートを切ったオニャンコポン。

いったん先頭に取りつく気配があったが、中団付近に下げ、前の出方を見ながら脚を溜めていく戦法を選んだ。

最終コーナーを曲がって直線に入ったところで末脚が炸裂。2着のロジハービンに1と1/4馬身差をつけて初の重賞制覇を飾った。

エイシンフラッシュも2010年の京成杯で重賞初勝利を挙げており、産駒初の中央重賞制覇が父子制覇となった。


ちなみに、この勝利に対し先述のように「進撃の巨人」公式が反応しているほか、カンテレが京成杯の動画に「進撃のオニャンコポン!」というタイトルをつけたり

東スポの公式Twitterアカウントがレース前に「さあ…頼んだよ」とつぶやくなど、各報道会社全力で進撃の巨人ネタでイジりに来ている。


今まで地方重賞馬を出すに留まっていたエイシンフラッシュ産駒の中で、初めて中央重賞を制覇したオニャンコポン。

父にとってもこれが進撃の嚆矢となるのだろうか。


皐月賞

京成杯の勝利によって春のクラシック戦線での出走枠確保は確実となり、また1戦挟むと日程が中途半端になるので、そのまま皐月賞に直行した。


父エイシンフラッシュも京成杯制覇から皐月賞に直行し、11番人気から3着に食い込んでいる。そしてそのレースを制覇したのが母父ヴィクトワールピサである。枠順抽選会では父の皐月賞と同じ6枠11番を引き当てた。


この年の皐月賞は18頭中6頭が単勝オッズ10倍を切るという混戦予想となっており、オニャンコポンは8番人気(19.0倍)。レースは後方集団で道中を進み、4角からドウデュースと並んで差し脚に懸けたが、先行集団には届かず6着に敗れた。


関連イラスト

ウマ娘化

オニャンコポン


名前の元ネタ父親の擬人化を出会わせた結果


関連タグ

22世代


ジャスタウェイ(競走馬)…漫画・アニメ由来の珍名馬の代表格。JRAには「その道」という意味で登録しているが、実際は馬主の大和屋暁氏が当時参加していたアニメ「銀魂」に登場するアイテムが真の名前の由来。しかし隠しきれておらず、現役当時から銀魂ネタでいじられており、JRA名馬の肖像に添えられたポエムにもちゃっかり「銀魂」の文字が縦読みで仕込まれている。天皇賞(秋)安田記念で勝利した他ドバイデューティーフリーを圧倒的なレコードタイムで制しJRAヒーロー列伝に選出、ワールドベストレースホースランキングでも1位を獲得したれっきとした世界的名馬で、ハーツクライの代表産駒の1頭。

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